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2014/12/16

全日本シクロクロス選手権

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[上:序盤のトラブルでの遅れを決死の追走で挽回しようと試みる小坂選手]
[下:圧巻の走りで全日本選手権4連覇となる優勝を飾った竹之内選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

12月14日(日)に、第20回全日本シクロクロス選手権が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手がエントリー。

シクロクロスの日本チャンピオンを決める「全日本シクロクロス選手権」が宮城県村田町のスポーツランドSUGO国際モトクロスコース(1周2.7km)で開催され、Veranclassic Doltciniの竹之内悠選手がヨーロッパの厳しいコースで培った圧巻の走りで独走して優勝を飾り、見事に全日本選手権4連覇を飾りました。

宇都宮ブリッツェンシクロクロスチームの小坂光選手は、1周回目のメカトラブルで大きく遅れをとり順位を下げてしまいますがその後は持ち直し、気迫の猛追を見せて前を走る選手たちをごぼう抜き。優勝した竹之内選手、2位の門田選手にはわずかに及ばなかったものの3位表彰台を獲得しています。

日本人シクロクロスレーサーの頂点を決める1年に1度のビッグレース「全日本シクロクロス選手権」。今年は宮城県村田町のスポーツランドSUGOの国際モトクロスコースに設定された1周2.7kmの難易度の高いコースが舞台となりました。

昨年、一昨年と全日本選手権で惜しくも2位となった宇都宮ブリッツェンCXチームの小坂選手は、今年こそ悲願の日本チャンピオン獲得を目指してレースに臨みました。

会場となったスポーツランドSUGO国際モトクロスコースは、まとわりつくような粘土質の土と厳しいアップダウンが選手の行く手を阻む難コース。この日も少し走っただけでタイヤに泥がまとわり付く厳しいコンディションとなりました。

レースはスタートから、先頭を確保しようとする激しいポジション争いが繰り広げられる展開となり、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCXチーム)も竹之内選手(Veranclassic Doltcini)、山本選手(弱虫ペダルシクロクロス)と肩を並べながら第1コーナーを目指します。

しかし、その第1コーナー手前で、小坂選手(宇都宮ブリッツェン)のバイクのチェーンが突然落ちるアクシデントが発生。何とか持ち直したものの、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCXチーム)は第1コーナーに遅れて進入することとなり、10番手ほどまで順位を下げてしまいます。

一方、先頭をキープしたのは全日本選手権3連覇中の竹之内選手(Veranclassic Doltcini)。混沌とする集団から見事に抜け出すと、1周回目から独走態勢を築きます。

トラブルで10番手ほどにまで順位を下げてしまった小坂選手(宇都宮ブリッツェンCXチーム)でしたが、上位へのジャンプアップを目指して猛追を開始します。

しかし、先行する選手をパスする際にはどうしてもベストラインを外した攻めの走りをしなければならず、踏み固められていない泥がタイヤにまとわり付いてタイヤが回らない状態が何度も小坂選手(宇都宮ブリッツェンCXチーム)を襲います。

小坂選手(宇都宮ブリッツェンCXチーム)はその度に一旦バイクを降り、泥を取り除いて再び走り出すという動きを繰り返さなければならない状態となり、1周回目と2周回目を順位は少しあげたものの、かなり厳しい状況のままで終えることとなります。

その頃、先頭を走る竹之内選手(Veranclassic Doltcini)は盤石の独走態勢を構築。2番手以降の選手に1分以上のタイム差をつけて順調に周回を重ねていきます。

3周回目に入ると、小坂選手(宇都宮ブリッツェンCXチーム)はグリップを多少犠牲にしても、まとわり付く泥の量を減らせる可能性に賭け、泥用のタイヤからノーマルタイヤに交換する思い切った決断を下します。

その決断に、ピットスタッフたちも迅速に対応。息の合ったチームワークで追走に向けた準備が完璧に整えられます。

タイヤ交換をした小坂選手(宇都宮ブリッツェンCXチーム)は、水を得た魚のような走りで先行する選手を次々と抜き去り、一気に5番手まで順位を上げ、3番手を走る山本和弘選手(弱虫ペダルシクロクロス)と4番手の山本聖吾選手(スワコレーシング)を射程圏内にとらえます。

程なくして3番手と4番手のW山本選手をとらえた小坂選手(宇都宮ブリッツェンCXチーム)は、自分がいるべきポジションはここではなくもっと前だと言わんばかりの勢いで2選手をパスして3番手に浮上。その勢いを維持したまま、はるか先を行く竹之内選手(Veranclassic Doltcini)を目がけてペダルを踏み続けます。

しかし、ワールドカップをはじめ、ヨーロッパでこの日のコース以上に厳しい条件の中で揉まれている竹之内選手(Veranclassic Doltcini)は、コースに適応した走りからリスクマネージメントまで、全くと言っていいほど隙を見せない王者らしい走りを披露。

2位となった門田選手(TEAM GIANT)に1分31秒の大差をつけて優勝。全日本選手権4連覇を達成しました。

小坂選手(宇都宮ブリッツェンCXチーム)は、10番手ほどまで順位を下げる絶望的な状況に陥りながらも、的確な状況判断とその判断を支えるピットスタッフの迅速な動きによってジャンプアップ。一時は4分ほどまで広がった竹之内選手(Veranclassic Doltcini)とのタイム差を2分、2位の門田選手(TEAM GIANT)には32秒差まで詰め寄る3位でフィニッシュ。目標とする全日本チャンピオンには今年も残念ながら手が届きませんでしたが、応援に駆けつけてくれたファン・サポーターの想いに応える素晴らしい走りを見せ、大一番の全日本選手権を終えました。

小坂選手コメント

「勝つことだけを考えて挑んだ全日本選手権。サポート体制も完璧ななか、全力は出し尽くせたので悔いはないです。レースの内容としては、スタート直後のトラブルを挽回できませんでしたが、後半は自分の持つ経験と力をしっかりと出し尽くす走りができたと思います。本当に宇都宮からたくさんの方に応援に来ていただいて、それがすごく力になりました。応援、ありがとうございました!今年も優勝には届きませんでしたが、諦めません!これからもよろしくお願いします!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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◆[リザルト

[第20回全日本シクロクロス選手権 - 男子エリート - 60m -]

1位 竹之内悠 (Veranclassic Doltcini) 59m15s

2位 門田基志 (TEAM GIANT) +1m31s

3位 小坂光 (宇都宮ブリッツェンシクロクロス) +2m03s

4位 濱由嵩 (SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM) +4m16s

5位 山本和弘 (弱虫ペダルシクロクロス) +4m38s

6位 山本聖吾 (スワコレーシング) +4m43s

7位 合田正之 (cycleclub3UP) +5m11s

8位 小坂正則 (スワコレーシング) -1Lap

9位 中間森太郎 (TEAM edco × グラファイトデザイン × GIRO) -1Lap

10位 山川惇太郎 (Team CHAINRING) -1Lap

 

出走=53人/完走=7人

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[まとわり付く泥コンディションとなったスポーツランドSUGO国際モトクロスコース]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[過酷なコンディションに立ち向かうべく、メカ3人によって整備されたElevation CXがスタートを待つ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタート前、父である小坂正則選手とコースに関して意見を交わす]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタートラインに向かう少しの間で、タイヤが泥で覆われる厳しいコンディション]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[今年1年間の全てをぶつけるべく、スタートに合わせ少しずつ集中を高めていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタートともに先頭を確保しようとダッシュを仕掛ける小坂選手だったが…]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[メカトラブルで10番手前後にまで順位を下げてしまう緊急事態となる]
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[遅れを少しでも取り返そうと猛烈な追走を開始する小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[危機的状況に陥りながらも、気迫に満ちた眼で前だけを見つめる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[まとわり付く泥の影響でタイヤが回らず、担がざるを得ない状況が続く]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[不利な状況が続くが、諦めることなくペダルを踏み続ける小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[そんな小坂選手を後押しするサポーターの声援がコースに響き渡る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[決死の追走を見せながらもタイヤ交換を決断。頭はクールに、心は熱くレースに対応する]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[タイヤ交換が功を奏し、巻き返しムードが一気に高まる走りを見せ始める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[3、4番手を走る選手の背中をついにとらえた!]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[単独3番手に浮上した小坂選手は、はるか前を行く竹之内選手を目がけて追走を続ける]
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[小坂選手の走りにピットスタッフも抜群のチームワークで対応していく]
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[諦めることなく追走を続ける小坂選手に、序盤のトラブルが重くのしかかる]
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[それでも諦めることなく全開で最終周回のシケインをクリアしていく小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[観る者の心を揺さぶる追走を見せた小坂選手がフィニッシュラインに姿を見せる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[目標には届かなかったが、国内トップ選手の走りで3位でフィニッシュする小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ゴール直後、チームピットで頭を抱える。悔しくないはずなどない]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[“来年こそは自分が!”そんな目でナショナルチャンピオンジャージを着る竹之内選手を見つめる小坂選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[表彰台でも笑顔を見せなかった小坂選手。来年の全日本に向けての戦いはこの瞬間から始まっている]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[「また来年頑張ろう!」そう言ってくれる多くの人たちの存在が、小坂選手をさらに強くするに違いない]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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