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2015/04/29

JPT第6戦 JBCF 群馬CSCロードレースDay-2

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[上:メイン集団内で動き続けた増田選手がチーム最高位の8位に入った]
[下:マトリックスパワータグの吉田隼人がスプリントを制し、チームに今季初勝利をもたらす]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

4月26日(日)に、2015年のJプロツアー第6戦「JBCF 群馬CSCロードレースDay-2」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

鈴木真理
増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
青柳憲輝
城田大和

2015年のJプロツアー第6戦となる「JBCF 群馬CSCロードレースDay-2」が群馬県みなかみ町の群馬サイクルスポーツセンター6kmサーキットコースで開催され、Team UKYOの圧倒的有利と思われた集団ゴールスプリントをマトリックスパワータグの吉田隼人が制し、うれしい今季初勝利をチームにもたらしましました。

宇都宮ブリッツェンは序盤こそ後手を踏む展開が続く場面が多かったものの、後半に入ると持ち直して自分たちに有利な展開を作り出すなど見せ場を作りましたが、最後のゴールスプリントでは力を発揮するには至らず、増田選手が8位、鈴木真理選手が9位という成績でレースを終えています。

今シーズンのJプロツアー6戦目にして、初めてのロードレースとなった群馬CSCロードレースDay-2。これまでのクリテリウム、ヒルクライム、チームTTで各チームと選手のおおよその実力が明らかになってはいますが、今回のロードレースでそれぞれのチームの真の実力が分かるとも言えます。

宇都宮ブリッツェンはこのレースを、個人ランキングで上位につける増田選手が、上位陣とのポイント差がつかないようにすることを念頭に、Team UKYOのランキング上位勢の動きには必ず誰かが反応しながらレースを進める。有力チームの動きを見ながら鈴木真理選手、鈴木譲選手、大久保選手らスプリント力のある選手のいずれかが入った逃げには複数人の選手を送り込んで、逃げ集団内での勝負にも備えるというプランでレースに臨みました。

レースはいきなり、個人ランキングで2位につけるプジョル選手(Team UKYO)のスタートアタックで幕を開けます。しかし、宇都宮ブリッツェンもすかさず大久保選手がチェックに入って冷静な立ち上がりを見せます。

その後は各チームによる激しいアタック合戦が繰り広げられる展開となりますが、その中からヴァルセッキ選手(シエルヴォ奈良)と安原選手(マトリックス)が若干集団から飛び出した形で1周回目を終えます。

その頃、集団後方ではメカトラブルに見舞われた城田選手(宇都宮ブリッツェン)がバイク交換をして集団に復帰する事態となります。

2周回目に入ると飛び出していた2名の選手は吸収され、集団はひとつに。再び、アタックの応酬が繰り返される展開となります。

メカトラブルに見舞われた城田選手(宇都宮ブリッツェン)は、2周回完了時にメカトラブルが治った自身のバイクに再び交換しますがメイン集団からは遅れてしまい、宇都宮ブリッツェンは序盤から貴重な戦力を1人欠く厳しい状況でのレースとなってしまいます。

一方、集団内では逃げを狙う選手たちのアタックが絶えず繰り返される状況が続きますが、どのアタックも決定的なものにはならず、集団は一つのまま5周回を完了する展開となります。

膠着状態にあったレースが動きを見せたのは6周回目。

7名の選手が飛び出して集団から若干のリードを奪い、宇都宮ブリッツェンはその中に増田選手が入って対応します。

増田(宇都宮ブリッツェン)

プジョル(Team UKYO)

フェルナンデス(マトリックス)

早川(アイサンレーシング)

入部(シマノレーシング)

青木(ウォークライド)

才田(レモネードベルマーレ)

↓ 約15秒

メイン集団

各チームの有力選手が入った7名の逃げ集団は、このまま順調にメイン集団とのタイム差を広げていくかと思われましたが、チームとしての思惑が異なっていたこともあってか脚がそろわず、1周回ほどで手段に吸収されます。

すると、そのカウンターでの動きで、新たに11名の逃げ集団が形成されます。

土井、プジョル(Team UKYO)

中根、平塚(アイサンレーシング)

木村(シマノレーシング)

プラデス(マトリックス)

鈴木(那須ブラーゼン)

野中(キナンサイクリング)

山下(シエルヴォ奈良)

紺野、高岡(イナーメ信濃山形)

↓ 約20秒

メイン集団

Team UKYOとアイサンレーシングという有力チームが2名の選手を送り込み、その他のメンバーも有力選手が多く入ったこの逃げに、宇都宮ブリッツェンは1人も選手を送り込むことができずに後手を踏んでしまう痛い展開となります。

レースも折り返し地点となる10周回目に入ると、メイン集団からは逃げる11名の選手を追走しようとする動きが出始め、宇都宮ブリッツェンも鈴木真理選手、阿部選手、大久保選手がこの追走に加わり、逃げ集団を追いかけます。

すると、この動きをきっかけにペースが上がったメイン集団は、いくつかの集団に分断される状況に。前の集団にブリッジをかける選手、逆に前の集団から降って後ろの集団に吸収される選手と目まぐるしくシャッフルが繰り返され、最終的に19名の先頭集団、ふたつの追走集団、そしてメイン集団という形でレースは一旦、落ち着きを見せます。

鈴木真理、阿部(宇都宮ブリッツェン)

トリビオ、フェルナンデス、プラデス(マトリックス)

土井、プジョル(Team UKYO)

中根、平塚(アイサンレーシング)

木村(シマノレーシング)

鈴木(那須ブラーゼン)

野中、阿曽(キナンサイクリング)

狩野(群馬グリフィン)

山下(シエルヴォ奈良)

紺野、高岡(イナーメ信濃山形)

↓ 約45秒

大久保(宇都宮ブリッツェン)

ウルタスン(Team UKYO)

入部(シマノレーシング)

含む追走6名

↓ 約30秒

井上(ブリヂストンアンカー)

デリアック(キナンサイクリング)

含む追走

↓ 約30秒

メイン集団

しばらく周回を重ねていくと、追走集団は少しずつメイン集団に吸収されていく展開となりますが、人数が多いこともあってか、逃げ集団はタイム差を保ったまま快調に逃げ続けます。

逃げ集団19名

↓ 約45秒

メイン集団

レースも残り5周回を迎える頃になると、メイン集団からは3名の選手が飛び出して逃げ集団の追走に入ります。

逃げ集団19名

↓ 約45秒

普久原(群馬グリフィン)

武末(Team JBCF)

含む3名

↓ 約10秒

メイン集団

その頃になると、逃げ続ける19名の集団内でも動きがあり、集団が8名と11名に分断される事態に。宇都宮ブリッツェンは先頭8名に鈴木真理選手が入ります。

鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)

プジョル(Team UKYO)

トリビオ(マトリックス)

鈴木(那須ブラーゼン)

野中(キナンサイクリング)

木村(シマノレーシング)

など8名

↓ 約5秒

追走11名

↓ 約55秒

メイン集団

すると、追走の11名から阿部選手(宇都宮ブリッツェン)を含む3名がすかさずブリッジをかけ、先頭は11名となります。

鈴木真理、阿部(宇都宮ブリッツェン)

プジョル(Team UKYO)

トリビオ(マトリックス)

木村(シマノレーシング)

鈴木(那須ブラーゼン)

野中(キナンサイクリング)

高岡(イナーメ信濃山形)

遠藤(チャンピオンシステム)

平塚(アイサンレーシング)

山下(シエルヴォ奈良)

↓ 約1分20秒

メイン集団

この逃げ集団に複数人の選手を送り込んだのは宇都宮ブリッツェンのみ。さらに、このメンバーの中で最もスプリント力があると考えられるのが鈴木真理選手という状況となり、宇都宮ブリッツェンが一気に有利な状況を手に入れます。

すると、メイン集団ではこの状況を好ましく思わないTeam UKYO勢が先頭に立ってペースアップを開始。逃げる11名の集団を捕まえに入ります。

必死に逃げ続ける11名の集団でしたが、人数をそろえるTeam UKYOの追走ペースには敵わず、残り2周回を迎える段階でついに吸収され、最終局面を前に集団は一つとなります。

するとここで、デリアック選手(キナンサイクリング)がアタックを仕掛けますが、青柳選手(宇都宮ブリッツェン)がすぐさま対応。集団内は逃げ切りを狙う選手のアタックを、スプリントに持ち込みたいチーム勢が潰しに入る形となります。

しかし、そんな中からプジョル選手(Team UKYO)が持ち前の強さを見せて単独で抜け出し、リードを奪って最終周回へと突入していきます。

プジョル選手(Team UKYO)の逃げ切りもあるかと思えた絶妙なタイミングでの飛び出しではありましたが、バックストレートを抜けた最終コーナーでプジョル選手(Team UKYO)はあえなく吸収。勝負はゴールスプリントに持ち込まれることになりました。

ゴールスプリントでは、このコースでの優勝経験が豊富な畑中選手や過去に優勝経験がある窪木選手をそろえるTeam UKYO勢が圧倒的に有利かと思われましたが、その予想をいい意味で裏切る見事なスプリントを見せたのが吉田選手(マトリックス)。畑中選手と窪木選手を見事に抑えての優勝は、チームにとってもうれしい今季初勝利。また、この日は故・和田力選手の四十九日でもあったとのことで、和田選手に捧げる勝利にもなりました。

宇都宮ブリッツェンは、増田選手が鈴木真理選手を引き連れてのゴールスプリント勝負となりましたが、連携がかみ合わずに増田選手が8位、鈴木真理選手が9位でフィニッシュしてレースを終えました。

清水監督コメント

「今日のレースは不利な状況から有利な状況へと、次の手次の手と展開に応じて対応してチームとしてはいい形でレースを進めることができたと思いますし、選手たちの調子も良かったのですが、各チームともに実力が均衡していたために決め手となる勝負どころがない、非常に難しい展開だったと思います。望む結果を手にすることができなかったので何を言っても言い訳になってしまいますが、各選手ともしっかりと動いてくれたと思っています。もともと堀選手を欠いている状況の中、さらに序盤のメカトラブルで城田選手も失ってしまい、6人で8人フルメンバーのチームを相手に遜色なく戦ってくれたことは評価していい部分だと思いますし、早く8人で戦って次の勝利を手にしたいと強く思っています。Jプロツアーでは今季初のロードレースとなりましたが、各チームともにしっかりとした動きを見せるいいレースだったなと感じています。今日は本当に多くのファン・サポーターの皆さんに来ていただき、私自身もそうですし、選手たちにとっても大きな力となりました。毎回“今日こそは!”と言っていながら、なかなか勝つ姿をお見せできないのは本当に心苦しいのですが、今年はまだ隣県で開催されるレースも多いですし、引き続き変わらぬ応援をいただけますよう、よろしくお願いします」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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◆[リザルト

[JBCF 群馬CSCロードレースDay-2 - JPT第6戦 - 120km - ]

1位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 2h55m40s 40.98km/h

2位 畑中勇介 (Team UKYO) +1s

3位 窪木一茂 (Team UKYO) +1s

4位 パブロ・ウルタスン (Team UKYO) +1s

5位 小森亮平 (アイサンレーシングチーム) +1s

6位 サルバドール・グアルディオラ (Team UKYO) +1s

7位 水野恭平 (キナンサイクリングチーム) +1s

8位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +1s

9位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +1s

10位 河賀雄大 (VICTOIRE広島) +1s

18位 青柳憲輝 (宇都宮ブリッツェン) +2s

22位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +2s

65位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +7m20s

DNF 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン)

DNF 城田大和 (宇都宮ブリッツェン)

出走=156名/完走=70名

◆2015年Jプロツアー 個人ランキング

1位 パブロ・ウルタスン (Team UKYO) 4,567P

2位 畑中勇介 (Team UKYO) 3,913P

3位 窪木一茂 (Team UKYO) 3,766P

4位 オスカル・プジョル (Team UKYO) 3,310P

5位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 3,288P

6位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 2,722P

◆2015年Jプロツアー チームランキング

1位 Team UKYO 15,198P

2位 マトリックスパワータグ 8,914P

3位 宇都宮ブリッツェン 8,533P

4位 那須ブラーゼン 5,880P

5位 レモネードベルマーレレーシングチーム 4,784P

6位 イナーメ信濃山形 4,193P

ルビーレッドジャージ パブロ・ウルタスン (Team UKYO)

 

ピュアホワイトジャージ 新城雄大 (那須ブラーゼン)

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[常に選手のバイクを守るWAKO'Sのケミカルが、田村メカの手で並べられる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[グリコパワープロダクションが、今季初ロードレースでも強い味方になる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[一番にバイクをローラーにセッティングする阿部選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[最後に勝負に絡む役割が求められる鈴木譲選手が落ち着いて準備を進める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[清水監督にクリームを塗ってもらい、アップの準備を進める増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[イメージで上れている大久保選手が、アップダウンをイメージしながらアップを続ける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[タフなレース展開になればチャンスがある青柳選手も黙々とアップをする]
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[会場には応援バスツアーをはじめ、多くのファン・サポーターが応援に駆けつけた]
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[スタートラインに整列し、静かにスタートの瞬間を待つ選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ランキング上位選手を最前列に、156名の選手たちがすたーとしていく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[メイン集団内で戦況を見極めながら次の展開を考える鈴木譲選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ファン・サポーターの声援を受け、心臓破りの坂をクリアしていく選手たち]
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[メカトラブルで遅れてしまった城田選手が、必死に集団を追いかける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[各チームのアタック合戦に積極的に絡んでいく青柳選手]
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[メイン集団はUKYO、ブリッツェン、アイサン、キナンがリードする形で展開]
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[有力選手の動きに睨みを利かせながらメイン集団内で走る増田選手]
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[有力チーム同士の争いの中で、しっかりと存在感のある走りを見せる大久保選手]
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[遅れた選手たちをまとめ、何とか手段への復帰を試みる城田選手]
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[得意の下りを軽快にクリアしていく阿部選手]
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[逃げを追いたい選手と、それを潰す選手の動きが続くメイン集団]
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[逃げ集団にきっちり合流した鈴木真理選手が、次の展開を考えながら周回を重ねる]
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[メイン集団内は、有力チームの探り合いが続く展開のまま進む]
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[気温が上がったこの日は、田村メカも補給に追われる展開となった]
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[逃げ集団内でつかんだ有利な状況を、阿部選手がさらに有利にしようとペース上げる]
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[前半から中盤にかけて動き続けた大久保選手が少しずつ遅れはじめる]
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[有力選手の動きに即座に反応しながら、勝利への糸口を探し続ける鈴木真理選手]
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[逃げを吸収して一つになった集団は、最後の勝負に向けて探り合う展開となる]
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[増田選手と阿部選手が互いの走りを讃え合いながらも、すぐに修正点についての話を始める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[いつも変わらぬ声援を送ってくれるファン・サポーターと記念撮影]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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