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2015/11/25

JCX第4戦 関西シクロクロス マキノ高原ラウンド(UCI-C2)

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[上:ベルデンのマークを覚悟で前だけを見てペダルを踏み続ける小坂選手]
[下:老獪なレース運びで勝利を手にしたベルデンがガッツポーズでフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

11月22日(日)に、JCX第4戦「関西シクロクロス マキノ高原ラウンド(UCI-C2)」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手がエントリー。



ジャパンシクロクロス(JCX)シリーズ第4戦となる「関西シクロクロス マキノ高原ラウンド(UCI-C2)」が滋賀県高島市のマキノ高原で開催され、招待選手として来日したベルギーの大ベテラン選手ベン・ベルデンが優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンシクロクロス(CX)チームの小坂光選手は、最終周回の終盤まで優勝したベルデン選手とマッチレースを展開しましたが、最終周回のシケイン手前でのベルデン選手のペースアップにわずかに付いていくことができずに2位でフィニッシュしてレースを終えています。

国内シーズンインからここまで、出場レースで無傷の6連勝を飾っている小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)。ロードとMTBのシーズンを終えた有力選手たちが参戦してくる今レースからが、本当の勝負どころとなります。

会場となった滋賀県高島市のマキノ高原に設定されたコースは、芝生が大半を占めるスピード系コースながら例年と比較して上りの割合が多く、よりパワーが求められるレイアウト。

ここ数年パワー系のコースで思うような結果を出せずにいる小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)にとって、ウェイトトレーニングでパワーアップした真価が問われるレースとなります。

レースはスタートから小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が得意のスタートダッシュを決めて第1コーナーをクリアする形で幕を開けます。

すると、1周回目から3名の先頭パックが形成される展開となります。

小坂(宇都宮ブリッツェンCX)

前田(弱虫ペダルシクロクロス)

ベルデン

第2パック

横山(シマノレーシング)

中原(弱虫ペダルシクロクロス)

沢田(ブリヂストンアンカー)

第3パック

濱(SPEEDVAGEN)

丸山(BOMA)

2周回目を終えて3周回目に入ると、先頭パックの3名は変わらないものの、後続の第2、第3パックが合流した上でシャッフル。4周回目に入る頃には丸山(BOMA)が単独で先行する先頭パック3名を追走する形となります。

一方の先頭パック3名の中は、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が多めに先頭に立ち、続いて前田選手(弱虫ペダル)、ベルデン選手は最後尾で前を走る2名の走りを伺うという形で進んでいきます。

レースはこのまま4周回目を終えて5周回目に入りますが、この5周回目のシケイン手前の左コーナーで前田選手(弱虫ペダル)が落車して後退。先頭は小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)とベルデン選手の2名となります。

2名となった先頭パックは、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が前を引き、ベルデン選手が後ろでずっと戦況を伺う状態が続きます。

小坂選(宇都宮ブリッツェンCX)にとってこの状況は、大ベテランのベルデン選手に泳がされている状況とも言えますが、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)はそれを承知した上で正々堂々、力対力の勝負に挑むべく先頭を引き続けます。

結局、快調なペースを刻む先頭パック2名はミスもなく、後続にもタイム差をつけたまま最終周回となる9周回目に入ります。

最終周回に入っても2名のパックのままフィニッシュまで向かうかと思わせる瞬間もありましたが、これまで数々の世界トップカテゴリーレースで結果を残してきた40歳の大ベテラン、ベルデン選手はこれまでの周回で小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)のウィークポイントを見抜いていました。

ベルデン選手はシケインに入る手前でペースを上げて小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)の前に出ると、シケインをクリアしてから一気にペースアップ。小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)を引き離しにかかります。

一瞬の隙を突かれた形となった小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)でしたが、すぐに態勢を整えると追走を開始。最終コーナー手前まででかなり差を詰めることに成功しますが、ほんの少し及ばず。

最後の最後で、経験の差を見せつけたベルデン選手が貫禄の優勝を飾り、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)はわずかに遅れて2位でフィニッシュしレースを終えました。

小坂選手コメント

「今日のレースは、過去に同じレースを走ったことがあるベン・ベルデン選手が一番強い選手ということがわかっていたので、そのベルデン選手にどこまで食らいついていけるかがポイントになると思っていました。スタートしてすぐ3名の先頭パックとなり、序盤は全員が様子見という感じでしたが、自分と前田選手は先頭に出るなどしていた中でベルデン選手は一度も前に出ることがなかったので不気味な感じがしていました。その後、前田選手が落車で遅れてベルデン選手と2名の先頭パックとなりましたが、そこでもベルデン選手は一度も前に出ることがなかったので、来日直後で本調子ではないのかなということも考えながら走っていました。フィニッシュに向けても、ベルデン選手がいつ仕掛けてくるかということを警戒し、集中を切らさずに走り続けていましたが、最終周回シケイン前後の部分でのパワー勝負で勝利を持っていかれてしまう結果となりました。やはり、自分から積極的に攻撃を仕掛けなければいけなかったと思いますし、戦力が未知数のベルデン選手に対して勇気を持ってぶつかっていくべきだったと反省しています。ただ、今日のパワー系コースのレイアウトで最後まで落ち着いて、余力を残した上で走り切れたというのは、昨シーズンからの進化を感じられた部分でもあります。次戦の野辺山も、泥でパワーが求められるレースになりますが、今日感じられた進化を自信に、勇気を持って世界レベルを知る招待選手勢に挑みたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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◆[リザルト

[関西シクロクロス マキノ高原ラウンド(UCI-C2) - JCX第4戦 - C1 60m - ]

1位 ベン・ベルデン 1h01m54s 22.87km/h

2位 小坂光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) +02s

3位 沢田時 (ブリヂストンアンカー) +1m26s

4位 丸山厚 (BOMA RACING) +1m30s

5位 中原義貴 (弱虫ペダルシクロクロスチーム) +2m19s

6位 前田公平 (弱虫ペダルシクロクロスチーム) +2m32s

7位 濱由嵩 (SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM) +2m52s

8位 竹内遼 (WESTBERG/ProRide) +3m03s

9位 武井享介 (FORZA) +3m06s

10位 木村吉秀 (JPSTMASSAANDEX) +3m07s
出走=67名/完走=30名


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[レース前日、試走時間に合わせて会場入りした小坂選手が試走の準備を始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[コースのベストラインやコンディションを確認しながら試走を繰り返す小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[長時間の移動をものともせず、念入りに試走をする小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[試走後、コースの印象を話し合いながら田村メカとバイクのセッティングをすり合わせる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタートを直前に控え、ウォーミングアップを開始する小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[予想外に暖かくなったマキノ高原。アップ中の小坂選手の額にも汗が滴る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[集中した表情で選手招集を待つ小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[海外招待選手のベルデンと並んでスタートを待つ小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[得意のスタートダッシュを決め、先頭で第1コーナーへと向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタートダッシュを決めた小坂選手はその後も先頭でレースを引っ張り続ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[先頭を走り続ける小坂選手と2番手の前田選手ががV字キャンバーに差し掛かる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[コース上部のテクニカルセクションを持ち前のバイクコントロールでクリアしていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[積極的に先頭を走る小坂選手に大ベテランのベルデン選手が追いつく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[早くも形成された3名の先頭パックで積極的な走りを見せる小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[長い下り区間をタテ1列でクリアしていく先頭パックの3名]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[先頭は3名のパックのまま、フライオーバー下をくぐり抜けてシケインへと向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[シケインをクリアしていく小坂選手の後方で前田選手が転倒し、先頭は2名に]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レース中盤にして、小坂選手とベルデン選手の一騎打ちの状態となる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[小坂選手は、大ベテランのベルデン選手とのマッチレースに一歩も引かない戦いを見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[前に出てこようとしないベルデン選手の脚がどれほど残るか分からない状態でのレースが続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[フライオーバーやシケインではベルデン選手が差を詰めてくる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[背後でなりを潜めるベルデン選手の影を振り払うように最終周回に入った小坂選手だったが…]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[最終周回のシケインでつけられた差を最後まで縮められないままレースは終わった]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レースのほぼ半分を一騎打ちで走った互いの健闘を称え合う小坂選手とベルデン選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[連勝記録はストップしたが、昨シーズンからの進化を証明する走りは見せた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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