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2015/07/22

JPT第12戦 JBCF 石川サイクルロードレース

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[上:メイン集団内で勝負どころに備える増田選手]
[下:最終周回手前で飛び出し、独走で逃げ切り勝利を飾ったプジョル]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

7月19日(日)に、2015年のJプロツアー第12戦となる「JBCF 石川サイクルロードレース」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

鈴木真理
増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
青柳憲輝
堀孝明
城田大和


2015年のJプロツアー第12戦となる「JBCF 石川サイクルロードレース」が、福島県石川町と浅川町にまたがるアップダウンの厳しい公道特設周回コースで開催され、序盤に形成された逃げ集団で逃げ続けたTeam UKYOのオスカル・プジョルが最終盤に単独で飛び出し逃げ切り勝利を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は序盤の逃げ集団に大久保選手と堀選手が入り逃げ切り勝利を狙いましたが、最終盤のプジョル選手の単独での抜け出しを許してしまう展開に。その後、メイン集団で脚を温存していた残る選手たちがペースを上げて先行集団を吸収。そこから増田選手が勝利を狙いましたが独走するプジョル選手には届かず、2位でフィニッシュしてレースを終えています。

例年“灼熱地獄”と称されるほどの高い気温と照りつける太陽のもとで行われる石川ロード。今年も前日まで続いた台風の影響による悪天候も過ぎ、灼熱地獄の言葉通りの高温多湿の天候の中での開催となりました。

今シーズンの前半戦も残りわずかとなる中、ここまで強力な外国人選手を補強したライバルチーム勢の後塵を拝している宇都宮ブリッツェンは後半戦の巻き返しに向けての軌道修正も考え、ガチガチのチームプレーをするのではなく個々がそれぞれの勝利に向けた動きを意識すること、後半勝負どころの先頭・メイン集団に全員が残っていることなどを意識してレースに臨みました。

学法石川高校をパレードスタートしたレースは、リアルスタートが切られると早速、各チームによるアタックの応酬が繰り返される展開となります。

すると、ランキング上位の有力チーム選手を含む18名の逃げ集団が形成され、メイン集団とのタイム差を広げていきます。

ウルタスン、プジョル(Team UKYO)

フェルナンデス、向川、安原(マトリックスパワータグ)

大久保、堀(宇都宮ブリッツェン)

小坂、岩井、新城(那須ブラーゼン)

野中、クロフォード(キナンサイクリング)

中山(ヴィクトワール広島)

秋丸(シマノレーシング)

など18名

↓  約2分

メイン集団

優勝争いに絡むであろうチームの選手が複数入ったこの逃げ集団を、メイン集団は容認。その後はタイム差を1分30秒~2分程度の間に保ちながらレースが展開していきます。

レースも折り返し地点を過ぎた5周回目に入ると、メイン集団から普久原選手(群馬グリフィン)がアタックを仕掛け、単独で逃げ集団へのブリッジを試みる展開に。

程なくして、普久原選手(群馬グリフィン)は逃げ集団に合流すると、さらにそこから単独で飛び出して逃げ集団から先行することとなります。

普久原(群馬グリフィン)

↓ 約15秒

大久保、堀含む追走集団18名

↓ 約1分20秒

メイン集団

しかし、残り2周回に入る頃になると単独で逃げ続けた普久原選手(群馬グリフィン)は、活性化して10名になった追走集団に吸収。追走集団は再び先頭集団となり、活性化したまま勝負どころを迎える展開となります。

最終周回へと向かう上りで堀選手(宇都宮ブリッツェン)がアタックを仕掛けて勝負に出ますが、活性化している先頭集団に吸収されてしまいます。

すると、そのカウンターでプジョル選手(Team UKYO)が勢い良くアタック。単独で抜け出して最終周回へと突入します。

追走集団となった9名の先頭集団の中では、全員で追えば捕まえられるという空気も流れたことで、プジョル選手(Team UKYO)とのタイム差は30秒程度にまで開くこととなります。

同時にこの頃になると、落ち着いていたメイン集団もこの展開を望まないチームを中心に活性化。デリアック選手(キナン)が追走のためのペースアップの動きを見せると、鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)らも同調して先行する追走集団と先頭を独走するプジョル選手(Team UKYO)を捕まえにかかります。

勢いを増したメイン集団は追走集団を吸収。そこからさらに、先行するプジョル選手(Team UKYO)を捕らえようとする6名の新たな追走集団が形成されます。

有力選手をそろえるこの6名の追走集団はプジョル選手(Team UKYO)を捕えるかと思われましたが、届かず。

結局、序盤にできた逃げ集団から終始逃げ続けたプジョル選手(Team UKYO)が、逃げ切りで第2戦の伊吹山ドライブウェイヒルクライム以来の勝利を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、最終局面にできた6名の追走集団に入った増田選手が、プジョル選手(Team UKYO)には届かなかったものの追走集団から先行して単独2位でフィニッシュ。勝利はまたもお預けとなってしまいましたが、第8戦の栂池高原ヒルクライム以来となる表彰台を獲得しています。

清水監督コメント

「ここ数戦、表彰台から遠ざかっていたことを踏まえ、今日は勝利を狙って臨んだレースでした。なので、増田選手の2位という結果は最低限の結果は残せたかなという印象です。ここまで前半戦を戦ってきた中で、チーム力という部分では強力な外国人選手を擁するライバルチームには水をあけられているということは理解しつつも、諦めずに真っ向勝負を挑んできました。ですが、今日のレースは敢えてライバルチームに主導権を握らせた上で積極的にレースに絡むということ、また、中堅・若手選手にチャンスを与えるということを意識してレースに臨みました。最後にプジョル選手を逃がしてしまいましたが、その前に堀選手が勝負のアタックを繰り出していた積極性は評価できると思います。しかし、やはり経験値は少し足りなかったな、と。その後は、その綻びを修正するために増田選手の勝利を目指してメイン集団に残った選手たちが動いてくれましたが届きませんでした。今日のレースは、後半戦に向けてチームの形を再び整えるという意味では序盤から終盤の大久保選手と堀選手の動き、その後のチームとしての動きなどいい形が見えてきたのではないのかな、と感じています。今日はあまりチームとしての動きというものは意識させず、個々それぞれが勝利を掴むためにどうするかということを意識したのがいい形にもつながったと思いますし、同時に、中堅・若手選手の最後のもうひと伸びの部分を伸ばさなければいけないとも思っています。他のチームの若手選手と比べても実力差がついてきてしまっている面もありますので、その部分は中断期間も含めて注力していきたいと思っています。今日は隣県の福島県石川町でのレース開催ということで、本当に沢山のファン・サポーターの皆さんに応援に来ていただき、選手たちにも大きな励みになったと感じています。今日も勝利をお届けすることはできませんでしたが、2位表彰台という今後の飛躍の兆しはお見せできたとも感じていますので、引き続き熱いご声援をいただけますよう、よろしくお願いします」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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◆[リザルト

[JBCF 石川サイクルロードレース - JPT第12戦 - 115.8km - ]

1位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 3h12m27s 36.1km/h

2位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +16s

3位 土井雪広 (Team UKYO) +17s

4位 リカルド・ガルシア (KINAN Cycling Team) +18s

5位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) +18s

6位 鈴木龍 (那須ブラーゼン) +18s

7位 窪木一茂 (Team UKYO) +22s

8位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +24s

9位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) +28s

10位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +28s

26位 城田大和 (宇都宮ブリッツェン) +2m11s

28位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +2m26s

57位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +6m40s

63位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +7m57s

64位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +8m

66位 青柳憲輝 (宇都宮ブリッツェン) +8m01s

出走=112名/完走=79名

◆2015年Jプロツアー 個人ランキング

1位 畑中勇介 (Team UKYO) 7,183P

2位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 5,612P

3位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 5,576P

4位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) 5,205P

5位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 5,110P

6位 パブロ・ウルタスン (Team UKYO) 4,849P

◆2015年Jプロツアー チームランキング

1位 Team UKYO 26,323P

2位 マトリックスパワータグ 20,529P

3位 宇都宮ブリッツェン 17,158P

4位 那須ブラーゼン 11,380P

5位 レモネードベルマーレレーシングチーム 8,886P

 

6位 KINAN Cycling Team 8,780P

ルビーレッドジャージ 畑中勇介(Team UKYO)
ピュアホワイトジャージ 新城雄大(那須ブラーゼン)


01
[田村メカの手によって整備されたMERIDAが選手たちを待ち受ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
02
[次週の湾岸クリテリウムでの活躍を意識する大久保選手がスタートに向けて準備を進める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
03
[上位進出が期待される増田選手がJBCFオフィシャルのインタビューに応える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
04
[常に冷静な姿勢を崩さない鈴木譲選手がスタートに向けて集中を高める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
05
[少しずつコンディションが戻ってきた堀選手を清水監督が厳しくも温かい目で見守る]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
06
[復帰レースとなった阿部選手が身体のスイッチを入れるべくアップを続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
07
[ファン・サポーター、スポンサーのためにも、結果にこだわるレース展開を想定する鈴木真理キャプテン]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
08
[スタートラインに整列した青柳選手が集中した表情を見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
09
[そろそろ目に見える結果が欲しい城田選手もスタートに向けて集中する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
10
[パレードスタート地点となる学法石川高校前に整列する選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[パレードスタートが切られ“灼熱地獄”の石川ロードが幕を開けた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
12
[この日も熱い声援を送ってくれるに違いないブリッツェンサポーターの皆さん]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
13
[1周回目からできた逃げ集団に大久保選手と堀選手が入る]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
14
[メイン集団内で戦況を見極めながら脚を温存する鈴木譲選手と増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
15
[逃げ集団は協調体制をとり快調に逃げ続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
16
[逃げを容認したメイン集団内で次の展開に備える鈴木真理選手と阿部選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
17
[豊かな自然が広がる福島県石川町・浅川町のコースを疾走するプロトン]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[レース終盤に入っても協調体制が崩さずにエスケープする逃げ集団]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
19
[高温多湿の厳しい天候に、堀選手の顔から汗が滴り落ちる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
20
[メイン集団内でベテラン選手たちをサポートする動きをしながらチャンスを伺う城田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
21
[レースも後半に入る頃になると、チームランキング2位のマトリックスがメイン集団をコントロールし始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
22
[青柳選手、城田選手を導きながらメイン集団内を走る増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[メイン集団から群馬グリフィンの福原選手が単独ブリッジを仕掛ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[逃げ集団での勝負も見え始める中、勝利のシナリオを描きながら走る大久保選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[中堅・若手選手の成長を期待し敢えて黒子に徹する走りを見せる鈴木真理キャプテン]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[最終周回手前で逃げ集団から抜け出し独走体制を築くプジョル選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[独走するプジョル選手を捕らえようと追走のペースを上げる大久保選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[戦況を好転させようとメイン集団のペースを上げる選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[復帰初戦の阿部選手は集団のペースアップに堪らず遅れてしまう]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[決死の追走もわずかに届かず、2位でフィニッシュする増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[表彰台獲得という最低限の結果を応援に駆けつけてくれたファン・サポーターに報告する選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[惜しみなく応援してくれるファン・サポーターのためにも、そろそろ勝利で恩返しがしたいところだ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[第8戦栂池高原ヒルクライム以来の表彰台に上がった増田選手がフォトセッションに応える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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