« JPT第17戦 JBCF 南魚沼タイムトライアル | トップページ | JPT第19戦 JBCF 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ »

2015/09/23

JPT第18戦 JBCF 東日本ロードクラシック南魚沼大会

S1_2
Uonuma19
[上:有力選手の先頭集団内で孤軍奮闘の走りを見せた鈴木真理選手]
[下:数的不利な状況にも関わらず勝利をもぎ取ったベンジャミン・プラデス]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

9月20日(日)に、2015年のJプロツアー第18戦となる「JBCF 東日本ロードクラシック南魚沼大会」が開催されました。

◆大会WEBサイトは[こちら
◆Live!!!ブログレポートは[こちら

このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

鈴木真理
増田成幸
鈴木譲
大久保陣
青柳憲輝
堀孝明
城田大和


2015年のJプロツアー第18戦「JBCF東日本ロードクラシック南魚沼大会」が、厳しい上りとテクニカルな下り構成された新潟県南魚沼市の三国川ダム沿いの公道特設コース(1周12km)で開催され、終盤にできた有力選手のみの先頭集団から抜け出したマトリックスパワータグのベンジャミン・プラデス選手が優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、序盤から各選手が要所を見極めて攻撃を仕掛け続けたもののTeam UKYO勢の鉄壁の守りに遭い実らず。中盤過ぎに鈴木真理選手が集団から抜け出して先頭集団に追いつきましたが、その後脚を攣ってしまい万事休す。鈴木真理選手の15位が最高順位でレースを終えています。




今年で49回目の開催を迎える由緒ある大会として知られる東日本ロードクラシック。今年は、昨年にJプロツアーが初開催された新潟県南魚沼市の三国川沿いの公道特設コースで開催されました。

このコースは、2009年の国体の際に使用されたコースの一部で、約2kmの厳しい上りセクションと三国川ダムの畔を周回するセクション、そしてテクニカルな下りセクションで構成されており、実力のある選手しか残れないサバイバルコースです。

ローリングスタートとなったレースは、2kmのローリング区間を過ぎてリアルスタートが切られると早速、各チームによる激しいアタック合戦が繰り広げられる展開となります。

しかし、サバイバルコースで行われるレースレイティングAAと付与ポイントが大きいレースということもあり、有力チーム同士が互いの動きを潰し合い、集団は一つのままレースは進んでいきます。

すると、2周回を完了する時点で集団の人数は大幅に削られ、40名程度にまで絞られる展開となります。

レースは3周回目に入ると3名の選手が集団から抜け出し、リードを奪う展開となります。

プラデス(マトリックスパワータグ)

吉岡(那須ブラーゼン)

ゲゼ(ニールプライド南信スバル)

↓ 2分

メイン集団

宇都宮ブリッツェン勢は鈴木真理選手、増田選手、鈴木譲選手、青柳選手、堀選手、城田選手の6名がメイン集団に残り、次の展開に備えることとなります。

逃げ3名とメイン集団という形で一旦落ち着きを見せたレースは、1周回は大きな動きもなく過ぎていきますが、宇都宮ブリッツェンは城田選手が体調不良で残念ながらリタイア。メイン集団に残った5人でこの後のレースを戦っていくことになります。

レースも5周回目に入ると、メイン集団内でも逃げの3名を追走しようという動きが出始めて活性化。その動きの中で7名程度の選手が先頭3名にブリッジをかけて合流します。

グアルディオラ(Team UKYO)

プラデス(マトリックスパワータグ)

吉岡(那須ブラーゼン)

クロフォード、ガルシア(キナンサイクリング)

井上(ブリヂストンアンカー)

早川(愛三工業レーシング)

ゲゼ(ニールプライド南信スバル)

など10名ほど

メイン集団

10名ほどになった逃げ集団に選手を送り込めなかった宇都宮ブリッツェンは、利害の一致したトリビオ選手(マトリックスパワータグ)らと同調してメイン集団内で攻撃を開始。しかし、この攻撃をTeam UKYO勢が完全にシャットアウト。逆襲の糸口を見つけられない展開が続きます。

すると、そんな動きを繰り返す中で、鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)がプジョル選手(Team UKYO)とともに集団から抜け出して逃げ集団の追走に入ることに成功しますが、このコース向きではない鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)が優勝候補と言えるプジョル選手(Team UKYO)と飛び出してしまったことで、宇都宮ブリッツェンにとっては変わらず不利な状況が続く展開となります。

逃げ集団10名

↓ 40秒

プジョル(Team UKYO)

鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)

↓ 1分20秒

メイン集団

1周回ほどを使って、追走していた鈴木真理選手(m宇都宮ブリッツェン)とプジョル選手(Team UKYO)は逃げる10名ほどの集団に合流。レースは再び、逃げ集団とメイン集団という展開となります。

すると、メイン集団からは逃げ集団を追走しようとする選手たちがさらに数名飛び出す展開に。しかし、宇都宮ブリッツェン勢は攻撃を仕掛け続けていたものの、この追走に誰も入ることができずに苦しい状況に追い込まれてしまいます。

逃げ集団10名

↓ 2分

追走集団10名ほど

↓ 1分30秒

メイン集団

何とかこの状況を打開したい宇都宮ブリッツェン勢ですが、集団内は相変わらずTeam UKYO勢が睨みをきかせている状態。加えて、サバイバルコースのダメージがじわじわと蓄積している集団は少しずつ勢いを失ってふたつに分断される状況となり、前方の集団に堀選手が入りはしたものの変わらず厳しい状況が続くこととなります。

レースも残り2周回となる9周回目に入る頃になると、残り周回数とタイム差を考えても勝負は先頭10名に絞られる展開となります。

グアルディオラ、プジョル(Team UKYO)

プラデス(マトリックスパワータグ)

鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)

吉岡(那須ブラーゼン)

クロフォード、ガルシア(キナンサイクリング)

井上(ブリヂストンアンカー)

早川(愛三工業レーシング)

ゲゼ(ニールプライド南信スバル)

↓ 1分30秒

安原(マトリックスパワータグ)

雨澤(那須ブラーゼン)

デリアック(キナンサイクリング)

山下(シエルヴォ奈良)

初山、西薗(ブリヂストンアンカー)

など

↓ 3分30秒

堀(宇津宮ブリッツェン)

ら10名ほど

↓ 30秒

メイン集団

9周回目に入ると、先頭集団10名の中でも勝負が勃発。互いに攻撃を仕掛け合う展開が続き、有力外国人選手5名が抜け出して最終周回へと突入していきます。

グアルディオラ、プジョル(Team UKYO)

プラデス(マトリックスパワータグ)

クロフォード、ガルシア(キナンサイクリング)

↓ 1分30秒

追走集団

↓ 約9分

メイン集団

有力外国人5名の優勝争いは、2名ずつ選手を送り込んでいるTeam UKYOとキナンサイクリングの争いとなるかと思われました。

しかし、勝負を託されたグアルディオラ選手(team UKYO)とガルシア選手(キナンサイクリング)との三つ巴の勝負を制したのは、単騎で不利と思われていたプラデス選手(マトリックスパワータグ)でした。

宇津宮ブリッツェンは、先頭集団に入っていた鈴木真理選手が有力外国人選手5名の攻撃についていくことができず、15位でフィニッシュ。次いでフィニッシュした堀選手が23位と、厳しい結果でレースを終えています。

清水監督コメント

「結果だけを見れば散々な成績で、厳しいレースとなってしまいました。Jプロツアーのレースは監督の私も定点で見ることしかできないのですが、そこで見ている限りは“一体、何をしているんだ!?”という展開でした。しかし、レース後に選手たちに話を聞いてみると、攻撃をかけるべきポイントで攻撃は仕掛けていたということですし、Team UKYOの鉄壁の守りの走りを崩すことができないでいるうちに、その隙を突いて抜け出していった選手たちが逃げに合流し、攻撃をかけ続けていた自分たちは逃げに選手を送り込むことができなかったというパターンで、やはりチームの総合力と頭数の不足が如実に出てしまったレースになったと感じています。大久保選手も城田選手も突然の体調不良でレースを降りてしまい、ただでさえ人数が少なく手数も少ない中で攻撃を仕掛けたのですが、今日のレースの勝敗争いに絡めず、年間総合のポイントを争う走りに翻弄されてしまったという感じです。ライバルチームのチーム力がすごく高い中でそのチーム勢を崩すのは、今日のようなキツいコースであればあるほど彼らの方に分があるので厳しかったです。今日の結果はすごく残念ですが、自分たちは自分たちの持てる限りの力で戦っていくしかありませんので、この後のレースもしっかりと考えて準備をして、切り替えて臨みたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


Logo_2
シクロワイアードの記事は[こちら


◆[リザルト

[第49回 JBCF 東日本ロードクラシック南魚沼大会 - JPT第18戦 - 122km - ]

1位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) 3h11m58s 38.12km/h

2位 サルバドール・グアルディオラ (Team UKYO) +2s

3位 リカルド・ガルシア (KINAN Cycling Team) +14s

4位 ジェイ・クロフォード (KINAN Cycling Team) +18s

5位 オスカル・プジョル (Team UKYO) +24s

6位 井上和郎 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +2m12s

7位 早川朋宏 (AISAN Racing Team) +2m24s

8位 パブロ・ウルタスン (Team UKYO) +2m30s

9位 ロイック・デリアック (KINAN Cycling Team) +2m32s

10位 初山翔 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +2m34s

15位 鈴木真理 (宇津宮ブリッツェン) +5m21s

23位 堀孝明 (宇津宮ブリッツェン) +8m49s

27位 増田成幸 (宇津宮ブリッツェン) +9m58s

31位 青柳憲輝 (宇津宮ブリッツェン) +10m23s

47位 鈴木譲 (宇津宮ブリッツェン) +11m21s

DNF 城田大和 (宇津宮ブリッツェン)

DNF 大久保陣 (宇津宮ブリッツェン)

出走=127名/完走=51名

2015Jプロツアー 個人ランキング

1位 畑中勇介 (Team UKYO) 10,105P

2位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 9,391P

3位 増田成幸 (宇津宮ブリッツェン) 8,981P

4位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 8,903P

5位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) 8,894P

6位 パブロ・ウルタスン (Team UKYO) 7,921P

2015Jプロツアー チームランキング

1位 Team UKYO 39,358P

2位 マトリックスパワータグ 29,748P

3位 宇津宮ブリッツェン 25,075P

4位 KINAN Cycling Team 17,468P

5位 那須ブラーゼン 16,970P

6位 レモネードベルマーレレーシングチーム 11,536P

ルビーレッドジャージ 畑中勇介 (Team UKYO)

ピュアホワイトジャージ 新城雄大 (那須ブラーゼン)

Uonuma01
[前日から一転して快晴となり、厳しいレースとなることが予想される中、選手たちは入念にアップ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma02
[コースと相性が良く上位が期待される堀選手もウォーミングアップに余念がない]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma03
[ライバルチームの動きを踏まえ、レース中の動きを清水監督が選手に伝える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma04
[シーズンを通して安定した走りでチームの屋台骨を支える鈴木譲選手がスタートに備え準備を進める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma05
[前日のコースアウトの影響もなく元気な姿を見せた鈴木真理選手が出走サインを行う]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma06
[ランキング上位選手の呼びかけに応え、プロトンの最前列へ整列する増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma07
[ライバルチームの攻撃を迎撃する役割を担う城田選手が集中した表情でスタートラインに並ぶ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma08
[多くの歓声を受けながら、ローリングスタートを切る選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma09
[アクチュアルスタートに向け集団内でポジションを確保する選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma10
[突然の体調不良に見舞われた城田選手は、悔いの残る形でレースを終えた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma11
[厳しい斜度の上りセクションをプロトンが通り過ぎていく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma12
[ライバルチームの動きを見ながら積極的に攻撃を仕掛けるも実らない展開が続く]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma13
[ダム最深部にある滝の眼前をハイスピードでクリアしていく選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma14
[プジョルの動きに反応して逃げ集団へブリッジをかける鈴木真理選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma15
[プロトンで次の動きに備えて隊列を組む宇都宮ブリッツェンの選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma16
[先頭に合流した鈴木真理選手を含む10名の選手が逃げ続ける展開となる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma17
[分断したプロトンの前方集団で先を行く逃げ集団を追いかける堀選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma18
[年間ランキング争い睨み、ライバルチームにマークされ続ける増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma20
[相性が良くないコースで果敢に先頭に加わった鈴木真理選手が15位でフィニッシュ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
Uonuma21
[脚を攣りながらの戦いとなった鈴木真理選手は、フィニッシュ後しばらく立てないほど疲弊していた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

|

« JPT第17戦 JBCF 南魚沼タイムトライアル | トップページ | JPT第19戦 JBCF 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ »