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2015/06/02

ツール・ド・熊野 第3ステージ

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[上:フィニッシュ後、個人総合時間をジャンプアップさせた鈴木譲選手を増田選手が讃える]
[下:コンスタントな走りを見せた城田選手が、大逆転でU23ジャージに袖を通した]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

5月28日(木)〜31日(日)の4日間にわたり、UCI-2.2のステージレース「ツール・ド・熊野」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。

鈴木真理
増田成幸
鈴木譲
大久保陣
青柳憲輝
城田大和


UCI-2.2のステージレース「ツール・ド・熊野」の第3ステージが、テクニカルかつハイスピードな太地半島の周回コース(1周=10.0km)で開催され、中盤にできた4名の逃げ集団から最後は単独になっても逃げ続けた、アタックチームガストのトマス・ラボウが見事に逃げ切りでステージ優勝を飾りました。

総合成績は、個人総合時間=ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)、個人総合ポイント=ニール・ヴァンデルプローグ(アヴァンティレーシング)、個人総合山岳=中根(愛三工業レーシング)、そしてチーム総合=ブリヂストンアンカーという内容で全日程を終了しています。

宇都宮ブリッツェン勢は、前ステージまでで個人総合時間8位につけていた鈴木譲選手のボーナスタイム獲得による順位アップを目指してこの最終ステージに挑み、見事に1度目のスプリントポイントを2番手通過で2秒のボーナスタイムを獲得した鈴木譲選手が個人総合時間で順位を2つ上げて6位でUCIポイントを獲得。また、U23のリーダーに贈られるホワイトジャージを城田選手が獲得しました!

第2ステージ熊野山岳で個人総合時間争いに大きな動きが出て迎えた、ツール・ド・熊野の最終ステージとなる第3ステージ。リーダージャージを着るベンジャミン選手(マトリックス)と2位ゴロドニチェフ選手(RTSサンティック)とのタイム差は8秒、3位モニエ選手(ブリドストンアンカー)とは10秒と上位3選手の混戦模様に加え、5位のトリビオ選手(マトリックス)から11位のルバ選手(ブリヂストンアンカー)までのタイム差はわずか3秒と、こちらも混戦状態。

ブリヂストンアンカーとRTSサンティックが個人総合時間での大逆転を狙うのか?逆にリーダーチームのマトリックスが守り切るのか?ということと同時に、UCIポイント圏内の8位を狙う選手たちによるボーナスタイム争いにも注目したいところです。

宇都宮ブリッツェンは、個人総合時間でUCIポイント圏内の8位につける鈴木譲選手にスプリントポイントでボーナスタイムを獲得させて順位アップをすることを最大のテーマに、混戦必至の最終ステージに臨みました。

レースがスタートすると、山岳ポイントやボーナスタイムを狙う選手やステージ優勝を狙う選手などが入り乱れ、積極的にアタックを仕掛け合う展開となり、数名の選手が飛び出しては集団に吸収されるという流れが続きます。

そして迎えた、20km地点に設定された1度目のスプリントポイント。宇都宮ブリッツェンは体調不良でその後レースを降りることになる大久保選手が、最後の力を振り絞って鈴木譲選手を引き上げてスプリントポイント争いに送り込みます。

鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)はトリビオ選手(マトリックス)、初山選手(ブリヂストンアンカー)ら個人総合時間を僅差で争う選手たちとスプリント勝負を開始。鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)はトリビオ選手(マトリックス)に次いで2番手でスプリントポイントを通過。見事にミッションを達成して2秒のボーナスタイムを獲得。暫定で順位を6位に上げます。

1度目のスプリントポイントを過ぎた後も、各チームが積極的に攻撃を仕掛け合って集団は活性化したままレースは進んでいきます。

4周回目に入ると、3名の選手が飛び出して逃げ集団を形成。個人総合時間争いに絡まない選手たちで形成されたこの逃げ集団をメイン集団は容認。ようやくレースは落ち着きを見せます。

ラボウ(アタックチームガスト)

吉岡(那須ブラーゼン)

カヤディ(ペガサスコンチネンタル)

↓ 約50秒

メイン集団

レースはこのまま2周回ほど進み、7周回目を迎えるとメイン集団の中から逃げ集団を追走しようとする選手が飛び出して一時は追走集団を形成しますが、敢え無く集団に吸収されます。

レースも残り3周回となる8周回目に入ると、逃げ続けていた先頭集団からU23ジャージを着るカヤディ選手(ペガサスコンチネンタル)が脱落。追いついてきたメイン集団に踏みとどまることもできずに遅れていき、この段階でU23ランキングで2位につけていた城田選手(宇都宮ブリッツェン)が約3分のビハインドを挽回出来ればU23ジャージを獲得できる可能性が出てきます。

逃げ集団はラボウ選手(アタックチームガスト)と吉岡選手(那須ブラーゼン)の2名となりながらも、メイン集団とのタイム差を1分30秒ほどつけて逃げ続けますが、9周回目に入るとラボウ選手(アタックチームガスト)が単独で飛び出して遅れた吉岡選手(那須ブラーゼン)は集団に吸収され、レースはラボウ選手(アタックチームガスト)とメイン集団という図式となって、レースは最終周回を迎えることとなります。

ラボウ(アタックチームガスト)

↓ 約1分12秒

メイン集団

メイン集団はリーダーチームのマトリックスと、ヴァンデルプローグ選手でのスプリント勝負に持ち込みたいアヴァンティレーシングがコントロールを開始。

ペースを上げながら単独で逃げ続けるラボウ選手(アタックチームガスト)とのタイム差を縮めていきます。

しかし、メイン集団のペースアップは僅かに届かず、ラボウ選手(アタックチームガスト)が単独でフィニッシュ地点に現れ、両手を高々と上げて余裕のフィニッシュ。見事に逃げ切りでステージ優勝を飾りました。

大集団のゴールスプリントとなった2位争いは、抜群のスプリントを見せたヴァンデルプローグ選手(アヴァンティレーシング)が制し、ポイント賞ジャージを確定させました。

宇都宮ブリッツェンは、ボーナスタイム2秒を獲得した鈴木譲選手が、2番手争いの大集団ゴールスプリントでタイム差なしの21位で安全にフィニッシュ。個人総合時間で見事に順位をふたつ上げて6位でレースを終えました。

また、トップから24秒遅れの30位でフィニッシュした城田選手は、カヤディ選手が大幅に遅れたためにタイムを逆転。U23の選手でトップとなりホワイトジャージを獲得しました。

清水監督コメント

「今日のレースは当初の予定通り鈴木譲選手の個人総合時間でのジャンプアップという目標を達成できました。選手全員がしっかりと自分の役割を果たす動きをしてくれ、最終ステージでようやく自分たちができることを出し切れたかなと感じています。リタイアとなってしまった大久保選手も、体調不良の中で鈴木譲選手のボーナスポイント獲得のためにしっかりと動いていくれ、体調が悪い中でも最低限の役割を果たすという、選手としての意地を見せてくれたのは評価できる部分だと思います。その他の選手もそれぞれが自分が果たすべき役割をしっかりと果たす走りをしているのを見ることができていましたので、それが今日の個人総合時間ジャンプアップにつながったと感じています。城田選手のホワイトジャージも、第2ステージ終了時点では厳しいだろうと思っていたのですが、最後までしっかりコンスタントな走りを見せた城田選手が実力で掴み取ったジャージだったと感じています。今回のツール・ド・熊野は、ロードレースでの勝負勘や勝負どころでのワンアクションといった部分で、ほんの一歩足りなかった瀬戸際での勝負だったと感じています。最終的に個人総合時間6位でUCIポイント獲得という最低限の結果を手にすることはできましたが、もっと上を狙える形もあるということも分かったレースでもありました。チームとして昨年以上の動きはしっかりとできていますので、このまま進化の歩みを緩めずに来年のツール・ド・熊野ではもっと上の結果を手にできるように頑張ります」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

◆[リザルト

[Tour de KUMANO UCI-2.2 - 第3ステージ 太地半島 - 100.0km - ]

1位 トマス・ラボウ (アタックチームガスト) 2h26m25s 40.9km/h

2位 ニール・ヴァンデルプローグ (アヴァンティレーシングチーム) +2s

3位 鈴木龍 (那須ブラーゼン) +2s

4位 アンソニー・ジャコッポ (アヴァンティレーシングチーム) +2s

5位 野中竜馬 (キナンサイクリングチーム) +2s

6位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) +2s

7位 平井栄一 (チーム右京) +2s

8位 ユン・イン・ホン (アタックチームガスト) +2s

9位 イリヤ・ゴロドニチェフ (RTSサンティックレーシングチーム) +2s

10位 中根英登 (愛三工業レーシングチーム) +2s

21位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +2s

22位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +2s

30位 城田大和 (宇都宮ブリッツェン) +24s

41位 青柳憲輝 (宇都宮ブリッツェン) +45s

44位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +1m20s

DNF 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン)

出走=85名/完走=55名

個人総合時間 第3ステージ終了時

1位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) 7h49m20s 42.6km/h

2位 イリヤ・ゴロドニチェフ (RTSサンティックレーシングチーム) +8s

3位 ダミアン・モニエ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +10s

4位 中根英登 (愛三工業レーシングチーム) +31s

5位 ホセヴィセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +1m13s

6位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +1m16s

7位 初山翔 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +1m17s

8位 ジャイ・クロフォード (キナンサイクリングチーム) +1m17s

9位 トマ・ルバ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +1m19s

10位 伊藤雅和 (愛三工業レーシングチーム) +1m22s

14位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +2m01s

29位 城田大和 (宇都宮ブリッツェン) +7m47s

43位 青柳憲輝 (宇都宮ブリッツェン) +9m58s

50位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +13m13s

個人総合ポイント 第3ステージ終了時

1位 ニール・ヴァンデルプローグ (アヴァンティレーシングチーム) 55P

2位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) 33P

3位 トマス・ラボウ (アタックチームガスト) 30P

個人総合山岳 第3ステージ終了時

1位 中根英登 (愛三工業レーシングチーム) 18P

2位 ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ) 14P

3位 ダミアン・モニエ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 8P

チーム総合 第3ステージ終了時

1位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム 23h30m49s

2位 愛三工業レーシングチーム +17s

3位 チーム右京 +4m51s

4位 宇都宮ブリッツェン +8m11s

各賞ジャージ 最終着用者

リーダー・ジャージ(個人総合) ベンジャミン・プラデス (マトリックスパワータグ)

ポイント・ジャージ(ポイント賞) ニール・ヴァンデルプローグ (アヴァンティレーシング)

KOM・ジャージ(山岳賞) 中根英登 (愛三工業レーシングチーム)

U23・ジャージ(新人賞) 城田大和 (宇都宮ブリッツェン)


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[雨予報だった天候も回復し、空には吉兆を予感させる虹がかかる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[この日もWAKO'Sのケミカルが選手たちのパフォーマンスをサポートする]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[高温多湿な中でのレースを前に、ローラーで入念にアップをする鈴木真理選手と青柳選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[個人総合時間のジャンプアップを託された鈴木譲選手が静かに集中を高める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[スタート前には、子供たちによるストライダーレースが会場を盛り上げた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[各チームの思惑が絡み合う最終ステージの幕が切って落とされる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[チーム最年少の城田選手も落ち着いた表情でレースに入っていく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[戦況を見極めながら、メイン集団内でKOMポイントへと向かっていくブリッツェンの選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[体調不良に苦しみながらも集団前方へポジションを上げていく大久保選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[大久保選手のリードアウトを受けて、鈴木譲選手が1度目のスプリントポイントに挑む]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[先行する3名の選手に単独でブリッジをかけようとアタックする鈴木真理選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[終盤に向けてペースアップするプロトンでしっかりとポジションをキープする鈴木譲選手を増田選手が献身的にサポート]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[単独になりながらも逃げ続けたラボウが、見事逃げ切り勝利を飾った]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ゴールスプリントを安全に集団内ゴールし、鈴木譲選手は個人総合でふたつ順位を上げることに成功した]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[先頭集団から24秒遅れでゴールした城田選手は、大逆転でホワイトジャージを手にした]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[大役の任から解放され安堵の表情を浮かべる鈴木譲選手と、チームにジャージをもたらした城田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[今レースU23最強の男が、笑顔でインタビューに応える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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