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2014/06/04

ツール・ド・熊野 第3ステージ

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[上:ゴールスプリント勝負に向け、集団内で陣形を整えるブリッツェンの選手たち]
[下:ドラパックのウィッパートが、第1ステージに続きスプリント勝負を制した]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

5月29日(木)〜6月1日(日)の4日間に渡って、UCI-2.2のステージレース「ツール・ド・熊野」が開催されました。

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6月1日(日)に第3ステージが行われました。

宇都宮ブリッツェンからは以下の6名がエントリー

鈴木真理
増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
堀孝明
※出場チーム=20チーム

UCI2.2のステージレース「ツール・ド・熊野」の第3ステージが、テクニカルかつハイスピードな太地半島の周回コースで開催され、レース序盤からリーダーチームのスカイダイブドバイと協調してレースをコントロールしたドラパック勢が得意のゴールスプリントを炸裂させ、ウィッパート(ドラパック)が貫禄のゴール。2位にはチームメートのクラーク(ドラパック)が入り、第1ステージに続いてワンツーフィニッシュを達成しました。

総合成績は、個人総合時間=マンセボ(スカイダイブドバイ)、個人総合ポイント=ウィッパート(ドラパック)、個人総合山岳=プジョル(スカイダイブドバイ)、そして団体総合時間=OCBCシンガポールという内容で全日程を終了しています。

宇都宮ブリッツェン勢は、序盤から積極的に逃げて増田選手の個人総合時間の8位以内(UCIポイント圏内)を目指しましたが、タイミングが悪く逃げに乗れなかったことで鈴木真理選手のゴールスプリント勝負に方向転換します。ところが、鈴木真理選手がスプリントに加わることができずに失速。鈴木譲選手の10位が最高順位で最終日を終えました。また、個人総合時間では増田成幸選手の総合10位(日本人選手2番手)が最上位となっています。

例年にはないほど個人総合時間争いが混沌としたまま迎えた最終日。第2ステージ終了時点で1位のマンセボ選手(スカイダイブドバイ)と2位トリビオ選手(UKYO)とのタイム差はわずか5秒、6位のクロフォード選手(ドラパック)までが10秒以内と、大集団でのゴールスプリントになることがほとんどステージとはいえ、展開次第では個人総合時間の順位に変動が出る可能性もわずかに残されています。

そんな状況を受けて、レースは序盤から逃げ切りでタイムを稼ぎたいチームによる激しいアタック合戦が繰り広げられます。増田選手の総合時間ジャンプアップを目指す宇都宮ブリッツェンも、阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が積極的に仕掛けて、単独で15秒ほどの逃げを作ります。

その逃げに寺崎選手(ブリヂストンアンカー)とフェルナンデス選手(マトリックス)が合流、3名の逃げ集団が形成されますが、程なくしてその逃げは吸収されてしまいます。

すると、そのタイミングでカウンターアタックを仕掛けた3名が飛び出し、新たな逃げ集団を形成します。

モニエ(ブリヂストンアンカー)

ガルシア(UKYO)

シェパード(OCBCシンガポール)

逃げの3名はいずれも個人総合時間で上位に位置する選手たち。一発逆転を賭けたこの3名は協調体制をとり、メイン集団に対して50秒程度のタイム差を奪って逃げ続けます。

一方のメイン集団は、リーダーチームのスカイダイブドバイが先頭に立ってコントロール。その後ろにはスプリントに持ち込みたいドラパック勢が陣取り、タイム差をキープしたまま逃げる3名を泳がせるような展開となります。

3名で逃げていた先頭でしたが、ガルシア選手(UKYO)とシェパード選手(OCBCシンガポール)は集団に戻り、モニエ選手(ブリヂストンアンカー)が単独で逃げる展開となります。

単独となりながらも必死に逃げ続けるモニエ選手(ブリヂストンアンカー)を、スカイダイブドバイがコントロールするメイン集団は1分程度のタイム差をキープしたまま周回を重ねていき、残り周回が少なくなってきたところで、少しずつタイム差を縮めて残り2周回となったところで吸収します。

ここで、3名の選手がカウンターアタックを仕掛けて飛び出します。

清水、モニエ(ブリヂストンアンカー)

ベンジャミン(マトリックス)

しかし、この逃げは吸収され最終周回を迎えます。そこで、再び清水選手(ブリヂストンアンカー)がアタックを仕掛けて抜け出しますが、あえなく集団に吸収され、勝負はゴールスプリントへと持ち込まれました。

すると、ここまでスカイダイブドバイと集団をコントロールしていたドラパック勢が圧巻のゴールスプリントを見せ、最終的に発射されたウィッパート選手(ドラパック)が危なげなく1位でフィニッシュ。2位にはチームメートのクラーク選手(ドラパック)が入り、第1ステージに続いてワンツーを決めてスプリントには絶対的な自信を持っていることを証明する会心のレースを見せました。

宇都宮ブリッツェン勢は、鈴木真理選手のゴールスプリントに軌道修正しましたが、その鈴木真理選手がスプリントに加わることができず、鈴木譲選手が10位、増田選手が16位と、ともにトップとタイム差なしでゴールして熊野での全日程を終了しています。

清水監督コメント

「今日のレースはブリッツェンとしても逃げに乗る展開を目指していましたが、他にも逃げに乗りたいチームやコントロールしたいチームが多数あり、間違いなくタフで厳しいレースになりました。最終的にゴールスプリントにまとめたい動きの方が優勢となったので、ブリッツェンの選手たちもすかさず修正して、鈴木真理選手のスプリント勝負に向けて集団前方でうまく連携をとって動いてくれました。鈴木真理選手の体調が万全ではなかったことでスプリントに加わることはできませんでしたが、スプリントに向けた動きという部分では収穫があったので、この後のJプロツアーやUCIレースでの鈴木真理選手と大久保選手で勝負するための形というのはできたのかな、と感じています。ツール・ド・熊野は先のツアー・オブ・ジャパンよりもレースカテゴリーがびとつ下ということもあり、より順位を狙うことを意識したレースになりました。そのため攻める形でのレースが多くなりましたし、ブリッツェンがレース全体を動かす場面も何度もあってチームの力を発揮することができたと思っています。ただ、攻め過ぎた結果なのか、数字としては表れなかったことは非常に残念なことだと感じています。ですが、決してネガティブではなくポジティブな戦い方ができて、チームの士気は上がっていると感じていますし、自分たちでもっといろいろできると確認することができたレースだったと感じています。それだけに、本当に結果が出なかったことが残念です。」

text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


第3ステージ 100.0km(和歌山県太地町)

1位 WIPPERT Wouter ドラパックプロフェッショナル サイクリング 2h27m48s 40.5km/h

2位 CLARKE William ドラパック プロフェッショナル サイクリング st

3位 吉田隼人 シマノレーシングチーム st

4位 MANCEBO Francisco スカイダイブドバイ プロサイクリング チーム st

5位 TORIBIO ALCOLEA Jose Vicente TeamUKYO st

6位 中根英登 愛三工業レーシングチーム st

7位 SHEPPARD Eric Timothy OCBCシンガポール・コンチネンタル・サイクリングチーム st

8位 入部正太朗 シマノレーシングチーム st

9位 畑中勇介 シマノレーシングチーム st

10位 鈴木譲 宇都宮ブリッツェン st

16位 増田成幸 宇都宮ブリッツェン st

27位 鈴木真理 宇都宮ブリッツェン +33s

48位 阿部嵩之 宇都宮ブリッツェン +4m46s

個人総合時間第3ステージ終了時

1位 MANCEBO Francisco スカイダイブドバイ プロサイクリング チーム 8h04m59s

2位 TORIBIO ALCOLEA Jose Vicente TeamUKYO +06s

3位 BAYLY Cameron OCBCシンガポール・コンチネンタル・サイクリングチーム +08s

4位 中根英登 愛三工業レーシングチーム +10s

5位 SHEPPARD Eric Timothy OCBCシンガポール・コンチネンタル・サイクリングチーム +11s

6位 NORRIS Lachian ドラパック プロフェッショナル サイクリング +12s

7位 CRAWFORD Jai ドラパック プロフェッショナル サイクリング +12s

8位 LEBAS Thomas ブリヂストンアンカーサイクリングチーム +14s

9位 GARCIA AMBROA Ricard TeamUKYO +22s

10位 増田成幸 宇都宮ブリッツェン +26s

17位 鈴木譲 宇都宮ブリッツェン +3m52s

38位 鈴木真理 宇都宮ブリッツェン +11m54s

52位 阿部嵩之 宇都宮ブリッツェン +17m00s

個人総合ポイント第3ステージ終了時

1位 WIPPERT Wouter ドラパック プロフェッショナル サイクリング 58P

2位 MANCEBO Francisco 51P

3位 CLARKE William 50P

個人総合山岳第3ステージ終了時

1位 PUJOL MUNOZ Oscar スカイダイブドバイ プロサイクリング チーム 18P

2位 PRADES Benjamin マトリックスパワータグ 12P

3位 CRWFORD Jai ドラパック プロフェッショナル サイクリング 10P

団体総合時間第3ステージ終了時

1位 OCBCシンガポール・コンチネンタル・サイクリングチーム 24h19m12s

2位 TeamUKYO +11s

3位 ブリヂズ頓アンカーサイクリングチーム +2m53s

7位 宇都宮ブリッツェン +11m49s

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[朝から真夏を思わせるような日差しが、和歌山県太地町に照りつける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[他チームのマークをかいくぐり、阿部選手が得意の逃げを見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[港沿いの風光明媚な上りをクリアしていくブリッツェンの選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[TOJ、熊野とインパクトを残した阿部選手は、警戒されて得意の逃げを封印された]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[ステージレース2連戦をエースとして走り切った増田選手は、国内トップレベルであることを証明する成績を残した]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[TOJから回復傾向にあった鈴木真理選手だが、トップフォームまでは至らず]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[中盤以降も単独で逃げ続けたブリヂストンのモニエ選手は、今後もブリッツェンにとって脅威となる存在だ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[急遽ゴールスプリント勝負を託された鈴木譲選手だったが、柔軟な対応を見せて10位に入った]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[第2ステージで強さを見せたスカイダイブドバイのマンセボが個人総合時間を制した]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[報道陣の取材に応える鈴木譲選手。レースを振り返りつつも、視線は既に次のレースへと向けられている]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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