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2015年11月

2015/11/25

JCX第4戦 関西シクロクロス マキノ高原ラウンド(UCI-C2)

Makino_top01
Makino_top02
[上:ベルデンのマークを覚悟で前だけを見てペダルを踏み続ける小坂選手]
[下:老獪なレース運びで勝利を手にしたベルデンがガッツポーズでフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

11月22日(日)に、JCX第4戦「関西シクロクロス マキノ高原ラウンド(UCI-C2)」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手がエントリー。



ジャパンシクロクロス(JCX)シリーズ第4戦となる「関西シクロクロス マキノ高原ラウンド(UCI-C2)」が滋賀県高島市のマキノ高原で開催され、招待選手として来日したベルギーの大ベテラン選手ベン・ベルデンが優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンシクロクロス(CX)チームの小坂光選手は、最終周回の終盤まで優勝したベルデン選手とマッチレースを展開しましたが、最終周回のシケイン手前でのベルデン選手のペースアップにわずかに付いていくことができずに2位でフィニッシュしてレースを終えています。

国内シーズンインからここまで、出場レースで無傷の6連勝を飾っている小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)。ロードとMTBのシーズンを終えた有力選手たちが参戦してくる今レースからが、本当の勝負どころとなります。

会場となった滋賀県高島市のマキノ高原に設定されたコースは、芝生が大半を占めるスピード系コースながら例年と比較して上りの割合が多く、よりパワーが求められるレイアウト。

ここ数年パワー系のコースで思うような結果を出せずにいる小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)にとって、ウェイトトレーニングでパワーアップした真価が問われるレースとなります。

レースはスタートから小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が得意のスタートダッシュを決めて第1コーナーをクリアする形で幕を開けます。

すると、1周回目から3名の先頭パックが形成される展開となります。

小坂(宇都宮ブリッツェンCX)

前田(弱虫ペダルシクロクロス)

ベルデン

第2パック

横山(シマノレーシング)

中原(弱虫ペダルシクロクロス)

沢田(ブリヂストンアンカー)

第3パック

濱(SPEEDVAGEN)

丸山(BOMA)

2周回目を終えて3周回目に入ると、先頭パックの3名は変わらないものの、後続の第2、第3パックが合流した上でシャッフル。4周回目に入る頃には丸山(BOMA)が単独で先行する先頭パック3名を追走する形となります。

一方の先頭パック3名の中は、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が多めに先頭に立ち、続いて前田選手(弱虫ペダル)、ベルデン選手は最後尾で前を走る2名の走りを伺うという形で進んでいきます。

レースはこのまま4周回目を終えて5周回目に入りますが、この5周回目のシケイン手前の左コーナーで前田選手(弱虫ペダル)が落車して後退。先頭は小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)とベルデン選手の2名となります。

2名となった先頭パックは、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が前を引き、ベルデン選手が後ろでずっと戦況を伺う状態が続きます。

小坂選(宇都宮ブリッツェンCX)にとってこの状況は、大ベテランのベルデン選手に泳がされている状況とも言えますが、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)はそれを承知した上で正々堂々、力対力の勝負に挑むべく先頭を引き続けます。

結局、快調なペースを刻む先頭パック2名はミスもなく、後続にもタイム差をつけたまま最終周回となる9周回目に入ります。

最終周回に入っても2名のパックのままフィニッシュまで向かうかと思わせる瞬間もありましたが、これまで数々の世界トップカテゴリーレースで結果を残してきた40歳の大ベテラン、ベルデン選手はこれまでの周回で小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)のウィークポイントを見抜いていました。

ベルデン選手はシケインに入る手前でペースを上げて小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)の前に出ると、シケインをクリアしてから一気にペースアップ。小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)を引き離しにかかります。

一瞬の隙を突かれた形となった小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)でしたが、すぐに態勢を整えると追走を開始。最終コーナー手前まででかなり差を詰めることに成功しますが、ほんの少し及ばず。

最後の最後で、経験の差を見せつけたベルデン選手が貫禄の優勝を飾り、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)はわずかに遅れて2位でフィニッシュしレースを終えました。

小坂選手コメント

「今日のレースは、過去に同じレースを走ったことがあるベン・ベルデン選手が一番強い選手ということがわかっていたので、そのベルデン選手にどこまで食らいついていけるかがポイントになると思っていました。スタートしてすぐ3名の先頭パックとなり、序盤は全員が様子見という感じでしたが、自分と前田選手は先頭に出るなどしていた中でベルデン選手は一度も前に出ることがなかったので不気味な感じがしていました。その後、前田選手が落車で遅れてベルデン選手と2名の先頭パックとなりましたが、そこでもベルデン選手は一度も前に出ることがなかったので、来日直後で本調子ではないのかなということも考えながら走っていました。フィニッシュに向けても、ベルデン選手がいつ仕掛けてくるかということを警戒し、集中を切らさずに走り続けていましたが、最終周回シケイン前後の部分でのパワー勝負で勝利を持っていかれてしまう結果となりました。やはり、自分から積極的に攻撃を仕掛けなければいけなかったと思いますし、戦力が未知数のベルデン選手に対して勇気を持ってぶつかっていくべきだったと反省しています。ただ、今日のパワー系コースのレイアウトで最後まで落ち着いて、余力を残した上で走り切れたというのは、昨シーズンからの進化を感じられた部分でもあります。次戦の野辺山も、泥でパワーが求められるレースになりますが、今日感じられた進化を自信に、勇気を持って世界レベルを知る招待選手勢に挑みたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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◆[リザルト

[関西シクロクロス マキノ高原ラウンド(UCI-C2) - JCX第4戦 - C1 60m - ]

1位 ベン・ベルデン 1h01m54s 22.87km/h

2位 小坂光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) +02s

3位 沢田時 (ブリヂストンアンカー) +1m26s

4位 丸山厚 (BOMA RACING) +1m30s

5位 中原義貴 (弱虫ペダルシクロクロスチーム) +2m19s

6位 前田公平 (弱虫ペダルシクロクロスチーム) +2m32s

7位 濱由嵩 (SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM) +2m52s

8位 竹内遼 (WESTBERG/ProRide) +3m03s

9位 武井享介 (FORZA) +3m06s

10位 木村吉秀 (JPSTMASSAANDEX) +3m07s
出走=67名/完走=30名


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[レース前日、試走時間に合わせて会場入りした小坂選手が試走の準備を始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[コースのベストラインやコンディションを確認しながら試走を繰り返す小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[長時間の移動をものともせず、念入りに試走をする小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[試走後、コースの印象を話し合いながら田村メカとバイクのセッティングをすり合わせる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタートを直前に控え、ウォーミングアップを開始する小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[予想外に暖かくなったマキノ高原。アップ中の小坂選手の額にも汗が滴る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[集中した表情で選手招集を待つ小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[海外招待選手のベルデンと並んでスタートを待つ小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[得意のスタートダッシュを決め、先頭で第1コーナーへと向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタートダッシュを決めた小坂選手はその後も先頭でレースを引っ張り続ける]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[先頭を走り続ける小坂選手と2番手の前田選手ががV字キャンバーに差し掛かる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[コース上部のテクニカルセクションを持ち前のバイクコントロールでクリアしていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[積極的に先頭を走る小坂選手に大ベテランのベルデン選手が追いつく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[早くも形成された3名の先頭パックで積極的な走りを見せる小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[長い下り区間をタテ1列でクリアしていく先頭パックの3名]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[先頭は3名のパックのまま、フライオーバー下をくぐり抜けてシケインへと向かう]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[シケインをクリアしていく小坂選手の後方で前田選手が転倒し、先頭は2名に]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レース中盤にして、小坂選手とベルデン選手の一騎打ちの状態となる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[小坂選手は、大ベテランのベルデン選手とのマッチレースに一歩も引かない戦いを見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[前に出てこようとしないベルデン選手の脚がどれほど残るか分からない状態でのレースが続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[フライオーバーやシケインではベルデン選手が差を詰めてくる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[背後でなりを潜めるベルデン選手の影を振り払うように最終周回に入った小坂選手だったが…]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[最終周回のシケインでつけられた差を最後まで縮められないままレースは終わった]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[レースのほぼ半分を一騎打ちで走った互いの健闘を称え合う小坂選手とベルデン選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[連勝記録はストップしたが、昨シーズンからの進化を証明する走りは見せた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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2015/11/11

ツール・ド・おきなわ

S13
S2
[上:勝負託されることになった堀選手が第2集団のゴールスプリントで13位フィニッシュ]
[下:残り1kmのアタックから独走したクリスティがうれしい優勝を飾った]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

11月8日(日)、UCI-1.2の「ツール・ド・おきなわ」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。

鈴木真理
増田成幸
鈴木譲
堀孝明
城田大和


国内ロードレースの2015シーズンの公式戦最終レースとなる「ツール・ド・おきなわ(UCI-1.2)」が沖縄県北部を周るバランスのとれた公道コース(ラインレース)で開催され、最終局面に形成された4名の先頭集団から残り1kmで飛び出したジェイソン・クリスティ(アヴァンティレーシングチーム)が優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、130kmを過ぎる頃にできた9名の追走集団に入って先頭に合流した堀選手が、残るレースのほとんどを先頭集団内で展開する走りを見せましたが、残り4kmの段階で抜け出した4名の選手についていくことはできず。第2集団のゴールスプリントの末に13位でゴールして、今シーズンの全日程を終了しています。

今シーズン最後の公式戦となる「ツール・ド・おきなわ」。

前週にJプロツアー最終戦をいい形で勝利し、そのイメージを残したまま宇都宮ブリッツェンの選手たちは沖縄入り。昨年の「ツール・ド・おきなわ」チャンピオンの増田選手を擁するディフェンディングチャンピオンチームとして、連覇を目標にレースに臨みました。

スタートが切られたレースは早速、各チームによるアタック合戦が繰り広げられます。

すると、4kmを過ぎようかという地点でいきなり3名の逃げが決まり、メイン集団に1分程度のリードを奪う展開となります。

吉岡(那須ブラーゼン)

大村(レモネードネルマーレ)

レイナウ(チームローゼ)

↓ 1分9秒

メイン集団

レース序盤にできた逃げ、しかも3名と少数だったこともあって集団はこの逃げを容認。その途端にサイクリングペースになったメイン集団と、協調して快調に距離を稼ぐ逃げ3名とのタイム差はみるみる広がっていきます。

快調に逃げ続ける3名の逃げ集団とメイン集団とのタイム差は、本部半島を抜けて国道58号線へと入る40km地点に差しかかる頃には14分に広がり、大宜味村役場前から国頭村道の駅に向かう60km地点では20分にまで広がって、1度目の普久川ダムの上りへと入っていく展開となります。

普久川ダムの上りに入ると、ここまでサイクリングペースが続いていたメイン集団も少しずつペースアップ。山岳ポイントを過ぎる頃には16分程度にまでタイム差を縮めてきます。

さらに、その後に沖縄最北端に向けて北上するアップダウン区間に入ると、メイン集団はさらに活性化。その後の海岸線を南下する区間も含めて、逃げ3名とのタイム差を10分程度にまで縮めて2回目の普久川ダムの上りへと入っていきます。

一方の逃げ3名は、2度目の普久川ダムに入ると大村選手(レモネードベルマーレ)がドロップ。吉岡選手(那須ブラーゼン)とレイナウ選手(チームローゼ)の2名となって2回目の山岳ポイントへと向かっていきます。

1度目の山岳ポイントに続き2度目の山岳ポイントも先頭で通過した吉岡選手(那須ブラーゼン)が山岳賞を確定させて普久川ダムの上りを通過。続いて活性化したメイン集団はタイム差を4分40秒程度にまで縮めて、9名の選手が先行する形で普久川ダムの上りを通過していきます。

吉岡(那須ブラーゼン)

レイナウ(チームローゼ)

↓ 4分40秒

堀(宇都宮ブリッツェン)

鈴木(那須ブラーゼン)

初山(ブリヂストンアンカー)

湊(Team UKYO)

プラデス、フェルナンデス(マトリックスパワータグ)

伊藤(愛三レーシング)

クリスティ(アヴァンティレーシング)

クロフォード(キナンサイクリング)

メイン集団

メイン集団から抜け出して追走集団を形成した9名の選手たちは、およそ10kmほどを費やしてここまで逃げ続けた2名の選手を吸収。先頭は11名となります。

一方のメイン集団内では、さらに追走に出ようとする選手たちがアタックを仕掛け合う展開に。宇都宮ブリッツェン勢も抜け出しを狙って増田選手(宇都宮ブリッツェン)や鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)、鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)らを軸にアタックを仕掛けていきますが、前年優勝選手を抱えるチームということで協調を得られなかったりマークにあって潰されたりと、なかなか攻撃が実らない展開が続きます。

そうこうするうちに、レースは170km地点を迎え、残す距離は30km強となります。

するとここで、メイン集団から追走に出た6名の選手が先頭集団に追いつき、先頭は15名に。宇都宮ブリッツェン勢では、先行していた堀選手(宇都宮ブリッツェン)が入るのみという状況になります。

あまり良い状況とは言えなくなった宇都宮ブリッツェンは、鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)が9名の追走に入って先行する15名の集団を追いかけますが、1分程度のタイム差がなかなか縮まっていきません。

レースはそのまま残り10kmを迎え、勝負はこぼれていく選手を振り切って先頭を走る14名の選手に絞られることが濃厚な展開となります。

すると、残り4kmを過ぎる頃に、入部選手(シマノレーシング)のアタックをきっかけに4名の選手が先行する展開となります。

入部(シマノレーシング)

モニエ(ブリヂストンアンカー)

クリスティ(アヴァンティレーシング)

プラデス(マトリックスパワータグ)

↓ 10秒

堀(宇都宮ブリッツェン)含む10名

結局、勝負は先行した4名に絞られる展開に。

残り1kmを切るくらいのタイミングでクリスティ選手(アヴァンティレーシング)がアタックを仕掛けて抜け出すと、この動きに残る3名は反応しきれず。

最終局面で勇気を持って飛び出したクリスティ選手(アヴァンティレーシング)がホームストレートを独走して優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、最終局面直前まで先頭集団で奮闘し、第2集団でのゴールスプリント勝負に挑んだ堀選手が13位のチーム最高位でフィニッシュ。昨年のチャンピオン増田選手は多くの選手からマークにあいながらも昨年同様に羽地ダムの上りでメイン集団から抜け出し22位でのフィニッシュして、今シーズンの全日程を終了しました。

清水監督コメント

「今日のレースは、ディフェンディングチャンピオンということが大きく響いたレースとなってしまいました。レース全体の流れとしては、チームとして想定していた展開になりました。2回目の普久川ダムの上りを終える頃には宇都宮ブリッツェンにとっていい形になって、そこからも積極的に攻撃を仕掛けてレースを厳しい展開にしつつ自分たちは前方にジャンプしていく形を狙ったのですが、シーズン終盤の増田選手の調子の良さであったり、ディフェンディングチャンピオンであったりという部分で、宇都宮ブリッツェンが動けばどこかしらのチームが必ずチェックに入って行かせないような動きをされ続けたという印象です。そのようなメイン集団が追いつきそうで追いつかない中で、先頭集団に単独で入った堀選手に勝負を託す形になりましたが、やはり優勝候補の選手たちと互角に渡り合うにはまだ力が足りなかったかな、と。ただ、堀選手が最終局面まで先頭集団にしっかり残ってくれたというのは良かった点だと思いますし、来シーズンに向けては最終局面に堀選手を加えた戦略というものも考えられるようになったというのも収穫だったと思います。ディフェンディングチャンピオンとして連覇を達成できなかったのは非常に悔しいですが、今シーズン最後のレースで全員が攻めて攻めて力を出し切った走りを、来シーズンにもつなげたいと思います。今年1年、応援ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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[Tour de Okinawa - 沖縄県名護市 - UCI-1.2 - 210km - ]

1位 ジェイソン・クリスティ (アヴァンティレーシングチーム) 5h37m06s

2位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) +13s

3位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) +14s

4位 ダミアン・モニエ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +16s

5位 井上和郎 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +21s

6位 初山翔 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +22s

7位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +22s

8位 鈴木龍 (那須ブラーゼン) +22s

9位 伊藤雅和 (愛三工業レーシングチーム) +22s

10位 ジャイ・クロフォード (KINAN Cycling Team) +22s

13位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +22s

22位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +3m39s

32位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +3m52s

45位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +10m10s

64位 城田大和 (宇都宮ブリッツェン) +23m41s

 

出走=92名/完走=79名

Okinawa01
[そろそろ冬支度を始めようかという栃木から真夏を思わせる沖縄へ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa02
[レース前日に行われた開会式では、地元住民による手厚い歓迎を受けた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa03
[前年優勝者の増田選手が、代表して選手宣誓を行う]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa04
[レース当日の明け方、美しく広がった満天の星空が厳しい暑さを予感させる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa05
[6:45と朝早いスタートに向け、4時過ぎには起床する堀選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa06
[早朝4時過ぎとはいえ、210kmと長丁場のレースに向けて十分な栄養を補給する鈴木真理選手と譲選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa07
[選手たちが気持ち良くスタートできるよう、着実に準備を進める清水監督]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa08
[チームカー召集エリアにやってきた鈴木真理選手がスタートに向けて準備を進める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa09
[地元でのレースに向けて集中した表情で準備を進める城田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa10
[ディフェンディングチャンピオンを示すゼッケン1番が増田選手の背中で存在感を主張する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa11
[いつ、どんなレースでも落ち着いた雰囲気でスタートラインに並ぶ準備を進める鈴木譲選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa12
[監督が運転するチームカーのハンドルには、選手名が記されたリストが貼られる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa13
[スタート前セレモニーの太鼓演奏が夜が明け始めた名護の空に響き渡る]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa14
[前半戦を棒に振った悔しさを、今季最終レースにぶつけたい堀選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa15
[前年王者という重圧を背負いながらも、210km先にある“連覇”を見据える増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa16
[まだ薄暗さが残る中、選手たちがスタートラインに並び始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa17
[国内最長距離、210kmの長い戦いの火蓋が切って落とされた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa18
[わずか4km地点で形成された3名の逃げ集団が快調に逃げ続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa19
[逃げを容認しサイクリングペースになったメイン集団が国道58号線を北上する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa20
[サイクリングペースのメイン集団は、あっという間に逃げ集団にタイム差を広げられる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa21
[メイン集団内でレースが動き始める瞬間に備えるブリッツェンの選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa22
[遠く沖縄の地まで応援に駆けつけてくれたブリッツェンサポーターの声援が選手たちの力になる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa23
[1回目の普久川ダムの上りに入って、メイン集団も少しずつペースが上がり始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa24
[ボトルを運ぶなどのアシストもこなしながら、故郷で自身のリザルトも狙いにいく城田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa26
[第2集団でのゴールスプリントで最後の力を振り絞ってスプリントに挑む堀選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa27
[何とか最後にマークをかいくぐり、増田選手は集団から飛び出してフィニッシュ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa28
[増田選手とともに勝負に絡む予定だった鈴木譲選手も不本意な形でのゴールとなった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa29
[何とかレースを動かそうと奮闘した鈴木真理選手だったが、実らずにフィニッシュ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa30
[先頭集団内で奮闘した堀選手は、無作為抽出されるドーピングコントロールの対象となった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa31
[チームのために動いた城田選手は、自分自身のリザルトを求めることはできず]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Okinawa32
[真夏を思わせる暑さの沖縄は、今年のブリッツェンには微笑まなかった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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2015/11/06

JCXシリーズ第3戦「東北シクロクロス第2戦猪苗代湖天神浜ラウンド」(UCI-2)

Htc10
[10連戦の疲労が蓄積する身体を上手くマネージメントしながらレースを展開する小坂選手]
photo(C):Kasukabe Vision FILMz

Htc8
[今シーズン無傷の5連勝。この良い流れのままUCIレースと全日本選手権に挑みたいところだ]
photo(C):
Alisa Okazaki


11月1日(日)に、JCXシリーズ第3戦で2016年世界選手権の代表選考レースとなる「東北シクロクロス第2戦 猪苗代湖天神浜ラウンド」(UCI-2)が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手がエントリー。





ジャパンシクロクロスシリーズ(JCX)シリーズ第3戦となる「東北シクロクロス第2戦 猪苗代湖天神浜ラウンド」が福島県猪苗代町の猪苗代湖天神浜で開催され、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手が優勝を飾り、今シーズンの出場レースで無傷の5連勝を達成しました。

この結果、小坂選手はJCXシリーズランキングでもトップをキープしています。

10月10日の宇都宮シクロクロスエキシビジョンから、本格シーズンインした小坂選手。

ここまで、宇都宮クロスエキシビジョン、宇都宮シリーズ第1戦、茨城クロス取手大会、関西クロスビワコマイアミランドと出場したレースすべてで優勝を飾り、4連勝をマーク。オフに徹底的に取り組んできた乗り込みと肉体強化の成果が結果として現れている状況と言えます。

そんな小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)が今回出場するJCXシリーズ第3戦「東北シクロクロス第2戦 猪苗代湖天神浜ラウンド」は、今シーズンからUCI Class2に昇格。同時に2016年世界選手権の日本代表選手を選考するためのセレクションシリーズの一戦にも設定されています。

全日本選手権での優勝を今シーズンの最大目標に掲げる小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)ではありますが、その先にある世界選手権も、当然ながら目標のひとつ。代表選考争いで優位に立つためにも、今レースは是が非でも勝っておきたいレースです。

会場となる猪苗代湖天神浜は、湖畔の砂セクションやテクニカルな林道セクションなどを有し、テクニックとパワーの総合力が問われるコース。

さらに、スタート直後に抜きどころの少ない林道セクション、続いてラインが限られる砂セクションというレイアウトのため、スタートダッシュで好位置をキープできるかどうかがレースを有利に進められるかどうかの分かれ目になります。

そのことを十分に理解していた小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は、狙い通りのスタートダッシュでポールポジションをゲット。順調な滑り出しを見せます。

しかし1周回目の終盤、乗れるかどうか判断が分かれる深い砂セクションを乗ったままクリアしようとした小坂選手は、砂の深い部分にはまってしまいストップ。そこに、すぐ後方に付けていた前田選手(弱虫ペダルCX)が突っ込み、両者ともに転倒する事態に。

転倒の衝撃でチェーンが落ちてしまった小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は復帰に手間取り、7番手ぐらいまで順位を下げて再スタートを切るという苦しい状況に追い込まれます。

しかし、先頭との距離は開いたもののまだ見える位置にいることを確認した小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は、冷静にチェイスを開始。林道セクションのコース幅が広くなる部分やホームストレート、砂セクションのランニングで先行する選手たちを次々パスしていき、2周回をかけて先頭に追いつく走りを見せます。

先頭に追いついた小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)はその勢いのまま先頭に飛び出し、ようやく今シーズンの「指定席」を取り戻す展開となります。

この日の小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は砂セクションで大きな差がつくという印象がなかったため、林道セクションでの走りを重視したオールラウンドのノーマルタイヤをセレクト。先頭に躍り出たことで、林道セクションを攻めて2位以下を引き離すことを目指します。

小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)の目論見通り、すぐに2位とのタイム差を20秒程度にまで広げることに成功。さらにタイム差を広げようと積極的な走りを続けます。

しかし、ロードレースから数えると10連戦を戦ってきた小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)の身体には疲労が蓄積しており、2位の選手とのタイム差はなかなか広がっていきません。

さらに、前戦のビワコマイアミで攣ってしまった両脚にもそのダメージが残っており、イマイチ踏み切れない厳しい状況となります。

それでも小坂選手(宇都宮ブリッツェンCX)は、勝たなければ意味がないレースということを考慮し、勝利を優先した走りに切り替える冷静なマネージメントを見せてトップをキープし続けます。

結局、圧倒的な強さを見せつけるという訳にはいかなかったものの、2位に20秒差をつけてフィニッシュ。今シーズン出場したレースでは負け知らずの5連勝を達成。また、セレクションシリーズで勝利したことで、世界選手権の日本代表へ向けても一歩前進する結果となりました。

小坂選手コメント

「UCIレースに昇格したことで、個人的にシーズン前半戦の山場として考えていた猪苗代湖天神浜ラウンド。勝たなければいけない、絶対に勝つという強い気持ちを持ってレースに臨みました。レースはスタート後すぐに転倒を喫して遅れる展開となってしまいましたが、冷静に前を追っていけば勝てるという自信があったので、気持ちも折れることなく走り続けることができました。レース終盤は、連戦の疲れが出て思い通りの走りができませんでしたが、とにかく勝たなければいけないレースで勝つことができてホッとしています。今日は宇都宮から近い会場でのレースということもあって、たくさんのファン・サポーターの皆さんが応援に駆けつけてくれて、声援を送ってくださったのが大きな力になりました。今後のスケジュールとしては、次週のスターライトクロス幕張で一区切りとなるので、まずはそこまで集中して走って1週休んだ後、その後に控えるUCIレース3戦と全日本選手権に臨みたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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◆[リザルト

[TOHOKU CX Project 2015 Inawashiro Round - UCI-2 - ME 60m - ]

1位 小坂光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) 1h07m46s 26.56km/h

2位 丸山厚 (BOMA Racing) +20s

3位 小坂正則 (スワコレーシングチーム) +22s

4位 濱由嵩 (SPEEDVAGEN CYCLODROSS TEAM) +52s

5位 武井享介 (FORZA・YONEX) +2m30s

6位 中原義貴 (弱虫ペダルシクロクロスチーム) +2m58s

7位 兼子博昭 (スワコレーシングチーム) +3m13s

8位 合田正之 (Cycle club 3up) +3m21s

9位 國井敏夫 (MilePost BMC Racing) +3m42s

10位 中間森太郎 (FRIETEN) +4m09s

2015-2016 JCXシリーズランキング

1位 小坂光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) 660P

2位 濱由嵩 (SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM) 430P

3位 丸山厚 (BOMA RACING) 360P

4位 前田公平 (弱虫ペダルシクロクロスチーム) 340P

5位 合田正之 (Cycle club 3up) 320P

6位 小坂正則 (スワコレーシングチーム) 300P


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[秋から冬への移り変わりを感じさせる風が吹く中、池本メカと廣瀬メカが入念にバイクをセッティングする]
photo(C):Alisa Okazaki
Htc
[落ち着きと自信に満ちた表情でスタートライン並ぶ小坂選手]
photo(C):Alisa Okazaki
Htc2
[狙い通りのスタートダッシュを決めて先頭に躍り出る小坂選手]
photo(C):Alisa Okazaki
Htc3
[湖畔沿いの砂セクションをクリアしていく小坂選手]
photo(C):Alisa Okazaki
Htc5
[序盤の遅れを取り戻し、独走態勢に入る小坂選手]
photo(C):Alisa Okazaki
Htc11
[疲労の蓄積を感じさせない力強い走りでシケインをクリア]
photo(C):Kasukabe Vision FILMz
Htc4
[勝利を目指す小坂選手に立ちはだかるようにそびえ立つ磐梯山]
photo(C):Alisa Okazaki
Htc6
[DNFとなった前田選手を気遣い、控えめなガッツポーズでフィニッシュする小坂選手]
photo(C):Alisa Okazaki
Htc7
[宇都宮から取材に訪れたNHKのインタビューを受ける小坂選手]
photo(C):Alisa Okazaki

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2015/11/04

JPT第24戦 JBCF おおいたいこいの道クリテリウム

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20_2
[上:完璧なレース運びの仕上げを務めた青柳選手がガッツポーズでフィニッシュ!]
[下:Jプロツアー初優勝を果たした青柳選手とそれをサポートした大久保選手の同級生コンビが表彰台で満面の笑みを見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

11月1日(日)に、2015年のJプロツアー第24戦で最終戦となる「JBCFおおいたいこいの道クリテリウム」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

鈴木真理
増田成幸
鈴木譲
大久保陣
青柳憲輝
堀孝明
城田大和




2015年のJプロツアー第24戦で最終戦となる「JBCFおおいたいこいの道クリテリウム」が、大分県大分市のJR大分駅前の公道を封鎖して設定された1周1.1kmのサーキットコースで開催され、序盤から終始レースをコントロールし続けた宇都宮ブリッツェンの青柳憲輝選手がゴールスプリント勝負を制して自身Jプロツアー初優勝を飾りました!

また、優勝した青柳選手を最終コーナーまで引き上げた大久保選手が2位に入り、チームが目標とする「魅せて勝つ」走りで法政大同級生コンビがワンツーフィニッシュを飾って最終戦を終えてました。

この結果、年間ランキングはチームが3位。個人ランキングは増田選手の5位が最高位で2015年のJプロツアーを終えました。

前日の「JBCFおおいたサイクルロードレース」に続いての開催となった今レース。

前日のレースでは最後の最後で惜しくも勝利は逃したものの、序盤から積極的に攻撃を仕掛けて集団の人数を削っていく戦い方に手応えを感じていた宇都宮ブリッツェンは、今レースでも序盤から積極的に攻撃を仕掛けて逃げに選手を送り込んで集団を破壊し、逃げ切りもしくは小集団でのゴールスプリントで勝利を狙うというプランを前日のミーティングで話し合い、午前中の予選に臨みました。

しかし、昨年は強い風が吹いていたために厳しい展開に持ち込む方が有利と思えたコースも、今年はほぼ無風の状態。

予選を走り終えた選手たちは、決勝までの間に再度レースプランを練り直すミーティングを行い、最終的に、他チームからはエーススプリンターとしてマークされるであろう大久保選手を敢えて最終の発射台に据え、後半戦に入って好調を維持する青柳選手のスプリントで勝負。それまでは残る選手がきっちりレースをコントロールして勝利を狙うプランで決勝レースに臨みました。

レースはスタートから、プラン通り宇都宮ブリッツェン勢が集団先頭に立ってレースをコントロールする展開で幕を開けます。

しばらくは宇都宮ブリッツェン勢が集団をコントロールする展開が続きますが、6周回目を迎えようかという頃になるとマトリックスパワータグ勢も集団コントロールに加わろうとブリッツェントレインの中に割って入ろうとする動きを見せるようになります。

しかし、宇都宮ブリッツェン勢もきっちり隊列を維持して割って入らせず、安定してコントロールを続ける展開が続きます。

それでも、レースも折り返し地点となる15周回目を過ぎた辺りから、近谷選手(マトリックスパワータグ)や住吉選手(Team UKYO)が宇都宮ブリッツェンが陣取る集団先頭に割って入り、集団コントロールに加わるようになります。

レースは残り10周回を切る頃になっても、宇都宮ブリッツェン勢がきっちり集団をコントロールする展開が続きますが、この頃になると有力なスプリンターを抱えるTeam UKYOやマトリックスパワータグなども少しずつ体制を整え始め、宇都宮ブリッツェンがコントロールする集団先頭に割って入ってくるようになります。

ライバルチームからの割り込みは受けながらも、宇都宮ブリッツェン勢は集団先頭でしっかりとコントロールを維持。逆に、集団後方では宇都宮ブリッツェンのコントロールするペースについていけなくなった選手たちが少しずつ遅れていく展開となります。

結局、レースは宇都宮ブリッツェンのコントロールが効いたままの状態で進み、残り3周回を迎えることとなります。

するとここで、当初のプラン通り宇都宮ブリッツェン勢がさらにペースを上げて自分たちのポジションの死守と集団の人数を削りに入ります。

堀選手、城田選手と決死の引きでペースを上げた選手たちが役割を終えていくと、続いて増田選手と鈴木譲選手がさらにペースを上げ続け、最終周回に入る頃には集団が崩壊する状態となります。

最終周回に入ると、連続する左コーナーからヘアピンコーナーを抜ける区間で、土井選手(Team UKYO)がエースの窪木選手(Team UKYO)を引き連れてブリッツェントレインを交わして集団先頭に躍り出る状況を作ります。

Team UKYO勢が一気に有利な状況を手に入れたかと思われましたが、最後の180度コーナーで鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)が鋭くインを突いて土井選手(Team UKYO)と窪木選手(Team UKYO)の動きを封じる見事な走りを見せ、大久保選手(宇都宮ブリッツェン)が青柳選手(宇都宮ブリッツェン)を引き連れて先頭でストレートに入ることに成功します。

ストレートに入ってからは、最終コーナーで奪ったアドバンテージを活かしながら大久保選手(宇都宮ブリッツェン)が青柳選手(宇都宮ブリッツェン)を発射。チームメート全員の想いを受けた青柳選手(宇都宮ブリッツェン)は力強さに満ちたスプリントを見せて見事に先頭でフィニッシュ。嬉しいJプロツアー初優勝を飾りました!

また、宇都宮ブリッツェン勢は、最後に青柳選手を引き上げて発射した大久保選手もその後のスプリントで全日本チャンピオンの窪木選手(Team UKYO)を抑えて2位でフィニッシュ。最初から最後まですべてがプラン通りの走りを見せた宇都宮ブリッツェンが、法政大出身の同級生コンビのワンツーフィニッシュでJプロツアー最終戦で有終の美を飾りました。

清水監督コメント

「今日のレースはスタートからゴールまで、選手皆んなが完璧に仕上げてくれました。もともとは、厳しいレースにもなり得るコースということも考慮して、前日のミーティングから攻撃を仕掛けていって厳しい展開にしていき、逃げ切りや小集団でのゴールスプリントに持っていこうという話をしていました。ただ、昨年は風が強く吹いていたために厳しいレースになったというだけで、今日のような無風の状態だと厳しいレース展開に持ち込むのは難しいのではないかということが予選を走った段階の印象だったので、決勝スタート1時間前に急遽、プランの修正をすることになりました。コース特性上、最終コーナーをスピードがある選手から入っていけば勝てるという感触があったので、敢えてエーススプリンターの大久保選手をその部分に当てて、後半戦に入って好調の青柳選手でのスプリントという同級生コンビでの勝負というプランに切り替えました。昨年のこのレースやその他のレースでも、コントロールをしてゴールスプリントに持っていくという形は失敗と成功を繰り返しているような状態ではありましたが、今回はすべてがうまくハマって、選手が誰1人欠けることなくそれぞれの役割を果たしてくれました。青柳選手の勝利はもちろん素晴らしいことですが、その他の選手の走りというのも青柳選手に匹敵するぐらい素晴らしい走りだったと思います。今年のJプロツアーはいきなりの怪我から始まって、圧倒的な外国人選手勢の走りにかなり苦しめられた1年となりました。そんな中、皆んなで時には言い合いにもなりながら自分たちの勝利スタイルを模索し、築きながら戦ってきました。ただ、ロードレースは100通り、いや、1,000通り以上の展開が考えられる一筋縄ではいかないもので、なかなか上手くいかないことも多かったように思います。もちろん、実力がついてこその展開ということだと思うので、今年のJプロツアーのメンバーの中では発揮できず厳しいシーズンとなってしまったと感じています。ただ、今日の最終戦で選手たちが見せてくれた走りというのは、実力とチームワークはもちろんのこと、それ以上に気持ちがこもったものだったと思います。今年は外国人選手勢の力に圧倒されて気後れしてしまったというか、気持ちがダウンしてしまっていた部分もあったと思います。ですが、今日のレースで選手全員の気持ちと走りがそろったレースを見せて勝つことができたので、来シーズンに向けてはこの気持ちの部分を大切に戦っていけば実力通りの結果を出せるんじゃないかと皆んなが感じたと思います。今シーズンは皆さんに喜んでいただけるような走りと結果をなかなか手にすることができませんでしたが、最終戦でその走りをお見せできて良い結果をご報告できたと思います。今シーズンも熱い応援、本当にありがとうございました。来シーズンも頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします!」

青柳選手コメント

「今日のレースはミーティングで話し合った通りに、前半から宇都宮ブリッツェンがコントロールして他の選手たちを逃げさせないような走りをして、最終局面までしっかりコントロールできたレースでした。最終局面では少し危ない場面もありましたが、陣が最終コーナーを先頭で入ってくれて後は全力で前だけを見て勝つことができました。本来であれば陣であったり、真理さんや譲さんが勝つというのが理想的な形だとは思いますが、チャンスをいただけたので“このチャンスを生かさなければもったいない”と思って、自分がやるしかないと思ってスプリントに挑みました。Jプロツアーでの優勝は初めてで、本当に勝ったのかなという感じでまだ実感がないです(笑)。でも、今年初めに自分自身で“優勝する”と公言して、なかなかここまで、後半戦に入って上位に入ることはできていましたが勝つことはできなくて。もちろん、アシストという役割をしっかり果たした上で勝利を狙うのは難しいことですが、最後の最後でチャンスをもらえて、チームメートの支えやファンの皆さんの熱い声援もあって勝つことができて、今シーズンを最高の形で締めくくることができたと思います。皆さん本当に、応援ありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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◆リザルト

[JBCFおおいたいこいの道クリテリウム - JPT第24戦 - 33.0km - ]

1位 青柳憲輝 (宇都宮ブリッツェン) 40m07s 49.35km/h

2位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) st

3位 窪木一茂 (Team UKYO) st

4位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) st

5位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) st

6位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) +01s

7位 畑中勇介 (Team UKYO) +01s

8位 ロイック・デリアック (KINAN Cycling Team) +01s

9位 中村龍太郎 (イナーメ信濃山形) +02s

10位 アイラン・フェルナンデス (マトリックスパワータグ) +02s

18位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +09s

19位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +09s

38位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +35s

45位 城田大和 (宇都宮ブリッツェン) +1m04s

DNF 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン)

出走=70名/完走=46名

◆2015Jプロツアー 個人ランキング

1位 畑中勇介 (Team UKYO) 16,017P

2位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 12,757P

3位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) 11,574P

4位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 11,007P

5位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 10,711P

6位 窪木一茂 (Team UKYO) 10,269P

◆2015Jプロツアー チームランキング

1位 Team UKYO 52,968P

2位 マトリックスパワータグ 38,230P

3位 宇都宮ブリッツェン 35,607P

4位 KINAN Cycling Team 22,874P

5位 那須ブラーゼン 19,600P

6位 シマノレーシングチーム 14,701P

ルビーレッドジャージ 畑中勇介 (Team UKYO)
ピュアホワイトジャージ 新城雄大 (那須ブラーゼン)


1
[レース前夜、ミーティングであらゆるレース展開を想定した話し合いを進める清水監督]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
2
[レーサーリストをチェックしながら自分たちができる最大限の走りを想定する鈴木真理キャプテン]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
3
[増田選手も積極的に意見を発し、ミーティングをリードする]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
11_2
[午前に行われた予選第1組目には鈴木真理・増田・大久保・堀の4選手が出走]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
13_2
[得意のクリテリウムで余裕の予選突破を決める大久保選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
14_2
[鈴木真理選手、増田選手もベテランの走りで予選突破を決めた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
15_2
[得意とは言えないクリテリウムで予選突破を決め、進化した姿を見せた堀選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
21_2
[前日のロードでも抜群の走りを見せた城田選手が落ち着いた表情で予選のスタートラインに並ぶ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[予選2組目に出走の鈴木譲選手と青柳選手も余裕の表情でレースを進める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
23_2
[タイミング良く飛び出した城田選手が逃げ集団を形成して難なく予選突破]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
24_2
[前日のレースでは思うような走りができなかった青柳選手も余裕の予選突破を決めた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
25_2
[鈴木譲選手も安定感抜群の走りで予選突破を決める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[急遽の作戦変更を経て、宇都宮ブリッツェンの“勝たなければならない”レースが始まった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[1周回目から早速、宇都宮ブリッツェン勢が集団コントロールを開始]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[エース増田選手もこの日は積極的に集団先頭を引き続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[S字コーナーをきれいな隊列でクリアしていくブリッツェンボーイズ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[他チームを付け入らせない圧巻のコントロールでレースを進めていく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[勝負を託される青柳選手とそれを支える大久保選手がトレイン後方で脚を溜める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ライバルチームの反撃も増田選手と鈴木真理選手のベテランコンビがしっかりシャットアウト]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[エースを務める青柳選手をゴールスプリントまで大切に運ぶミッションが続く]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[当初は勝負を託されていた鈴木譲選手も、青柳選手のために積極的に集団コントロールに加わる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
10_2
[宇都宮ブリッツェンの強力なコントロールが集団を支配する展開が続く]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[これまで数々の栄冠を勝ち獲ってきた鈴木真理・譲の両選手が青柳選手の勝利のために先頭を引く]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[強い気持ちで一つになったブリッツェントレインがレースを支配し続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[持てる力の限りの全開で集団を引き倒す堀選手がS字コーナーをクリアしていく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ベテラン選手勢が勝利に向けたトレインをさらに加速させる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ブリッツェンの快走の先にある勝利を信じ、サポーターも熱い声援を送り続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[TTでも力を発揮する平地巡航能力の高さを最終盤でも見せる増田選手が集団を牽引]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[チームメート全員の想いを背負った青柳選手が、その想いを結実させる勝利を飾った!]
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[狙い通りの勝利を成し遂げた青柳選手を涙を浮かべ心から讃える清水監督]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
19_2
[会心の勝利の仕上げをした青柳選手固い握手を交わす鈴木真理キャプテン]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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JPT第23戦 JBCF 大分サイクルロードレース

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[上:5名が逃げ集団に入る攻撃的な走りで勝利を目指すブリッツェンの選手たち]
[下:前戦で年間優勝を確定させた畑中勇介が、その称号に相応しい優勝を飾った]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

10月31日(土)に、2015年のJプロツアー第23戦となる「JBCFおおいたサイクルロードレース」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

鈴木真理
増田成幸
鈴木譲
大久保陣
青柳憲輝
堀孝明
城田大和


2015年のJプロツアー第23戦となる「JBCFおおいたサイクルロードレース」が、大分県大分市の大分スポーツ公園大銀ドーム周辺に設定された1周4kmのアップダウンが厳しい公道コースで開催され、前戦の知多半島。美浜クリテリウムの優勝で年間個人ランキングの優勝を決めたTeam UKYOの畑中勇介が3名のゴールスプリントを制して優勝。ルビーレッドジャージに相応しい勝利で連勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、レース序盤から全選手が積極的な動きを見せてサバイバルな展開となったレースの主導権を握る走りを見せ、終盤には勝負を託された増田選手と鈴木譲選手が先頭集団5名の中で奮闘しましたが、最後のゴールスプリント勝負で鈴木譲選手が4位。アシストした増田選手が5位という結果でレースを終えています。

昨年に続き、2回目の開催となった「JBCFおおいたサイクルロードレース」。大分スポーツ公園の大銀ドーム周辺に設定された1周4kmの公道コースはアップダウンが厳しい上にテクニカルなセクションも多く、昨年同様にサバイバルレースとなることが予想されます。

前戦の知多半島・美浜クリテリウムで年間ランキング争いも終結し、チーム・個人ともにTeam UKYOが制した状態で臨む今レースは、各チームともに純粋に優勝を狙う激しい展開になるはず。

そのため、宇都宮ブリッツェンも全選手が積極的に動いて先頭集団に入ってレースを展開し、登坂力に優れる増田・堀・青柳・城田の4選手はレース後半により厳しい展開に持ち込んでの逃げ切り、鈴木真理・譲の2選手は小集団にしてからのゴールスプリントで勝利を狙うことを意識してレースに臨みました。

1周回のパレード走行を終えてリアルスタートが切られたレースは、各チームによる積極的なアタック合戦が繰り広げられますが、集団も活性化しており決定的な逃げが決まる展開とはなりません。

2周回目に入ると、鈴木真理・譲・大久保選手らを含む17名程度の選手が集団から先行する展開となります。

窪木、住吉(Team UKYO)

トリビオ、プラデス、安原(マトリックスパワータグ)

鈴木真理、鈴木譲、大久保(宇都宮ブリッツェン)

デリアック、阿曽(キナンサイクリング)

横山(シマノレーシング)

山下(シエルヴォ奈良)

など20名程度

↓ 10秒

メイン集団

3周回目に入ると、20名程度の先頭集団はメイン集団とのタイム差を一時は20秒程度にまで広げますが、程なくして活性化したメイン集団に吸収される展開となります。

すると、ひとつになった集団からトリビオ選手(マトリックスパワータグ)とマルタン選手(ニールプライド)の2名がアタックして抜け出し、メイン集団からリードを奪います。

トリビオ(マトリックスパワータグ)

マルタン(ニールプライド)

↓ 20秒

メイン集団

レースもまだ序盤、そして人数も2名と少人数だったことでメイン集団はこの逃げを容認。レースは一旦、落ち着きを見せます。

しばらく、2名の逃げとメイン集団という形のままレースは進みますが、8周回目に入るとメイン集団から逃げ2名を追走する動きが出始め、宇都宮ブリッツェン勢も積極的にその動きに加わっていきます。

トリビオ(マトリックスパワータグ)

マルタン(ニールプライド)

↓ 45秒

追走16名

↓ 45秒

メイン集団

その後、メイン集団からは追走16名にブリッジをかけようとする選手が出始め、第2追走集団を形成。先頭2名とのタイム差は少しずつ縮まっていく展開となります。

先頭2名

↓ 30秒

追走16名

↓ 30秒

第2追走8名

↓ 1分

メイン集団

レースも11周回目を迎える頃になると、追走の16名は遂に先頭2名を吸収。先頭は18名になります。

窪木(Team UKYO)

プラデス、フェルナンデス、安原(マトリックスパワータグ)

増田、鈴木譲、大久保、堀、城田(宇都宮ブリッツェン)

デリアック(キナンサイクリング)

秋丸、木村(シマノレーシング)

山下(シエルヴォ奈良)

初山(ブリヂストンアンカー)

など18名

↓ 20秒

畑中(Team UKYO)

ガルシア、野中(キナンサイクリング)

新城(那須ブラーゼン)

入部(シマノレーシング)

中村(イナーメ信濃山形)

寺崎(ブリヂストンアンカー)

メイン集団

その頃になると、有力選手も多く残るメイン集団は完全にペースダウン。1周4kmと短いコースのために厳しめに設定されたタイムアウトがちらつくこととなります。

一方の先頭集団と追走集団は、14周回目に入ると合流。先頭は23名となって残り10周回へと入っていきます。

畑中、窪木(Team UKYO)

トリビオ、プラデス、フェルナンデス、安原(マトリックスパワータグ)

増田、鈴木譲、堀、城田(宇都宮ブリッツェン)

デリアック、ガルシア、野中(キナンサイクリング)

新城(那須ブラーゼン)

入部、秋丸、木村(シマノレーシング)

山下(シエルヴォ奈良)

中村(イナーメ信濃山形)

初山、寺崎(ブリヂストンアンカー)

マルタン(ニールプライド)

小畑(なるしまフレンド)

↓ 3分

メイン集団

23名と大所帯となった先頭集団は再び活性化。人数のふるい落としが始まり、7名の選手が若干のリードを奪う展開となります。

畑中(Team UKYO)

プラデス(マトリックスパワータグ)

増田、堀(宇都宮ブリッツェン)

木村(シマノレーシング)

山下(シエルヴォ奈良)

小畑(なるしまフレンド)

フェルナンデス(マトリックスパワータグ)

初山(ブリヂストンアンカー)

↓ 30秒

追走15名

16周回目に入ると、追走の2名が先頭の7名に合流。さらに、追走集団から抜け出した4名の選手も合流し、先頭は13名となります。

畑中、窪木(Team UKYO)

トリビオ、プラデス、フェルナンデス(マトリックスパワータグ)

増田、鈴木譲、堀(宇都宮ブリッツェン)

デリアック(キナンサイクリング)

木村(シマノレーシング)

初山(ブリヂストンアンカー)

山下(シエルヴォ奈良)

小畑(なるしまフレンド)

追走集団

17周回目に入ると、先頭13名の中から3選手が抜け出して残る選手からリードを奪います。

畑中(Team UKYO)

トリビオ(マトリックスパワータグ)

増田(宇都宮ブリッツェン)

↓ 10秒

追走10名

その後、18周回目に入ると追走10名の中から木村選手(シマノレーシング)が単独でブリッジをかけて先頭3名に合流。先頭は4名となります。

畑中(Team UKYO)

トリビオ(マトリックスパワータグ)

増田(宇都宮ブリッツェン)

木村(シマノレーシング)

↓ 10秒

追走8名

この頃になると、コース上を走っている選手は20名ほどにまで絞られ、レースは昨年同様のサバイバルの様相を呈していきます。

19周回目に入ると、先頭4名を追走する集団が前を追う選手と千切れていく選手が出始めて崩壊。その中から、鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が先頭4名に追いつき、先頭は5名となります。

畑中(Team UKYO)

トリビオ(マトリックスパワータグ)

増田、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)

木村(シマノレーシング)

↓ 10秒

フェルナンデス(マトリックスパワータグ)

デリアック(キナンサイクリング)

山下(シエルヴォ奈良)

小畑(なるしまフレンド)

↓ 20秒

窪木(Team UKYO)

プラデス、安原(マトリックスパワターグ)

堀(宇都宮ブリッツェン)

ガルシア(キナンサイクリング)

初山(ブリヂストンアンカー)

マルタン、ゲゼ(ニールプライド)

レースも終盤戦の23周回目に入ると、先頭5名の中から木村選手(シマノレーシング)がアタック。しかし、すぐさまトリビオ選手(マトリックスパワータグ)と増田選手(宇都宮ブリッツェン)がチェックに入り、畑中選手(Team UKYO)、鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)も続きます。

レースも残り2周回となる24周回目に入ると、勝負はほぼ先頭の5名に勝負が絞られることが濃厚な展開に。2名の選手を送り込んでいる宇都宮ブリッツェンとしては、増田選手での逃げ切りと鈴木譲選手での小集団スプリントと、ふた通りの戦い方を選択できる有利な状況を手にすることに成功します。

そして迎えた最終周回。

スタート/フィニッシュラインを通過しようかという段階で、増田選手(宇都宮ブリッツェン)が渾身のアタック!残る4名から若干のリードを奪って最終周回へと入っていきます。

すると、その動きにトリビオ選手(マトリックスパワータグ)が反応して追走を開始。その動きに残る3選手も続いていきます。

単独で逃げる増田選手(宇都宮ブリッツェン)を追う4選手は、トリビオ選手(マトリックスパワータグ)がほぼ先頭固定で決死の追い上げを見せ、残り距離わずかの段階で増田選手(宇都宮ブリッツェン)を吸収。勝負はゴールスプリントが濃厚となって最後の上りへと入っていきます。

フィニッシュへと続く最後の上りに入って最初に仕掛けたのは、増田選手(宇都宮ブリッツェン)の単独アタックで脚を温存することができた鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)。狙い通りのタイミングでスプリントを開始して飛び出します。

しかし、増田選手(宇都宮ブリッツェン)の単独アタックをトリビオ選手(マトリックスパワータグ)がほぼ先頭固定で追走したことで、残る2選手も脚を休め、溜めることができていました。

スプリントで抜け出した鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)の外から畑中選手(Team UKYO)と木村選手(シマノレーシング)、さらに鬼引きを見せていたトリビオ選手(マトリックスパワータグ)が抜き返してフィニッシュ。畑中選手(Team UKYO)が前週の知多半島・美浜クリテリウムに続いて、ルビーレッドジャージに相応しい連勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、ゴールスプリントに臨んだ鈴木譲選手が4位。単独アタックの後に鈴木譲選手をアシストした増田選手が5位という結果でレースを終えています。

清水監督コメント

「本当に悔しいレースとなってしまいました。今日のレースは前半から全員が良く動いてくれて、自分たちでレースを作って有利な展開に持っていけるように進めてくれ、素晴らしいレースを見せてくれたと思います。ただ、最後の部分で増田選手が単独で飛び出して他の選手に脚を使わせたかったところで、増田選手に対してライバル心むき出しのトリビオ選手がほぼ1人で増田選手を追走して追いついたというのが、今日のこの結果につながることになったのかな、と。鈴木譲選手も自信を持って少し早めに仕掛け過ぎてしまったかなぁと思う部分もありますが、自分たちで1からレースを作っていったことで鈴木譲選手も脚を使ってしまっていた部分もあると思います。結果が全てだということは重々承知していますが、自分たちが追い求めるレースのパターンというものを積み重ねて、最終局面まで思い通りのレースを展開してくれたことは、評価してあげたいと個人的には思っています。今日のレースを終えて、明日のレースもすごく期待できると思えましたので、明日は何としても勝ちたいと思います。今日も遠方にも関わらず応援に来てくださった方も多くて、すごく力になりました。明日も頑張りますので、応援よろしくお願いします!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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◆[リザルト

[JBCFおおいたサイクルロードレース - JPT第23戦 - 100.0km - ]

1位 畑中勇介 (Team UKYO) 2h22m00s 42.25km/h

2位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) st

3位 木村圭佑 (シマノレーシング) st

4位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +01s

5位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +15s

6位 リカルド・ガルシア (KINAN Cycling Team) +1m11s

7位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) +1m11s

8位 窪木一茂 (Team UKYO) +1m15s

9位 アイラン・フェルナンデス (マトリックスパワータグ) +1m19s

10位 ロイック・デリアック (KINAN Cycling Team) +1m27s

14位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +2m04s

DNF 城田大和 (宇都宮ブリッツェン)

DNF 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン)

DNF 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン)

DNF 青柳憲輝 (宇都宮ブリッツェン)

出走=80名/完走=20名

◆2015Jプロツアー 個人ランキング

1位 畑中勇介 (Team UKYO) 15,385P

2位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 12,023P

3位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) 10,954P

4位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 10,711P

5位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 10,681P

6位 パブロ・ウルタスン (Team UKYO) 9,711P

◆2015Jプロツアー チームランキング

1位 Team UKYO 51,228P

2位 マトリックスパワータグ 36,148P

3位 宇都宮ブリッツェン 33,265P

4位 KINAN Cycling Team 21,828P

5位 那須ブラーゼン 19,610P

6位 シマノレーシング 13,715P

ルビーレッドジャージ 畑中勇介 (Team UKYO)

ピュアホワイトジャージ 新城雄大 (那須ブラーゼン)

01
[レース前日のチームプレゼンは、中心街のアーケードを会場に盛大に開催された]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
02
[長いシーズンを共に戦ってきたMERIDAとグリコCCDがこの日も選手たちを支える]
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03
[ホテルから会場となる大分スポーツ公園へと自走で向かう選手たち]
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04
[会場に到着し、アップまで束の間のリラックスタイムを過ごす]
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05
[怪我で序盤を棒に振った堀選手も復帰後は目覚しい走りを見せる]
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06
[怪我人続出の苦しいチーム事情の中でチームをマネージメントしてきた清水監督が選手にマッサージを施す]
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07
[難コースの厳しいレースを前に、考えられるあらゆる展開をイメージする増田選手]
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08
[序盤から積極的に仕掛ける役割を担う大久保選手がアップを開始する]
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09
[シーズン終盤に入っても安定した走りでチームを支える鈴木譲選手がスタートの準備を進める]
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10
[後半戦に入り好調を維持する青柳選手も集中した表情で入念にアップ]
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11
[澄み切った青空のもと、ランキング上位選手を先頭に選手たちが整列する]
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[1周回のパレードランの後、レースの火蓋が切って落とされた]
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[プラン通り、各チームによるアタック合戦に積極的に絡んでいく大久保選手]
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[チームメートに序盤のアタック合戦を任せ、終盤に備えて集団待機する鈴木真理選手]
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[体調不良から復調した城田選手もアタック合戦に積極的に絡んでいく]
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[大銀ドームを望みながら下り区間へと入っていくブリッツェンの選手たち]
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[レースも中盤に差し掛かる段階でできた18名の逃げ集団にブリッツェンは5名の選手を送り込む]
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[5名の選手を送り込んだブリッツェンが逃げ集団内でも主導権を握る]
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[その一方でメイン集団は完全にストップしてしまう想定外の状況に]
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[180度ターン後の上り区間で逃げ集団を牽引する増田選手]
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[0スタートの上り区間で集団がタテに伸びる厳しい展開が続く]
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[完全にストップしてしまったメイン集団内で苦しい戦いを強いられる青柳選手]
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[レースは、完全にストップしてしまったメイン集団がタイムアウトで足切りされる異常事態に]
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[勝負を託される形となった先頭集団で奮闘する増田選手と堀選手の師弟コンビ]
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[序盤から中盤にかけて積極的に動き続けた大久保選手が少しずつ遅れ始める]
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[大久保選手同様、積極的な動きでチームに有利な状況を作り出した城田選手も遅れ始める]
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[割れては合流するを繰り返す先頭集団内で次の展開を想定しながら走る鈴木譲選手]
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[昨年同レースでチーム最上位だった堀選手が懸命の走りを見せるも少しずつ先頭から遅れる]
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[トリビオ選手が仕掛けたアタックにすかさず反応する動きを見せる増田選手]
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[増田選手と鈴木譲選手のWエースが最終局面のボタンの掛け違いを話し合いながらダウンする]
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