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2015/05/19

ツアー・オブ・ジャパン 第2ステージ

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[上:パンクトラブルに見舞われながらも22位でフィニッシュした増田選手]
[下:最終周回に単独で飛び出し、独走勝利を飾ったシティウィ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

5月17日(日)〜24日(日)の8日間に渡り、UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」が開催されています。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の6名がエントリー。

鈴木真理
増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
青柳憲輝


UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の第2ステージが今年初開催となる三重県いなべ市の特設公道コースで開催され、終盤に14名の先頭集団から飛び出したスカイダイヴドバイプロサイクリングチームのラファー・シティウィが独走で優勝を飾り、名誉あるグリーン・ジャージに袖を通しました。

宇都宮ブリッツェン勢は、レース終盤に形成された14名の先頭集団に選手を送り込めず、増田選手の22位フィニッシュが最高位。この結果、増田選手は個人総合時間でも日本人最高位の22位となっています。

今年のツアー・オブ・ジャパンから新たに追加された新ステージである「いなべステージ」。全体的には細かなアップダウンが連続する上り基調区間と長い下りというレイアウトながら、KOMに向かう道幅の狭い激坂区間や同じく道幅の狭い下りヘアピンなど力とテクニックがモノを言うセクションも盛り込まれており、集団が分断される危険性もあるコースとも言えます。

また、昨年に圧倒的な力でTOJを制したタブリーズペトロケミカルをはじめとするイラン勢を警戒し、このステージから富士山ステージまでの3ステージで出来るだけタイム差を稼いでおきたいと考える個人総合狙いのチームが多く、ロードレースの幕開けとなるいなべステージから激しい主導権争いが繰り広げられることが予想されます。

宇都宮ブリッツェンは、これら個人総合狙いのチームが序盤から積極的に攻撃を仕掛けてくると踏んで、個人総合での上位を狙う増田選手と鈴木譲選手を中心に、鈴木真理選手、阿部選手、大久保選手、青柳選手もタイミングを合わせて積極的に逃げに乗っていくことを選択。ゴール争いでは鈴木譲選手と鈴木真理選手のスプリント力がある2人がステージ優勝を狙うというプランで初めてのコースに挑みました。

阿下喜駅前をスタートし、2.8kmのパレードを終えたプロトンは、アクチュアルスタートが切られると激しいアタックの応酬が繰り返される展開となります。

周回コースに入ると西薗選手(ブリヂストンアンカー)が集団から20秒ほど飛び出し、その10秒ほど後ろに4名の追走、さらにその10秒後方にメイン集団という形になりますが、程なくして西薗選手(ブリヂストンアンカー)と追走4名は吸収され集団は一つになります。

その後もメイン集団内では激しいアタックの応酬が繰り広げられる展開が続きますが、決定的な逃げは決まらず。しかし、この動きによって集団がタテに伸び縮みしたことによって、早くも集団から脱落する選手が現れる厳しい展開となります。

2周回を完了して3周回目に入ると、プロツアー経験者であるグセフ選手(スカイダイブドバイ)が単独で抜け出し、集団から20秒ほどのアドバンテージを奪いますが、程なくして吸収。

その後、鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)を含む9名の逃げ集団が形成され、メイン集団とのタイム差を20秒ほどまで広げる展開となります。

鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)

コスタ(ランプレ・メリダ)

山本(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)

ガールストン(ドラパック)

クリスティー(アヴァンティ)

マンセボ(スカイダイヴドバイ)

内間(ブリヂストンアンカー)

入部(シマノレーシング)

プラデス(マトリックス)

↓ 約20秒

メイン集団

しかし、この逃げもレースがちょうど折り返し地点の65kmを迎える段階でメイン集団に吸収され、再び集団は一つになります。

70kmを過ぎる頃になると、ハディ選手(スカイダイヴドバイ)が単独で飛び出し、メイン集団から40秒程度のリードを奪って逃げを決めます。

さらに、メイン集団からはハディ選手(スカイダイヴドバイ)にブリッジをかけようとシュピレフスキー選手(RTSサンティック)が単独で追走に入る展開となります。

ハディ(スカイダイヴドバイ)

↓ 約50秒

シュピレフスキー(RTSサンティック)

↓ 約20秒

メイン集団

シュピレフスキー選手(RTSサンティック)は程なくしてメイン集団に飲み込まれますが、序盤から激しく厳しいレースが続いていたプロトンでは一旦牽制状態が続いて緩い空気が流れ、ハディ選手(スカイダイヴドバイ)とメイン集団という形でレースはしばらく落ち着きを見せます。

しかし、レースも残り30kmとなる100kmを迎える頃になると、牽制気味だったメイン集団が活性化し再びアタック合戦が始まって一気に集団のペースが上がる展開となります。

そうなると、単独で逃げ続けるハディ選手(スカイダイヴドバイ)とのタイム差はみるみる縮まっていき、ついには吸収されて集団は一つとなります。

残り2周回となる7周回目に入ると集団前方では勝負のアタックを仕掛ける選手たちの争いが激化していきますが、そのタイミングで増田選手がパンクに見舞われてしまい、すぐに集団に復帰したものの、道幅の狭い激坂区間を後方から上らざるを得ない苦しい状況となってしまいます。

上り区間を終える頃になると、有力選手ばかりが入った14名の先頭集団が形成され、いよいよ本当の勝負が始まることを予感させる状況となります。

ピベルニク(ランプレ・メリダ)

フェラン(ドラパック)

ニバリ、シャペロ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)

ポルセイェディゴラコール(タブリーズ)

ザルガリ(ピシュガマン)

オブライエン(アヴァンティ)

マンセボ、シティウィ(スカイダイヴドバイ)

ゴロドニチェフ(RTSサンティック)

プジョル(UKYO)

ルバ、モニエ(ブリヂストンアンカー)

クロフォード(キナン)

↓ 約1分30秒

メイン集団

有力チームの有力選手が入ったこの先頭集団に選手を送り込めなかったのは、宇都宮ブリッツェン、愛三工業レーシング、マトリックスパワータグ、シマノレーシング、那須ブラーゼン、ジャパンナショナルの国内勢のみという苦しい状況に。

先頭集団に選手を送り込んでいないチーム勢は、愛三工業レーシングを中心に先頭を引いてメイン集団のペースを上げようと試みますが、当然ながら他チームの協調を得ることはできず、なかなかタイム差を縮められないまま最終周回へと突入していきます。

最終周回に入ると、先頭集団内でも勝利に向けた探り合いが繰り広げられるようになり、その中からシティウィ選手(スカイダイヴドバイ)が単独でアタックを仕掛けて抜け出します。

シティウィ選手(スカイダイヴドバイ)は残る距離を独走して優勝。さらに先頭集団13名のゴールスプリントもチームメートのマンセボ選手(スカイダイヴドバイ)が制し、スカイダイヴドバイが第2ステージでワンツーフィニッシュを飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、結果的に勝負どころとなった残り2周回に入った上り区間手前でパンクに見舞われてしまった増田選手が、集団に復帰して22位でフィニッシュ。セカンドエースの鈴木譲選手も同タイムの37位でフィニッシュしてTOJ初開催のいなべステージを終えています。

清水監督コメント

「今日は悔しい結果のレースとなってしまいました。前半はコースを知っている日本チーム勢が積極的に動いて、いい逃げもできてはいたのですが、決まりかけては潰されてというハードな展開が続きました。レースは中盤に中だるみをして、ゴールスプリントに持ち込みたいチームもあるかな?ということも考えながら選手たちも走ってくれていたと思います。しかし、最後の14名の先頭集団が形成される前の段階で増田選手がパンクしてしまい、集団復帰したのが上りの入口だったのですが、その上りで先頭集団が行ってしまったという、何とも言いようがないタイミングの悪さだったと感じています。先頭集団のメンバーは個人総合で上位に入ってくるであろう実力者ばかりが入った中で、今一歩、力が足りなかったかなとも感じています。今日は、日本チーム勢が序盤から積極的に動いてレースを厳しくしたことが、結果的に最後に有力選手だけが残ることにつながってしまったのかな、と。今年はこのいなべステージが追加され、そのステージでいきなり個人総合でタイム差がつく展開となったことで、この後は個人総合上位選手を抱えるチームは個人総合を、それ以外のチームはステージ優勝を狙っていくことになると思います。宇都宮ブリッツェンもステージ優勝を狙って、この後のステージを戦っていきたいと思っています」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMAPNY

◆[リザルト

[ツアー・オブ・ジャパン UCI-2.1 - 第2ステージ いなべ - 130.0km - ]

1位 ラファー・シティウィ (スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム) 3h10m06s 40.6km/h

2位 フランシスコ・マンセボ (スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム) +15s

3位 ルカ・ピベルニク (ランプレ・メリダ) +15s

4位 トマ・ルバ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +15s

5位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール (タブリーズペトロケミカルチーム) +15s

6位 イリヤ・ゴロドニチェフ (RTSサンティックレーシングチーム) +15s

7位 アミール・ザルガリ (ピシュガマンジャイアントチーム) +15s

8位 ジャイ・クロフォード (キナンサイクリングチーム) +15s

9位 ディディエール・シャペロ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +15s

10位 アダム・フェラン (ドラパックプロフェッショナルサイクリング) +15s

22位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +55s

37位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +55s

68位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +1m39s

73位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +4m34s

82位 青柳憲輝 (宇都宮ブリッツェン) +4m44s

85位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +7m45s

出走=100名/完走=96名

個人総合時間 第2ステージ終了時

1位 ラファー・シティウィ (スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム) 3h13m20s 40.7km/h

2位 フランシスコ・マンセボ (スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム) +20s

3位 アダム・フェラン (ドラパックプロフェッショナルサイクリング) +21s

4位 ルカ・ピベルニク (ランプレ・メリダ) +24s

5位 ダミアン・モニエ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +30s

6位 ジャイ・クロフォード (キナンサイクリングチーム) +31s

7位 トマ・ルバ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +33s

8位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール (タブリーズペトロケミカルチーム) +34s

9位 アミール・ザルガリ (ピシュガマンジャイアントチーム) +36s

10位 イリヤ・ゴロドニチェフ (RTSサンティックレーシングチーム) +36s

22位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +1m06s

27位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +1m08s

68位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +1m56s

73位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +4m56s

82位 青柳憲輝 (宇都宮ブリッツェン) +5m07s

84位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +7m55s

個人総合ポイント 第2ステージ終了時

1位 ラファー・シティウィ (スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム) 25P

2位 フランシスコ・マンセボ (スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム) 20P

3位 ルカ・ピベルニク (ランプレ・メリダ) 16P

4位 トマ・ルバ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 14P

5位 アダム・フェラン (ドラパックプロフェッショナルサイクリング) 13P

個人総合山岳 第2ステージ終了時

1位 マッティア・ポッツォ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 7P

2位 マリオ・コスタ (ランプレ・メリダ) 5P

3位 ソーフィアン・ハディ (スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム) 5P

4位 フランシスコ・マンセボ (スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム) 3P

5位 チュン カイ・フェン (ランプレ・メリダ) 3P

団体総合時間 第2ステージ終了時

1位 スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム 9h41m38s

2位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム +29s

3位 NIPPO・ヴィーニファンティーニ +34s

4位 ドラパックプロフェッショナルサイクリング +45s

5位 アヴァンティレーシングチーム +46s

13位 宇都宮ブリッツェン +2m25s

第3ステージ 各賞ジャージ着用者

グリーン・ジャージ(個人総合) ラファー・シティウィ(スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム)

ブルー・ジャージ(ポイント賞) フランシスコ・マンセボ(スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム)

レッド・ジャージ(山岳賞) マッティア・ポッツォ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)

ホワイト・ジャージ(新人賞) アダム・フェラン(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)

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[阿下喜駅前をスタートし、いなべ市内をパレードする選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[道幅の狭い激坂区間を集団内でクリアしていく阿部選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[遠くいなべ市の地でも熱心なファン・サポーターの声援が選手を励ます]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[集団内で安定した走りを見せる増田選手だったが、最悪のタイミングでパンクに見舞われる事態に]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[テクニカルな下りヘアピンをクリアしていく鈴木譲選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[終盤にパンクで遅れてしまったが、序盤から中盤に光る走りを見せた青柳選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[メイン集団のゴールスプリントでフィニッシュする増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[中盤に好メンバーの逃げ集団に入った鈴木真理選手だったが、残念ながらその逃げは潰されてしまった]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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