JPT第11戦 JBCF石川ロードレース
[上:実力者が生き残る厳しいレース展開の中なんとか3位表彰台を確保した増田選手]
[下:高い実力を見せつけたTeamUKYOのトリビオ選手が独走でシリーズ3勝目を飾った]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
7/20(日)に、Jプロツアー第11戦の「JBCF石川ロードレース」が開催されました。
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。
鈴木真理
増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
青柳憲輝
堀孝明
城田大和
出走=106名
2014年のJプロツアー第11戦となる「JBCF 石川サイクルロードレース」が、福島県石川町と浅川町にまたがるアップダウンの厳しい公道特設周回コースで開催され、Team UKYOのホセヴィセンテ・トリビオ選手が終盤の有力選手に絞られた先頭集団から単独で抜け出し、優勝を飾りました。
宇都宮ブリッツェン勢は、終盤のトリビオ選手(Team UKYO)やデリアック選手(チームJBCF)らの動きに対応し切れない場面もありましたが、ルビーレッドジャージを着る増田選手が3位表彰台を獲得しています。
例年“灼熱地獄”と称されるほどの高い気温と照りつける太陽の下で行われる石川ロード。今年は昨年同様、厚い雲に覆われ、時折雨もパラつく空模様となりました。
前戦の東日本クラシックでチームとして機能した上で鈴木譲選手が優勝した宇都宮ブリッツェンは、今レースでもその良いイメージをベースに、有力選手のみでの力勝負に持ち込めるよう、さらに厳しいレース展開にすることを選択。
阿部選手を中心に序盤から積極的に逃げに乗り、そこにどんどんブリッジをかけていくことを念頭にレースに臨みました。
学校法人石川高校をパレードスタートしたレースは、リアルスタートが切られると早速、逃げに入ることを狙う選手たちによる激しいアタック合戦が繰り広げられます。
宇都宮ブリッツェン勢も堀選手や城田選手などの若手が積極的な動きを見せて対応していきます。
2周回目に入ると、トリビオ選手(Team UKYO)やデリアック選手(チームJBCF)らの外国人選手が集団から抜け出しを狙って積極的な動きを見せますが、その実力を警戒する有力チーム勢がチェックに入ったため、決定的な動きとはなりません。
すると、3周回目。これまでのレースでも職人技とも言える逃げでチームのチャンスを演出してきた阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が初山選手(ブリヂストンアンカー)と2名で逃げ、集団から1分程度のアドバンテージを奪います。
阿部(宇都宮ブリッツェン)
初山(ブリヂストンアンカー)
↓ 約1分
集団
メイン集団は、2名の逃げとのタイム差をあまり広げたくない那須ブラーゼンやTeam UKYO勢が先頭に立ってコントロール。レースは一度、この展開で落ち着きを見せるかと思われました。
しかし、快調に逃げる阿部選手(宇都宮ブリッツェン)と初山選手(ブリヂストンアンカー)に対し、メイン集団は周回を重ねるごとに少しずつタイム差を縮め、5周回目に入る頃には逃げる2名とのタイム差を10秒程度にまで迫ります。
6周回目に入ると、集団は逃げる2名を吸収してレースは振り出しに戻ります。するとその中から5名の選手が飛び出し、メイン集団からリードを奪う展開となります。
この動きに合わせるように、メイン集団も再び活性化。数名の選手が飛び出し、追走集団を形成します。
鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)
土井(Team UKYO)
デリアック(チームJBCF)
伊丹(ブリヂストンアンカー)
↓ 10秒
トリビオ(Team UKYO)
↓ 10秒
追走10名ほど
↓
メイン集団
先行する集団では、デリアック選手(チームJBCF)が強烈な牽引を披露。ともに逃げる3名を引き千切らんとするほどの勢いでペダルを回していきます。
しかし、さらに凄まじい勢いを見せたのがトリビオ選手(Team UKYO)でした。
先行する4名の集団にブリッジをかけると、そのまま単独で飛び出して独走態勢に入ります。
トリビオ(Team UKYO)
↓
デリアック(チームJBCF)
土井(Team UKYO)
↓
メイン集団
レースも残り2周回の7周回めに入ると、メイン集団も前を行く3名の選手の追走を本格化させ、その数を減らしながらペースを上げていきます。
しかし、先頭を走るトリビオ選手(Team UKYO)には届かず、最後はトリビオ選手が独走でフィニッシュ。JPT第7戦「栂池高原ヒルクライム」以来となる優勝を飾りました。
宇都宮ブリッツェン勢は、序盤に落車をして痛みを抱えたまま逃げに入った鈴木真理選手がさすがの走りを見せたものの、その後の動きで若干後手を踏んでしまい、強力な外国人選手2名に先行を許してしまう苦しい展開。
そんな中、増田選手と鈴木譲選手が決死の追走を見せ、フィニッシュ手前で増田選手が前を行く土井選手(Team UKYO)をキャッチすると、そのまま先行して3位という結果になっています。
清水監督コメント
「今年は有力チームも数多く出場したことで、厳しいレースとなることは予想していました。しかし、宇都宮ブリッツェンとしても一歩も引かず、全員が前に残って消耗戦に持ち込む心づもりでレースに挑みました。序盤から中盤にかけては、ほぼ想定通りの展開でレースを進めることができたとは思いますが、最終局面で1周目に落車してしまった鈴木真理キャプテンに対応させてしまうことになってしまった上に、その後に選手が続かなかったことで、強力な外国人選手2名を行かせてしまう結果となってしまいました。レース全体を見ての展開としては、少しずつチームや各選手が求める形に持ち込めるようになってきたと思ってはいます。後半戦は、勝負を分ける最終局面までを含めて、チームと各選手が求める形で勝利を挙げられるように、さらにチーム内の連携やプランを高めていきたいと思っていますので、引き続き応援よろしくお願いします!」
text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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◆[リザルト]
[JBCF石川ロードレース - 福島県石川町 - JPT第11戦 - 115.8km]
1位 ホセヴィセンテ・トリビオ(Team UKYO) 2h58m00s 39.03km/h
2位 ロイック・デリアック(Team JBCF) +33s
3位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +47s
4位 土井雪広(Team UKYO) +48s
5位 佐野淳哉(那須ブラーゼン) +49s
6位 武末真和(ロヂャースレーシングチーム) +50s
7位 井上和郎(ブリヂストンアンカー) +53s
8位 鈴木真理(宇都宮ブリッツェン) +55s
9位 普久原奨(那須ブラーゼン) +58s
10位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) +1m04s
23位 堀孝明(宇都宮ブリッツェン) +3m12s
32位 城田大和(宇都宮ブリッツェン) +4m27s
34位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) +4m55s
DNF 大久保陣(宇都宮ブリッツェン)
DNF 青柳 憲輝(宇都宮ブリッツェン)
出走=106名/完走=34名
◆2014年Jプロツアー個人ランキング
1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) 6,180P
2位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) 5,735P
3位 ホセヴィセンテ・トリビオ(Team UKYO) 5,640P
4位 畑中勇介(シマノレーシング) 4,725P
5位 リカルド・カルシア(Team UKYO) 4,580P
6位 鈴木真理(宇都宮ブリッツェン) 3,900P
◆2014年Jプロツアーチームランキング
1位 宇都宮ブリッツェン 20,965P
2位 Team UKYO 18,060P
3位 シマノレーシング 12,171P
4位 那須ブラーゼン 11,089P
5位 マトリックスパワータグ 8,520P
6位 CROPS x ChampionSystem 7,234P
ルビーレッドジャージ 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
ピュアホワイトジャージ 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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