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2015/07/08

JPT第11戦 JBCF 西日本ロードクラシック広島大会

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[上:メイン集団内でフェンストンネルをクリアする鈴木譲選手]
[下:勝負どころを心得た広島で見事に3連覇を飾ったTeam UKYOの畑中勇介]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

7月5日(日)に、2015年のJプロツアー第11戦「JBCF西日本ロードクラシック広島大会」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

鈴木真理
増田成幸
鈴木譲
大久保陣
青柳憲輝
堀孝明
城田大和



2015年のJプロツアー第11戦「JBCF西日本ロードクラシック広島大会」が、広島県中央森林公園の難易度の高いサーキットコース(1周12.3km)で開催され、このコースを得意とし、同レースを2年連続で優勝を飾っているTeam UKYOの畑中勇介選手がゴールスプリント勝負を制して優勝。見事に3連覇を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、序盤から積極的な動きで攻撃を仕掛けていく宇都宮ブリッツェンらしいレースを展開したものの、ゴールスプリント勝負で遅れをとってしまい、鈴木譲選手の7位が最高位でレースを終えています。

前日のチームタイムトライアルが降雨で中止になったため、全日本選手権を終えてから初めてのレースとなった西日本ロードクラシック。このレースからは各国のナショナルチャンピオンシップなどに出場していたライバルチームの外国人選手も勢ぞろいし、ハイレベルな戦いが繰り広げられることが予想されます。

宇都宮ブリッツェンは、このコースでは小集団でのゴールスプリントで勝負が決まることが多いことを考慮し、このコースを得意とし昨年も2位に入っている鈴木真理選手と、スプリント力に優れる鈴木譲選手を勝負要員にして、残るメンバーは集団前方で積極的なレースを展開することを念頭にレースに臨みました。

レースはスタート直後から各チームによるアタック合戦が繰り広げられ、1周回目から大久保選手(宇都宮ブリッツェン)を含む7名の逃げが形成される展開となります。

大久保(宇都宮ブリッツェン)

ウルタスン(Team UKYO)

安原(マトリックス)

小坂(那須ブラーゼン)

阿曽(キナンサイクリング)

横山(シマノレーシング)

河賀(ヴィクトワール広島)

メイン集団

すると、有力チームの選手が軒並み入ったこの逃げを集団は容認。逃げる7名はみるみる集団とのタイム差を広げていき、5周回目に入る頃には7分以上にまでそのタイム差を広げます。

レースも折り返し地点となる6周回目に入ると、逃げる7名から阿曽選手(キナンサイクリング)がドロップ。また、その頃になると逃げを容認していたメイン集団も少しずつペースを上げて逃げ集団を捕まえるタイミングを測り始めます。

6周回目の終盤になると、逃げ集団内からウルタスン選手(Team UKYO)が単独アタックを仕掛けて抜け出し、残る5名からリードを奪って独走状態となります。

ウルタスン(Team UKYO)

↓ 約15秒

追走5名

↓ 約3分

メイン集団

その後、快調に逃げ続けるウルタスン選手(Team UKYO)を警戒したメイン集団は追走のペースアップを開始。追走5名とのタイム差を少しずつ縮めて8周回目へと入っていきます。

ウルタスン(Team UKYO)

↓ 1分

追走5名

↓ 1分50秒

メイン集団

8周回目に入ると、メイン集団は遂に追走5名をキャッチ。するとすかさず、先頭を走るウルタスン選手(Team UKYO)にジャンプしようとする新たな追走の動きで集団は活性化。そうこうするうちに増田選手(宇都宮ブリッツェン)、プジョル選手(Team UKYO)、ベンジャミン選手(マトリックス)など各チームのエース級の選手たちも積極的に追走に加わろうとする展開となります。

追走の動きが活性化したことで、2周回に渡って独走を続けたウルタスン選手(Team UKYO)も遂にメイン集団に吸収され、レースは新たな逃げを作ろうとする動きと吸収しようとする動きが繰り返されながら9周回目へと入っていきます。

9周回目に入ると、増田選手を含む6名の先行集団が形成され、メイン集団に45秒程度のタイム差をつけて先行する状況となります。

増田(宇都宮ブリッツェン)

湊(Team UKYO)

鈴木龍、雨澤(那須ブラーゼン)

野中(キナンサイクリング)

木村(シマノレーシング)

↓ 45秒

メイン集団

6名の先行集団はタイム差を何とか保ちながら10周回目へと入っていきますが、程なくして集団に吸収され、レースは振り出しに戻って集団がひとつになった状態で残り2周回となる11周回目へと入っていきます。

この頃になると集団の人数はグッと減り、30名前後にまでその人数を減らす状況に。宇都宮ブリッツェンはその中に増田選手、鈴木譲選手、鈴木真理選手の3名が残って最終盤の戦いに挑むこととなります。

間もなく最終周回を迎えようかという11周回目の終盤になると、土井選手(Team UKYO)がアタック。単独で飛び出してライバルチーム勢に揺さぶりをかけて脚を使わせる抜群の動きを見せます。

土井選手(Team UKYO)に先行を許した集団はペースを上げて最終局面直前で土井選手(Team UKYO)を吸収。勝負はゴールスプリントへと持ち込まれることになりました。

ホームストレートに姿を現した集団は、しばしの牽制の後にスプリントを開始。

鈴木選手(那須ブラーゼン)、ガルシア選手(キナンサイクリング)のリードアウトを受けた野中選手(キナンサイクリング)、全日本個人TTチャンピオンの中村選手(イナーメ信濃山形)、入部選手(シマノレーシング)がほぼ横一線の状態でフィニッシュへと向かう中、入部選手(シマノレーシング)の番手から飛び出してきたのはルビーレッドジャージを身に纏った畑中選手(Team UKYO)でした。

抜群のスプリントを見せた畑中選手(Team UKYO)は勝利を確信。大きなガッツポーズで同レース3連覇を決めるフィニッシュラインを駆け抜けました。

宇都宮ブリッツェンは、ゴールスプリント勝負に鈴木譲選手と増田選手の2名が挑みましたが、中盤以降の攻防で脚を使い過ぎてしまった感は否めず、鈴木譲選手が7位、増田選手が8位でフィニッシュしてレースを終えました。

清水監督コメント

「今日も、最後の勝負どころでの切り替えが上手くいかなかったなという印象のレースになってしまいました。自分たちでレースを動かして組み立ててという部分に関しては良いと思うのですが、最後の部分での馬力がたりないのかな、と。各チームのレベルが拮抗している戦いの中で自分たちから攻めていくというのはリスクが高い戦い方ではあると思いますが、それにこだわって理想の勝ち方を追求しようとする選手たちの姿は非常に評価できるし素晴らしいと思います。ただ同時に、現状のレベルが拮抗している戦いでは、一歩引いて勝負に徹しているチームが多い状況です。宇都宮ブリッツェンとしても、割り切って勝利を狙う戦い方をしていくのがいいのか、レースを作って勝ちにいく理想の戦い方を変わらずに追求していくのがいいのか、今後の方向性を改めて考えていきたいと思っています。宇都宮ブリッツェンは長年に渡って自分たちからレースを作って動かしていくという戦い方をしてきていますし、選手たちのそういったレースをしたいという希望もありますので、このまま戦い方を変えたくないという気持ちですが、阿部選手が不在で堀選手もまだまだロードレースで仕事をこなせるだけのコンディションではないという頭数が少ない状況を考えると、勝ちを狙うには一歩引いて、割り切った戦い方をしていく必要もあるのかな、と感じています」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


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◆[リザルト
[JBCF 西日本ロードクラシック - JPT第11戦 - 147.6km - ]

1位 畑中勇介 (Team UKYO) 3h48m18s 38.79km/h

2位 入部正太朗 (シマノレーシング) st

3位 鈴木龍 (那須ブラーゼン) st

4位 中村龍太郎 (イナーメ信濃山形) st

5位 野中竜馬 (KINAN Cycling Team) st

6位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) st

7位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) st

8位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) st

9位 湊諒 (Team UKYO) +1s

10位 平井栄一 (Team UKYO) +1s

26位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +3m35s

36位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +10m09s

57位 青柳憲輝 (宇都宮ブリッツェン) +12m49s

DNF 城田大和 (宇都宮ブリッツェン)

DNF 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン)

出走=122名/完走=60名

◆2015年Jプロツアー 個人ランキング

1位 畑中勇介 (Team UKYO) 6,733P

2位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 4,976P

3位 パブロ・ウルタスン (Team UKYO) 4.699P

4位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 4,562P

5位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) 4,380P

6位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 4,318P

◆2015年Jプロツアー チームランキング

1位 Team UKYO 23,248P

2位 マトリックスパワータグ 18,654P

3位 宇都宮ブリッツェン 15,358P

4位 那須ブラーゼン 10,180P

5位 レモネードベルマーレレーシングチーム 8,276P

6位 KINAN Cycling Team 7,580P

ルビーレッドジャージ 畑中勇介(Team UKYO)

ピュアホワイトジャージ 新城雄大(那須ブラーゼン)


01
[前日の雨から一転、好天の中のレースに向けて準備を整える選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
02
[得意とするコースでの勝利に期待がかかる鈴木真理キャプテンがJBCFオフィシャルのインタビューに応える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
03
[同じく、小集団ゴールスプリントの展開では勝利を託される鈴木譲選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
04
[レース前の検車を受ける大久保選手と城田選手。安全なレース運営には欠かせない義務だ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
05
[復帰3戦目の堀選手はレースでの戦いとともに自身のコンディションアップとも戦う]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
06
[ランキング上位選手を先頭に、122名の選手たちがスタートラインに並ぶ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
07
[1周回目から形成された逃げ集団に宇都宮ブリッツェンからは大久保選手が入る]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
08
[序盤のメイン集団はTeam UKYOがコントロールする展開が続いた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
09
[戦況を見極めながらメイン集団内で走行する増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
10
[広島空港を取り囲むように設定されたコースで周回を重ねていく選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
11
[メイン集団前方を陣取り、勝負どころの終盤戦に備える選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
12
[レースを重ねるごとに本来の走りを取り戻したい堀選手もメイン集団内で次の展開に備える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
13
[大久保選手を含む逃げ集団はローテーションを繰り返しながらメイン集団とのタイム差を維持]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
14
[中盤に差し掛かりマトリックスとともにメイン集団のコントロールを開始する選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
15
[成長著しい城田選手も積極的にメイン集団のコントロールに加わる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
16
[終盤に入り、有利な状況を作り出そうと積極的に攻撃を仕掛ける増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
17
[脚を温存しつつもメイン集団前方の好位置でレースを展開する鈴木真理キャプテン]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
18
[最終盤に差し掛かったメイン集団内で攻撃の糸口を探す城田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
19
[チーム全体の動きに目を配りながら勝利の方程式を計算する鈴木真理キャプテン]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
20
[序盤から積極的に逃げた大久保選手が後方集団で我慢の走りを続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
21
[メイン集団のコントロールで脚を使った青柳選手が少しずつ遅れ始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
22
[小集団ゴールスプリントが濃厚となり、勝利を託される立場となった鈴木譲選手だったが、スプリントでは埋もれてしまった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
24
[レース終了後すぐ、ダウンをしながら今日のレースを振り返り課題を挙げる清水監督と選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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