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2014/09/18

ツール・ド・北海道 第3ステージ

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[上:第2ステージからのジャンプアップを狙った鈴木真理選手が18位でゴール]
[下:激しい位置取り争いが繰り広げられたゴールスプリントを制したKSPOのソ・ジュンヨン]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

9月13日(土)〜9月15日(月)の3日間に渡り、UCI2.2のステージレース「ツール・ド・北海道」が開催されました。

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このレースに宇都宮ブリッツェンから以下の5人がエントリー。

鈴木真理
増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
堀孝明
※出場チーム=20チーム

UCI2.2のステージレース「ツール・ド・北海道」第2ステージが、帯広競馬場をスタートし士幌町・足寄町・上士幌町・士幌町を経て音更町でゴールする166kmのロードレースで行われ、大集団でのゴールスプリントをKSPOのソ・ジュンヨンが制してステージ優勝を果たしました。また、3日間トータルの個人総合時間はチーム・バジェット・フォークリフトのジョシュア・プリート選手、個人総合ポイントはチーム右京の窪木一茂選手、個人総合山岳はヴィーニファンティーニNIPPOのアレッサンドロ・マラグーティ選手、団体総合時間はヴィーニファンティーニNIPPOがそれぞれ1位を獲得しています。

宇都宮ブリッツェンは、最も栄誉ある個人総合時間での大逆転優勝を目指して前日の第2ステージ同様の果敢なチャレンジを試みましたが、タイム差を逆転できるだけの展開に持ち込むことはできず。ゴールスプリントの結果、鈴木真理選手の18位が最高順位でレースを終えました。この結果、個人総合時間ではキャプテンの鈴木真理選手がUCIポイント獲得圏内にあと一歩と迫る9位。団体総合時間は6位という成績で全日程を終了しました。

第1、第2ステージを終え、個人総合時間で上位約50人が30秒程度のタイム差にひしめく中で迎えた最終の第3ステージ。トップを死守したいリーダーチームと逆転を目論むチーム同士が火花を散らす、厳しい展開のレースが予想されます。

宇都宮ブリッツェンは勝利という結果には結びつかなかったものの、チームとしての動きに良い感触を得た前日の第2ステージ同様に、序盤から増田選手と鈴木譲選手が有力選手とともに逃げに乗っての個人総合時間での逆転優勝、鈴木真理選手は大逃げまたは決まる逃げに乗ってスプリントポイントとゴール勝負を念頭に、阿部選手と堀選手はそれらの動きをサポートするというプランでレースに臨みました。

帯広競馬場駐車場をパレードスタートしたプロトンは、リアルスタートが切られると激しいアタック合戦の応酬が繰り返される、予想通りの厳しい展開で幕を開けます。

しかし、各チームともが現状のリザルトからのジャンプアップを目指してのアタックということもあり、なかなか簡単に逃げは決まりません。

レースはアタックが断続的に繰り返されるものの決まらないという展開のまま、最初の山岳ポイントへと入っていきます。

1回目の山岳ポイントをマラグーティ選手(ヴィーニファンティーニNIPPO)が獲得すると、その後の動きで10名ほどの選手が飛び出しますが、程なくして集団に吸収されます。

しかし、その後に18名の選手が飛び出し、大所帯の逃げが形成されます。

宇都宮ブリッツェンもその逃げ集団の中に鈴木真理選手と阿部嵩之選手が確実に入って有利な展開を手に入れます。

鈴木真理、阿部(宇都宮ブリッツェン)

内間(ブリヂストンアンカー)

レムス(ジェリーベリーP/B MAXXIS)

スタキオッティ(ヴィーニファンティーニNIPPO)

平塚、早川(愛三工業レーシング)

フェン(チーム ガスト)

バリー(バジェット・フォークリフト)

入部、木村(シマノレーシング)

トリビオ、土井(チーム右京)

ヴァルゼッキ(シエルヴォ奈良)

ソー(KSPO)

岩井(那須ブラーゼン)

大場(Cプロジェクト)

パシ プッティーニ(メンドリシオ)

この逃げ集団は距離を重ねるごとにメイン集団との差を広げていき、70km地点に迫ろうかという段階で2分以上のタイム差を奪う展開となります。

一方のメイン集団は、リーダーチームのバジェット・フォークリフトが3名の選手が先頭を引いて、タイム差が大きな傷口とならないようにコントロールに入ります。

レースもそろそろ80kmが近付こうかという段階になると、18名の逃げ集団がふたつに割れ、6名とそれを追走する12名の展開となり、宇都宮ブリッツェンは先頭6名に阿部選手、追走12名に鈴木真理選手が入る展開となります。

先頭6名(阿部選手を含む)

↓ 33秒

追走12名(鈴木真理選手を含む)

↓ 1分45秒

メイン集団

レースはこの状態のまま少しの間進んでいきますが、100km過ぎる頃になると追走が4名という展開なります。

阿部(宇都宮ブリッツェン)

内間(ブリヂストンアンカー)

入部(シマノレーシング)

大場(Cプロジェクト)

フェン(チーム ガスト)

ヴァルゼッキ(シエルヴォ奈良)

↓1分35秒

トリビオ(チーム右京)

スタキオッティ(ヴィーニファンティーニNIPPO)

早川(愛三工業レーシング)

ソー(KSPO)

↓ 1分45秒

メイン集団

実力者がそろう6名の逃げ集団は快調に逃げ続けますが、その中に第2ステージ終了時点で個人総合時間3位につける内間選手(ブリヂストンアンカー)がいることで、メイン集団が確実に捕まえに来ることが予想できる展開となります。

それでも、逃げ切りを目指して快調にローテーションを繰り返しながら進む逃げ集団は、リーダーチームのバジェット・フォークリフトがコントロールするメイン集団の追走から逃げ続けます。

しかし、ゴールまで残り6kmまで迫った段階で、メイン集団が逃げ集団を吸収。レースは振り出しに戻ります。

レースは、残りわずかの距離となっても抜け出すチャンスをうかがう選手たちの激しいアタック合戦となりますが、抜け出せる選手はおらず勝負は大集団でのゴールスプリントに持ち込まれました。

激しい位置取りの末のゴールスプリント勝負をを制し、ステージ優勝を飾ったのはKSPOのソ選手。2位にヴィーニファンティーニNIPPOのデネグリ選手、3位にはチーム ガストのヤン選手が入っています。

宇都宮ブリッツェンは、序盤の逃げ集団に鈴木真理選手と阿部選手が入り、割れた逃げの前方に阿部選手が残ってレースを進めたものの、ゴールスプリントの位置取り争いで進路を作り切れず、鈴木真理選手の18位が最高順位でレースを終えています。

3日間の結果としては、個人総合時間で鈴木真理選手がUCIポイント獲得圏内まであと一歩に迫る9位、団体総合時間で6位という結果で全日程を終了しました。

清水監督コメント

「今日のレースは個人総合時間の逆転とステージ優勝の両方を見据えてのレースで、やるべきことはやったと言えるレースでした。各チームの選手層も厚くなって大会自体のレベルも上がっている中で、最後の決め手となる一手が出せなかったなという印象です。各チームのさまざまな思惑がある中、宇都宮ブリッツェンとしても阿部選手にステージ優勝を託すという展開になりましたが、やはり各チームの思惑が複雑に絡み合って臨んだ結果には手が届きませんでした。少ない人数でレースをまとめたバジェット・フォークリフトは、力を持ったいいチームだったと思います。3日間を通して、選手たちは厳しいレース展開に持ち込み、その中でそれぞれが良く動いてくれて存在感は示せていたと感じています。ですが、残念ながら結果には結びつけることができませんでした。一度、チーム全員で何が足りなかったのかを共有して、結果を収めるための最後の一手を作るため、自分たちの力を最後にしっかりと数字に結びつけるための動きと言うものを今後も模索していきたいと思います。」


Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


3ステージ[リザルト]

1位 SEO Joon yong (KSPO) 3h39m24s 43.9km/h

2位 DE NEGRI pier paolo (ヴィーニファンティーニNIPPO) st

3位 YANG Wu Hsing (チーム ガスト) st

4位 窪木一茂 (チーム右京) st

5位 KIM Hyeon seok (KSPO) st

6位 PRADES REVERTER Eduard (マトリックスパワータグ) st

7位 盛一大 (愛三工業レーシングチーム) st

8位 黒枝咲哉 (鹿屋体育大学) st

9位 福田真平 (愛三工業レーシングチーム) st

10位 清水都貴 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) st

18位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) st

19位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) st

27位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) st

64位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +5s

86位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +56s

◆個人総合時間第3ステージ終了時

1位 PRETE Joshua (チーム・バジェット・フォークリフト) 12h15m08s 43.2km/h

2位 MALAGUTI Alessandro (ヴィーニファンティーニNIPPO) +2s

3位 内間康平 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +9s

4位 窪木一茂 (チーム右京) +14s

5位 LEMUS DAVILA Luis (ジェリーベリーP/B MAXXIS) +17s

6位 SEO Joon yong (KSPO) +21s

7位 PRADES REVERTER Eduard (マトリックスパワータグ) +23s

8位 佐野淳哉 (那須ブラーゼン) +23s

9位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +23s

10位 寺崎武郎 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +24s

18位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +30s

24位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +31s

48位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +36s

89位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +20m19s

◆個人総合ポイント第3ステージ終了時

1位 窪木一茂 (チーム右京) 40P

2位 SEO Joon yong (KSPO) 36P

3位 DE NEGRI Pier Paolo (ヴィーニファンティーニNIPPO) 34P

◆個人総合山岳第3ステージ終了時

1位 MALAGUTI Alessandro (ヴィーニファンティーニNIPPO) 14P

2位 BARRY Daniel (チーム・バジェット・フォークリフト) 7P

3位 大場政登志 (Cプロジェクト) 6P

◆団体総合時間第3ステージ終了時

1位 ヴィーニファンティーニNIPPO 36h46m35s

2位 チーム・バジェット・フォークリフト st

3位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム +5s

6位 宇都宮ブリッツェン +14s

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[ステージ終了は、次のステージの始まり。鈴木真理選手が福山マッサーのマッサージで最終ステージに向けて体調を整える]
photo(C):Tastuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[翌日の最終ステージに向け、バイクなどの機材も池本メカによって最高の状態に仕上げられる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[個人総合時間での大逆転優勝を狙うため、熱のこもったミーティングが行われる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[晴天に恵まれた第3ステージ。スタートに向けて増田選手が静かに準備を進めていく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[セカンドエースとしてチームに貢献する走りを続ける鈴木譲選手も、静かに準備を進める]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[福山マッサーにスタートクリームを塗ってもらう間に、選手たちの顔は「勝負師」の顔になっていく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[地元出身選手として常に注目集める阿部選手は、最終ステージでもその注目に応える走りを誓う]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[一瞬の判断が勝敗を分ける最終ステージ、コースプロフィールやマークすべき選手などの情報が車体に貼られる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[レース期間中は常に奔走する監督に訪れる束の間のコーヒーブレイク。和やかに談笑する中で、他チームのプランと自チームのプランをすり合わせる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[個人総合時間でチームトップに立つ鈴木真理選手がジャンプアップを期してスタートに備える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[スタート地点となった帯広競馬場には、ばんえい競馬の競走馬の姿も]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[各賞ジャージの3選手を先頭に、選手たちがスタートラインに整列する]
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[大勢の観客の声援を受けて、パレードスタートが切られる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[スタートでもひと際大きい声援を受ける地元北海道出身の阿部選手]
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[序盤から繰り広げられるアタック合戦にきっちり対応するブリッツェンの選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[パンクに迅速に対応するメンドリシオの選手とメカ。一瞬の判断の遅れが命取りになる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[どこまでも続く北海道の雄大な景色が、選手たちにとっては過酷なコースとなる]
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[果てしなく続く1本道を、選手たちは黙々と走り続ける]
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[集団内で隊列を組み、次の展開に備えるブリッツェンの選手たち]
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[安定した走りでチームに貢献した鈴木譲選手はステージ27位、総合24位でゴール]
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[ステージ64位、総合48位で初となる北海道を走り切った堀選手]
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[逃げ集団で走り続け、逃げ切り勝利を狙った阿部選手だったが、残り6kmで集団に飲み込まれた]
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[動きを常にマークされる厳しい展開の中、ステージ・総合ともに18位でゴールする増田選手]
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[クールダウンしながらレースの展開を振り返る増田選手と鈴木譲選手]
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[清水監督と鈴木真理キャプテンも、静かにレースを振り返る]
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[ひとつの戦いの終わりは、次の戦いの始まり。選手たちは休むことなく走り続ける]
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[初めてとなる北海道でまたひと回り成長した堀選手。今後の活躍も楽しみな存在だ]
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[ともに逃げ続けた選手たちと、今日のレースを振り返る阿部選手]
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[来年、表彰台の頂点に立つための戦いは、今この瞬間から始まっている]
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