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2013年9月

2013/09/23

JPT第13戦 JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ

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[上:ほぼレースを失いかけた状況から諦めない走りで先頭集団を追い上げていく鈴木真理選手]
[下:前半からかなりの距離を独走したガルシア選手が最後に再び蘇り脅威の走りで勝利を手にした]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

9/22(日)に、Jプロツアー第13戦の「JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ」が開催されました。

◆大会WEBサイトは[こちら]
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

鈴木真理
普久原奨
中村誠
飯野智行
鈴木近成
郡司昌紀
堀孝明
出走=125名

2013年Jプロツアー第13戦となる「JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ」が、スピードとパワーを要求される群馬サイクルスポーツセンターの6kmサーキットで開催され、2周目に単独で飛び出したビセンテ・ガルシア選手(マトリックスパワータグ)が、一旦は後続から上がってきた12名に吸収されるものの、残り5周で再び仕掛け、最後は畑中選手(シマノレーシング)とのマッチスプリントを制して2013年JBCFロードチャンピオンのタイトルを見事に獲得しました。

宇都宮ブリッツェン勢は、完全に後手にまわってしまう展開の中から鈴木真理選手が残り7周でメイン集団から抜け出し、既に3分近くまで開いてしまった先頭13名との差を徐々に詰めていき、最終的には先頭集団までは届かなかったものの、先行していた多くの選手たちをパスして5位でのゴールを果たしています。

JBCFロードシリーズ最高峰の戦いとなる経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ。

50年近い歴史を持つ伝統のこの大会に勝つと、年間チャンピオンとは別に“2013年JBCFロードチャンピオン”のタイトルホルダーとなるため、翌年の同レースまでの1年間JBCFロードシリーズに於いて紫色のヴィオラジャージを着用する権利を得ることになります。

毎年コースを変えて開催される同レースですが、今年は宇都宮からも近い群馬サイクルスポーツセンター6kmサーキットで開催され、距離も174kmと通常のJプロツアーレースに比べて長めの設定となっています。

Jプロツアー登録を行っている主要チームの殆どが参戦し、フルメンバーと言ってもいいなかでスタートした最高峰の戦いは、いつも同様にアタックの応酬で戦いの口火が切られていきます。

主要チーム同士が人数を合わせるようにアタックを選別していくなか、2周目にマトリックスパワータグの助っ人外国人ガルシア選手が単独でスルスルと抜けだします。

すると、先が長いレースということもありメイン集団はこの逃げを容認してスローダウン、先行してチャンスを得たいクラブチーム系の選手たちがそこから抜けだしていき、6周完了時点でレースは3つの集団で一旦落ち着きをみせました。

先頭4名
ガルシア(マトリックスパワータグ)
森本(cannondale championsystem)
山本(イナーメ信濃山形)
川田(VAX RACING)

↓1分差で追走5名

高岡(イナーメ信濃山形)
小畑(なるしまフレンド)
菅(Peugeot Neilpryde)
福原(Esperance Stage)
斉藤(Team JBCF)

↓先頭から2分30秒差

メイン集団

ラップタイムを落としながらも順調に逃げる先頭集団と第2集団に対して、どこも主導権を握りたがらないメイン集団はサイクリングペースにまでスローダウンし、9周完了時点で先頭の4名とメイン集団との差は6分30秒にまで広がってしまいます。

スピードが上がった時には8分台のラップタイムで周れるサーキットコースなので、下手をすると集団がラップアウトされる可能性も浮上しはじめます。

それを知ってか知らずか、先頭集団にいたガルシア選手(マトリックスパワータグ)が再びスピードを上げはじめ、一緒に逃げていた他の3名を切り離して再び独走態勢に入りました。

時を同じくして、メイン集団ではシマノレーシングが全員でローテーションを開始、ようやく集団のスピードが上がりはじめて前との差を徐々に縮めはじめていきます。

シマノレーシングが2周強メイン集団を牽引すると、先頭を単独で逃げるガルシア選手(マトリックスパワータグ)との差は4分台にまで縮まり、その後、シマノレーシングに代わって、ツール・ド・北海道を制したばかりのトマ・ルバ選手(ブリヂストンアンカー)がメイン集団の牽引を引き継ぎ、ほぼ先頭固定で4周ほど追走を続けると先頭のガルシア選手(マトリックスパワータグ)以外の先行集団は全て吸収されてしまいます。

先頭1名
ガルシア(マトリックスパワータグ)

↓2分差

メイン集団

ここでルバ選手(ブリヂストンアンカー)が下がるとメイン集団が再び活性化、中盤を過ぎたところで本当の戦いが開始されます。

多くのアタックが繰り返されるなか、まずシマノレーシングの鈴木譲選手が単独で抜けだして先頭のガルシア選手(マトリックスパワータグ)に合流。

更にメイン集団からパラパラと選手が抜けだして11名の追走グループを形成し、程なくして先頭の2名を吸収して13名の先頭グループが形成されました。

土井/山下(Team UKYO)
ガルシア/永良(マトリックスパワータグ)
初山(ブリヂストンアンカー)
畑中/鈴木/安井/西村(シマノレーシング)
原川(cannondale championsystem)
才田(Peugeot Neilpryde)
木下(EQA U23)
高田(スミタラバネロパールイズミ)

宇都宮ブリッツェン勢はこの先頭グループにメンバーを送り込めず、また、そのことを把握するまでに時間がかかってしまい、殆どの有力チームのメンバーが含まれた先頭13名とメイン集団との差はすぐに3分近くまで拡大してしまいます。

この段階で最も有利なのは4名を送り込んだシマノレーシングと、エースの土井選手を乗せたTeam UKYO。

逆に初山選手のみのブリヂストンアンカーと、序盤からずっと逃げてきて脚に効いているであろうガルシア選手とスプリント力があまりない永良選手のマトリックスパワータグは逃げに消極的な姿勢をみせます。

しかし、どちらにしても圧倒的に不利なのは誰も乗せていない宇都宮ブリッツェンであり、大幅にスローダウンしたメイン集団を再び活性化されるのは困難な状況にみえました。

そんな中、窮地に立たされた鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)が、中村選手や郡司選手などの力を借りてメイン集団からのアタックを成功させると、4名の追走集団を形成することに成功します。

鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)
向川(マトリックスパワータグ)
平井(ブリヂストンアンカー)
カベッロ(Team UKYO)

しかし、4名とは言っても、鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)以外の3名は全員チームメイトが前に行っている状態であり、危険な真理選手を前の集団に引き上げることにはあまり協力的ではなく、徹底しているカベッロ選手(Team UKYO)に関しては当然のことながら1mmも前に出ることはありませんでした。

それでも、粘る鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)は、徐々に先頭集団との差を詰めていき、残り6周で牽制状態となった先頭集団を視野に入れるところまで上がってきます。

このタイミングで、先頭の13名から5名の選手が抜け出すことに成功しました。

山下(Team UKYO)
ガルシア(マトリックスパワータグ)
畑中/鈴木/安井(シマノレーシング)

残された8名は完全にスローダウンして、すぐに鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)らが合流。

先頭の5名が協調体制で逃げる一方で、鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)が合流した“取り残され”グループは、行きたいチームと抑えたいチームが混在してスピードは一向に上がっていきません。

それでも諦めない鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)は、先頭を追って追走グループから再び抜けだし1分以上離れてしまった5名を追いかけはじめます。

ここで状況が不利になったブリヂストンアンカー勢が、再びルバ選手を使って後方からの追撃を開始し、レース展開がまたまた違うカタチへと移り変わってしまいます。

残り周回が少なくなり、ほぼ逃げ切りが確定した先頭の5名から再度ガルシア選手(マトリックスパワータグ)がアタックを仕掛けると、畑中選手(シマノレーシング)以外の3名は遅れてしまい、勝負はガルシア選手&畑中選手の2名に絞られるカタチとなりました。

お互いにスプリントに自信のある先頭の二人は協調しながらゴールを目指していき、そのまま勝負は最後の直線に持ち込まれます。

そして、ガルシア選手(マトリックスパワータグ)が先行してスプリントを開始すると、畑中選手(シマノレーシング)も反応して一気に捲りにいきますが、あと一歩届かず、序盤から逃げていたガルシア選手(マトリックスパワータグ)が脅威の脚をみせつけて見事2013年JBCFロードチャンピオンのタイトルを手に入れました。

宇都宮ブリッツェン勢では、最後に後ろから上がってきた4名に吸収された鈴木真理選手が意地のゴールスプリントでなんとか5位のリザルトを残しています。

栗村監督コメント
「宇都宮から近い群馬サイクルスポーツセンターで開催された今年のJBCFロードチャンピオンシップ。昨年は経済産業大臣旗を獲得しており、今年も若干苦しい台所事情ではあるものの頂点を目指して戦いに挑みました。前半担当として中村選手と郡司選手、中盤以降は普久原選手や鈴木近成選手、堀選手がチャンスを狙い、そして最後は鈴木真理選手と飯野選手が力勝負にでるという流れを前夜のミーティングで話し合います。スタート直前、北海道後から体調を崩していた飯野選手から回復状況が芳しくない旨を聞き、急遽中村選手を中盤よりにシフト。レースがはじまると有力チームは殆ど動きをみせず、戦力が低下している我々にとっては若干救いの展開となります。しかし、中盤以降に決まった13名の先頭集団に誰も乗れなかったことで、完全に負けレースの流れとなってしまいました。鈴木真理選手の個の力で最悪の結果は免れたものの、多くの課題の残るレースとなったのは事実です。レース後、選手たちの話を聞く限り、年間タイトルを狙うTeam UKYO勢が、2位に付けている我々を若干警戒しての戦略をとっていたことが、いつもと違う流れにハマってしまった原因の一つになったと思われます。昨年、我々も年間タイトルを意識したレースを行った経験があるのでその気持は理解できます。しかし、逆の立場になった今年、そのことをしっかりと予測する必要がありました。他チームの攻撃に対してはあまり反応をみせないなか、宇都宮ブリッツェンの攻撃は全てチェックという流れに、ベテランの普久原選手などが必死に修正を試みましたが、若手選手たちは困惑してアドリブが効かず、結局最悪の状況に陥ってしまったと感じています。レースは難しいです。完走がたった7名だった力勝負の東日本クラシックとは違い、戦略が重要となった今回のチャンピオンシップを経験して、改めてロードレースの奥の深さを実感しました。そして、本日もたくさんのご声援ありがとうございました。なかなか皆さんに勝利をプレゼントすることができませんが、諦めることなく残りのレースも全力で勝ちを狙いにいきたいと思います。」

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◆[リザルト]
[JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ - 群馬CSC - JPT第13戦 - 174km]
1位 ビセンテ・ガルシア(マトリックスパワータグ) 4h31m24s 38.46km/h
2位 畑中勇介(シマノレーシング) st
3位 山下貴宏(Team UKYO) +36s
4位 マリウス・ヴィズィアック(マトリックスパワータグ) +1m12s
5位 鈴木真理(宇都宮ブリッツェン) +1m12s
6位 アントニオ・カベッロ(Team UKYO) +1m13s
7位 寺崎武郎(EQA U23) +1m13s
8位 初山翔(ブリヂストンアンカー) +1m13s
9位 安井雅彦(シマノレーシング) +2m09s
10位 土井雪広(Team UKYO) +2m13s
12位 鈴木近成(宇都宮ブリッツェン) +2m13s
22位 中村誠(宇都宮ブリッツェン) +4m14s
42位 郡司昌紀(宇都宮ブリッツェン) +4m17s
46位 普久原奨(宇都宮ブリッツェン) +4m18s
47位 堀孝明(宇都宮ブリッツェン) +4m18s
DNF 飯野智行(宇都宮ブリッツェン)

出走125名/完走75名

◆2013年Jプロツアー個人ランキング
1位 ホセビセンテ・トリビオ(Team UKYO) 8,251P
2位 土井雪広(Team UKYO) 6,260P
3位 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー) 5,076P
4位 飯野智行(宇都宮ブリッツェン) 4,588P
5位 山下貴宏(Team UKYO) 4,290P
6位 鈴木真理(宇都宮ブリッツェン) 4,121P

◆2013年Jプロツアーチームランキング
1位 Team UKYO 27,327P
2位 宇都宮ブリッツェン 19,496P
3位 マトリックスパワータグ 16,625P
4位 ブリヂストンアンカー 13,125P
5位 シマノレーシング 10,692P
6位 cannondale championsystem 10,489P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ(Team UKYO)
ピュアホワイトジャージ 西村大輝(シマノレーシング)

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[秋晴れのなかJBCF最高峰の戦いとなる経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップが開催される]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[スタート時間が早いことから朝の6時台に朝食を摂る鈴木真理選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[ツール・ド・北海道後から続く体調不良を押しての出場となった飯野選手がインタビューを受ける]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[選手たちがウォーミングアップをを開始]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[今シーズン限りでの引退を発表した中村キャプテンが体を暖めていく]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[4時間30分を超えるレースのため補給はいつも以上に大切となる]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[良い状態を維持している普久原選手がスタートに向け集中していく]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[レース当日まで最善は尽くしたもののスタート直前に勝負に加われないことを悟る飯野選手]
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[アーリーアタックに乗ることを狙う郡司選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[北海道後に右膝の痛みが再発した中村選手が状況を判断しながらレースを運ぶ]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[はやくも2周目に単独で飛び出すマトリックスパワータグのガルシア選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[ガルシア選手以外の序盤の逃げが吸収されたあとアタック合戦に加わっていく堀選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[序盤から集団前方で積極的に動き続ける郡司選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[若手選手たちが戸惑うなか孤軍奮闘気味に動きをまとめる普久原選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[本来の走りができずに13名の先頭グループの先行を許してしまう宇都宮ブリッツェン勢]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[状況判断に手間取り差が3分近くまで開いたところで鈴木真理選手が動きだす]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[チームメイトが逃げている抑え系の3選手を引き連れて追撃を開始]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[一時は絶望的と思われた状況のなか徐々に前との差を詰めていく鈴木真理選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[鈴木真理選手が1分差まで近づいてきたところで先頭集団から5名が飛び出す]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[取り残された8名の第2集団に鈴木真理選手が合流するが周りは抑え系のチームばかり]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[第2集団から単独で抜け出し再び先頭の5名を追い始める鈴木真理選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[メイン集団もようやくスピードが上がりボトルを受け取る普久原選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[相性の良い群馬CSCのコースで再び上位入賞を目指す鈴木近成選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[先頭5名から落ちてきた2名を吸収して4位争いの位置まで順位を上げる鈴木真理選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[前半からかなりの距離を独走したガルシア選手が最後に再び蘇り脅威の走りで勝利を手にした]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[圧倒的に不利な状況から4位争いのスプリントにまで状況を改善した鈴木真理選手は5位でフィニッシュ]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[鈴木近成選手は12位]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[経済産業大臣旗はマトリックスパワータグが獲得]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[ゴール後レース内容について話し合う各選手たち]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[良い走りはみせたもののチーム全体でのミスに悔しさを滲ます鈴木近成選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[堀選手はピュアホワイトジャージを失った]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[インタビューに応える中村選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[バスツアーなどで会場に集まった多くのサポーターを前に挨拶する選手たち]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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2013/09/16

ツール・ド・北海道 第3ステージ

[1ステージ][2ステージ][3ステージ]

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[上:“彼は確実に進歩している”というあるベテラン選手の言葉を実証する走りをみせた飯野選手]
[下:白熱の総合争いを魅せたブリヂストンアンカーとバジェットフォークリフト、総合優勝はルバ]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

9/14(土)~9/16(月)の3日間に渡り、UCI2.2のステージレース「ツール・ド・北海道」が開催されます。

◆大会WEBサイトは[こちら]
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9月16日(月)に第3ステージが行われました。

このレースに宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。

鈴木真理
普久原奨
中村誠
飯野智行
郡司昌紀
※出場チーム=19チーム

UCI2.2のステージレース「ツール・ド・北海道」の第3ステージが、倶知安町をスタートし、赤井川村、余市町、仁木町を経て小樽市の望洋サッカー場前でフィニッシュする113.9kmで争われ、レース序盤から11名の先頭集団に入り最後まで逃げ切った鹿屋体育大学の山本元喜選手が、2010年大会の第3ステージに続き、大学生ながらツール・ド・北海道でのステージ2勝目を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、逃げ切った先頭5人の後に続いた10名ほどのメイン集団の2番手で飯野選手がゴール(ステージ7位)し、3日間の合計タイムで争われる最も重要な個人総合時間では13位まで順位を上げてレースを終えました。また、昨年悲願の総合優勝を果たした団体総合時間は11位という結果になっています。

日本列島に台風が接近し、各地で大荒れの天候となった中で行われた第3ステージ。前日の第2ステージで不利な状況を覆してステージ優勝を果たし、個人総合時間でもトップに立ったトマ・ルバ選手擁するブリヂストンアンカー勢に対し、総合上位を狙うチームと、各賞やステージ優勝を考えているチームがどういった攻撃を仕掛けていくかに注目が集まります。

宇都宮ブリッツェンは、展開次第ではまだ総合上位を狙える飯野選手のみを終盤に起こるであろう各チームのエース同士による力勝負に参加させ、残る4選手は昨日同様に逃げ切りの可能性のあるアタックを選別してステージ優勝を狙う作戦でレースに臨みました。

レースがスタートすると、すぐにいつも通りの激しいアタック合戦が繰り返されますが、そんな中、比較的早い段階で11人の先頭集団が形成されます。

池部(マトリックスパワータグ)
鈴木(シマノレーシング)
大場(Cプロジェクト)
福島/内間(チームNIPPO)
山本(鹿屋体育大学)
中島(愛三工業レーシング)
エヴァンス/プリート/ジュエル(バジェットフォークリフト)
竹之内(コルバスペラーノハム)

個人総合時間争いでトップから1分25秒遅れのプリート選手(バジェットフォークリフト)、2分53秒遅れの竹之内選手(コルバスペラーノハム)、3分36秒遅れのジュエル選手(バジェットフォークリフト)を含んだ大人数の逃げは、リーダーチームのブリヂストンアンカー勢にとっては危険な展開であり、更にバジェットフォークリフトが合計で3名もの選手を送り込んだことで予断を許さない状況となります。

宇都宮ブリッツェン勢は、本来であれば逃げ切りの可能性のあるこの逃げにメンバーを送り込みたいところでしたが対応できず、一先ず総合勢同士の戦いを静観しながら後半のチャンスを待つことになります。

最初の上り区間で総合上位の竹之内選手(コルバスペラーノハム)が遅れてしまいますが、この逃げを行かせたくない数名の選手を除いて、他の先頭集団内の選手はたちは最大のチャンスを得たバジェットフォークリフト勢と先頭交代を繰り返しメイン集団との差を徐々に開いていきます。

一方のメイン集団では、ルバ選手(ブリヂストンアンカー)の総合トップを守るべく、初山選手と伊丹選手の2選手が集団を引き続け、また、トリビオ選手(チーム右京)の総合上位を守りたいチーム右京勢も協力して先頭の10人を追いかけます。

タイム差は最大で3分50秒ほどにまで開きますが、レースが終盤に近付いてくると先頭集団内でも意識が割れはじめ、バジェットフォークリフト勢以外のステージ優勝狙いの日本人選手たちは先頭交代に加わらなくなります。

そんな中、最後の上り区間に入ると、まず、ステージ優勝を狙うベテランの福島晋一選手(チームNIPPO)がアタックを開始。

この動きで先頭集団内の協調体制は完全に崩れ、総合優勝のために構わず先頭を引き続けるバジェットフォークリフト勢と、ステージ優勝を狙う日本勢が別々の戦いを展開する状況となりました。

そして、勾配がきつくなると、執拗に攻撃を繰り返す福島選手(チームNIPPO)の動きによって5名の先頭集団が再形成されます。

池部(マトリックスパワータグ)
福島/内間(チームNIPPO)
山本(鹿屋体育大学)
プリート(バジェットフォークリフト)

一方、その差を2分台にまで縮めてきたメイン集団でもアタック合戦がはじまり、レースはいよいよ最後の攻防へと入っていきました。

残り15kmほどになると、先頭集団ではアタックの掛け合いが続き、2名を残しているチームNIPPOが有利にレースを展開。一時、福島選手(チームNIPPO)と池部選手(マトリックスパワータグ)が先頭に立ちますが、カウンターで内間選手(チームNIPPO)と山本選手(鹿屋体育大学)が抜け出します。

この状況下でも逆転総合優勝を狙うプリート選手(バジェットフォークリフト)は構わずに自分の戦いを継続。

そのプリート選手(バジェットフォークリフト)を追う本命達が残るメイン集団は最後の頂上付近で10名ほどにまで人数が絞られ、宇都宮ブリッツェンの飯野選手選手もしっかりとここに残ってゴールを目指していきます。

先頭で下りを攻めたのは内間選手(チームNIPPO)。それを10秒ほどの差で山本選手(鹿屋体育大学)が追い、残された3名はプリート選手(バジェットフォークリフト)の引きで30秒ほど遅れてゴールを目指します。

この時点で、リーダーのルバ選手(ブリヂストンアンカー)を含む約10名のメイン集団は先頭の内間選手(チームNIPPO)から1分30秒ほどの位置まで上がっており、終盤までずっと続いていたプリート選手(バジェットフォークリフト)のバーチャルリーダーを消滅させることに成功しました。

そして、ステージ優勝争いを繰り広げる先頭の2名はゴール前の上りに差し掛かり、10秒ほどの差で粘っていた山本選手(鹿屋体育大学)ゴール直前で一気に先行していた内間選手(鹿屋体育大学)をかわし、その勢いのままトップでフィニッシュ。自身2度目となるツール・ド・北海道でのステージ優勝を果たしました。

久しぶりに自分のためのレースをした内間選手(チームNIPPO)は惜しくも2位。3位には、個人総合時間を争うプリート選手(バジェットフォークリフト)を冷静にかわした福島選手(チームNIPPO)が続いています。

宇都宮ブリッツェン勢は、終盤にメイン集団で起きたアタック合戦にもしっかり対応し、メイン集団の2番手でゴールした飯野選手が7位に入り、力対力の真っ向勝負でも十分に戦える才能を持つことを改めて示しました。

この結果、飯野選手(宇都宮ブリッツェン)は個人総合時間でも順位を上げ、日本人選手で4番目となる総合13位で全日程を終えています。

個人総合時間争いは、ゴール前で若干遅れてしまったものの、第2ステージでのアドバンテージを守り切ったトマ・ルバ選手(ブリヂストンアンカー)がリーダージャージを獲得。2位にもチームメートのモニエ選手(ブリヂストンアンカー)が入り、ブリヂストンアンカー勢がワンツーフィニッシュを達成しました。また、第2、第3ステージと脅威の逃げを見せ続けたプリート選手(バジェットフォークリフト)が、4位とのタイム差1秒という僅差でジャンプアップに成功して総合3位を獲得しています。

栗村監督コメント
「初日の失敗を修正した昨日の第2ステージ。そして更に改善するべく挑んだ最終ステージは、まず飯野選手については昨日同様に将来の総合優勝争いのためにも逃げには乗らずに有力勢との力勝負に参加してもらい、他の4名はステージ優勝の可能性のある逃げを選別して効果的に勝負を仕掛けるという作戦でレースに挑みました。総合上位の選手を含んだ大人数の逃げが決まるという、ある意味でイレギュラーな展開に残念ながら宇都宮ブリッツェン勢は一人も対応できず、結果的に先頭集団内の5名が逃げ切ってしまったのでステージ狙いという観点では失敗レースとなりました。一方で、力勝負に参加した飯野選手は、総合上位勢同士が消耗戦を展開していたとはいえ、実質的な2位でのゴールを果たし、初日に犯した脱水症状というミスをしっかりと最後に取り返してくれました。昨年、宇都宮ブリッツェンが残した、個人総合4位、6位、団体総合優勝というリザルトから比べると、数字的にはかなり寂しい結果となった今年のツール・ド・北海道。昨年の増田選手の様な強力なチームメイトがいないなかで自分一人で判断するレースを連日要求されている飯野選手は少しずつながら確実に成長しています。一方で、国際レースを戦うには更なるチーム力の改善が必要なことが明確になったレースでもありました。今期は、再出発ということで育成を含みながらの活動となっていますが、継続させる部分と変化させる部分を再確認しながら将来の理想に向けて引き続き進んでいきたいと思います。今回のレースでも連日悪天候のなか熱い声援を送ってくださった現地ファンの皆さんに心から感謝いたします。」

text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

◆第3ステージ[リザルト]
[Tour de Hokkaido - Japan - 2.2 - Kucchancho-Otarushi 113.9km]
1位 山本元喜 (鹿屋体育大学) 2h46m36s 41.0km/h
2位 内間康平 (チームNIPPO-DE ROSA) +8s
3位 福島晋一 (チームNIPPO-DE ROSA) +32s
4位 池部壮太 (マトリックスパワータグ) +35s
5位 PRETE Joshua (バジェットフォークリフト) +40s
6位 中根英登 (チームNIPPO-DE ROSA) +1m05s
7位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +1m05s
8位 西村大輝 (シマノレーシング) +1m05s
9位 TORIBIO Jose Vicente (チーム右京) +1m05s
10位 GARCIA Vicente (マトリックスパワータグ) +1m05s
26位 普久原奨 (宇都宮ブリッツェン) +2m39s
38位 中村誠 (宇都宮ブリッツェン) +3m52s
49位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +4m32s
63位 郡司昌紀 (宇都宮ブリッツェン) +7m57s

出走75名/完走73名

◆個人総合時間
1位 LEBAS Thomas (ブリヂストンアンカー) 10h42m29s
2位 MONIER Damien (ブリヂストンアンカー) +25s
3位 PRETE Joshua (バジェットフォークリフト) +51s
4位 GARCIA Vicente (マトリックスパワータグ) +52s
5位 TORIBIO Jose Vicente (チーム右京) +58s
6位 中根英登 (チームNIPPO-DE ROSA) +1m11s
7位 ANDERSON John (バジェットフォークリフト) +1m33s
8位 PINIZZOTTO Leonardo (チームNIPPO-DE ROSA) +1m46s
9位 西村大輝 (シマノレーシング) +1m53s
10位 CECCHIN Alberto (チームNIPPO-DE ROSA) +2m08s
13位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +2m42s
37位 普久原奨 (宇都宮ブリッツェン) +14m48s
57位 中村誠 (宇都宮ブリッツェン) +30m12s
66位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +34m50s
67位 郡司昌紀 (宇都宮ブリッツェン +36m24s

◆個人総合ポイント
1位 LEBAS Thomas (ブリヂストンアンカー) 37P
2位 PRETE Joshua (バジェットフォークリフト) 36P
3位 PINIZZOTTO Leonardo (チームNIPPO-DE ROSA) 34P
18位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) 9P

◆個人総合山岳
1位 阿部嵩之 (チーム右京) 20P
2位 EVANS Karl (バジェットフォークリフト) 10P
3位 福島晋一 (チームNIPPO-DE ROSA) 6P

◆団体総合時間第2ステージ終了時
1位 チームNIPPO-DE ROSA 32h10m12s
2位 バジェットフォークリフト +2m05s
3位 マトリックスパワータグ +3m04s
11位 宇都宮ブリッツェン +43m13s

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[第2ステージで落車した郡司選手の体をメンテナンスする目黒マッサー]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[3日間とも雨に見舞われた2013年のツール・ド・北海道]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[集中しながらウォーミングアップを行う中村選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[最終日に挑む普久原選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[スタートサインを行う飯野選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[初日から28名減った72名の選手が倶知安町をスタートし小樽市へ向かう]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[序盤から逃げ続ける10名の先頭集団をバジェットフォークリフト勢が積極的に引く]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[加速する郡司選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[レインウェアを来て走る中村選手]
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[一列に伸びたメイン集団が逃げる10名を追う]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[最後の上りに備える鈴木真理選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[現地北海道のブリッツェンサポーター]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[飯野選手が補給所でボトルを受け取る]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[逃げ集団には追いつけなかったもののメイン集団で2番目となるステージ7位でゴールした飯野選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[厳しい現実を突きつけられた鈴木真理選手だがそれでも完全復帰への道を進み続ける]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[序盤から飛び出し最後まで逃げ切った5名のなかで勝利を手にしたのは鹿屋体大の山本選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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2013/09/15

ツール・ド・北海道 第2ステージ

[1ステージ][2ステージ][3ステージ]

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[上:予定通り逃げ切りを狙う中盤のアタックに乗り6名の先頭集団でゴールを目指す中村選手]
[下:第1ステージはレース内容に反して結果がついてこなかったブリヂストン勢がワンツーを決めた]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

9/14(土)~9/16(月)の3日間に渡り、UCI2.2のステージレース「ツール・ド・北海道」が開催されます。

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9月15日(日)に第2ステージが行われました。

このレースに宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。

鈴木真理
普久原奨
中村誠
飯野智行
郡司昌紀
※出場チーム=19チーム

UCI2.2のステージレース「ツール・ド・北海道」の第2ステージが、第1ステージ同様に倶知安町をスタートし、共和町、泊村、神恵内村を経て倶知安町に戻る132kmで争われ、終盤にチームメートのモニエ選手(ブリヂストンアンカー)と共にライバル勢を置き去りにし、最大7分まで広がっていた先頭集団を最後に捕らえたブリヂストンアンカーのトマ・ルバ選手が見事ステージ優勝を飾り、個人総合時間争いでもトップに立ちました。

宇都宮ブリッツェン勢では、昨日に引き続きメイン集団内でゴールした飯野選手が17位、普久原選手が20位でゴール。飯野選手は個人総合時間の順位を16位に上げています。

第1ステージの結果で、総合争いで劣勢を強いられることとなった、この日の宇都宮ブリッツェン。レース序盤から郡司選手が逃げに乗ることを狙い、鈴木真理・普久原・中村の3選手は中盤から後半のレースが動く時間帯を睨みつつ各自で動きを判断。飯野選手は終盤の力勝負に挑むという作戦でレースに臨みました。

パレード区間を終えレースがリアルスタートすると、ハイペースで巡航する集団からプリート選手(バジェットフォークリフト)が抜け出し、それを予定通り郡司選手(宇都宮ブリッツェン)が追走してエスケープを試みます。

しかし、郡司選手の追走は程なくして集団に吸収され、プリート選手(バジェットフォークリフト)単独の逃げとメイン集団という形に。タイム差は最大で2分ほどに開きます。

その後、鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)や普久原選手(宇都宮ブリッツェン)を含む数名がメイン集団から飛び出しますが、程なくして吸収。幾つかこういった動きが見られる中、40kmを過ぎる頃に、中村選手(宇都宮ブリッツェン)を含む5名が追走集団を形成します。

中村(宇都宮ブリッツェン)
阿部(チーム右京)
ロウ(OCBC)
竹之内/クレマー(コルバスペラーノハム)

協調体制をとる追走集団の5人は、ほどなくして単独で逃げていたプリート選手(バジェットフォークリフト)を吸収。先頭集団は6人となり、メイン集団との差を3分程度まで広げながら進んでいきます。

ここまではマラカイトグリーンジャージ(リーダージャージ)を持つチームNIPPO勢が熟練の集団コントロールでレースをさばき、ゴールに向かってロスなく距離を消化していました。

すると、レースも折り返しを過ぎた70km地点で、この後のレースの流れを左右する20人ほどの集団落車が発生してしまいます。宇都宮ブリッツェンでは郡司選手(宇都宮ブリッツェン)が巻き込まれてしまいますが、すぐにメイン集団に復帰。

しかし、この集団落車にリーダージャージを着るピニツォット選手(チームNIPPO )が含まれていたため、集団はペースダウンして彼の復帰を待ちました。

この結果、逃げる先頭集団の6人とメイン集団とのタイム差は一時7分以上まで開いてしまいます。また、本日のレース後半に攻撃を仕掛けてくるだろうと見られていたブリヂストンアンカーから、清水都貴選手が落車の影響でリタイアとなってしまい、レースは多少の混乱状態のまま、先頭集団がホットスポットへと近付いていきます。

ホットスポットを先頭で通過したのは、序盤から先頭を走り続けるプリート選手(バジェットフォークリフト)。2位にロウ選手(OCBC)、3位に竹之内選手(コルバスペラーノハム)と続きます。

一方、思わぬアクシデントでタイム差が開いてしまったメイン集団では、チームNIPPOが懸命に追走を開始。程なくしてマトリックスパワータグも協力し、徐々に逃げる6人とのタイム差を縮めていきます。

残り30km、ステージ優勝を期待された中村選手(宇都宮ブリッツェン)が上り区間で先頭集団から遅れ、5人となった先頭集団は継続して逃げ続けますが、最大7分ほどあったメイン集団とのタイム差は3分30秒程度にまで縮められてしまいます。

ここまで逃げ続けてきた5人の先頭集団でしたが、最後のKOMが近づくと脚が揃わずバラバラになり、先頭は序盤から逃げ続けてきたプリート選手(バジェットフォークリフト)と阿部選手(チーム右京)の2人となります。

一方、チームNIPPO勢が先頭を引くメイン集団では最後の攻防が勃発。

何度も繰り返される攻撃にリーダージャージを着るレオナルド・ピニツォット選手(チームNIPPO)が徐々弱みをみせはじめていきます。

KOMの上りをなんとか凌いだピニツォット選手(チームNIPPO)でしたが、その後の上り区間で自ら攻撃を仕掛けてしまい、そのカウンターでルバ選手とモニエ選手のブリヂストンアンカー勢に行かれてしまいました。

エースの清水都貴選手(ブリヂストンアンカー)のリタイアを受け勝負を託されたブリヂストンアンカーの外国人選手2名を、単独でトリビオ選手(チーム右京)が追い、更にその後ろに飯野選手(宇都宮ブリッツェン)を含む7名ほどが続いていきます。

この時、総合1位のピニツォット選手(チームNIPPO)と総合2位のガルシア選手(マトリックスパワータグ)は7名の追撃グループからも遅れ、危機的状況に陥ってしまいます。

一方、順調に飛ばすルバ&モニエのブリヂストンアンカーコンビは、先頭集団から千切れてきたクレマー(コルバスペラーノハム)を引き連れて先頭を逃げ続ける2人に襲いかかり、残り3km地点で先頭の2人をキャッチしました。

この時点で再形成された5名の先頭集団と18名のメイン集団との差は1分以上となり、先頭集団の逃げ切りはほぼ確定的となります。

先頭の5名
ルバ/モニエ(ブリヂストンアンカー)
阿部(チーム右京)
プリート(バジェットフォークリフト)
クレマー(コルバスペラーノハム)

約1分差でメイン集団18名
窪木/ガルシア(マトリックスパワータグ)
普久原/飯野(宇都宮ブリッツェン)
鈴木/吉田/西村(シマノレーシング)
伊丹/初山(ブリヂストンアンカー)
トリビオ(チーム右京)
中根/チェッキン/ピ二ツォット(チームNIPPO)
平塚(愛三工業レーシング)
ラボ(OCBC)
アンダーソン/ウイリアム(バジェットフォークリフト)
竹之内(コルバスペラーノハム)

先頭に立ったブリヂストンアンカーコンビはそのままペースを落とすことなくゴール前の上りに入り、最後はルバ選手(ブリヂストンアンカー)が後続を大きく引き離してステージ優勝を飾り、チームメイトのモニエ選手(ブリヂストンアンカー)も2位に入って、うれしいワンツーフィニッシュを果たしました。

この結果により、ルバ選手(ブリヂストンアンカー)は個人総合時間争いでもトップに立っています。

宇都宮ブリッツェン勢は、終盤の上り区間で力勝負に加わった飯野選手がゴール前2kmでもメイン集団より単独で飛び出すものの、最後は集団に吸収されてステージ17位でのゴールとなっています。

栗村監督コメント
「昨日の惨敗から一夜明けて迎えた第2ステージ。すでに個人総合成績の方向性が決まっていることから、少ない可能性ながら逃げ切りによるステージ優勝=鈴木真理選手/普久原選手/中村選手/郡司選手、最終局面での力勝負=飯野選手、集団ゴールでのステージ優勝=鈴木真理選手というイメージでレースに挑みました。スタート直後に飛び出した郡司選手の逃げは残念ながら中途半端な形となってしまいましたが、その後、予定通りに平坦区間で飛び出した中村選手の逃げはメイン集団側のアクシデントもあって逃げ切りの可能性が徐々に大きくなります。しかし、最終的には、逃げ集団での戦いも最終局面での戦いも、攻めきれずに力負けしてしまいました。それでも、イメージした形には近づき、昨日よりもチーム全体が持ち直しているという手応えは感じれたので、モチベーションを維持しながら明日の最終日に挑みたいと思います。」

text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

◆第2ステージ[リザルト]
[Tour de Hokkaido - Japan - 2.2 - Kucchancho-Kucchancho 129.2km]
1位 LEBAS Thomas (ブリヂストンアンカー) 3h18m12s 39.1km/h
2位 MONIER Damien (ブリヂストンアンカー) +6s
3位 KREMER Aron (コルバスペラーノハム) +15s
4位 PRETE Joshua (バジェットフォークリフト) +23s
5位 阿部嵩之 (チーム右京) +35s
6位 西村大輝 (シマノレーシング) +1m04s
7位 PINIZZOTTO Leonardo (チームNIPPO-DE ROSA) +1m05s
8位 GARCIA Vicente (マトリックスパワータグ) +1m07s
9位 RABOU Thomas (OCBC) +1m09s
10位 CECCHIN Alberto (チームNIPPO-DE ROSA) +1m09s
17位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +1m18s
21位 普久原奨 (宇都宮ブリッツェン) +1m26s
64位 郡司昌紀 (宇都宮ブリッツェン) +10m45s
70位 中村誠 (宇都宮ブリッツェン) +12m29s
71位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +13m00s

出走75名/完走73名

◆個人総合時間第2ステージ終了時
1位 LEBAS Thomas (ブリヂストンアンカー) 7h54m42s
2位 MONIER Damien (ブリヂストンアンカー) +14s
3位 PINIZZOTTO Leonardo (チームNIPPO-DE ROSA) +52s
4位 GARCIA Vicente (マトリックスパワータグ) +58s
5位 VICENTE Jose (チーム右京) +1m04s
6位 ANDERSON John (バジェットフォークリフト) +1m13s
7位 中根英登 (チームNIPPO-DE ROSA) +1m17s
8位 PRETE Joshua (バジェットフォークリフト) +1m25s
9位 初山翔 (ブリヂストンアンカー) +1m34s
10位 伊丹健治 (ブリヂストンアンカー) +1m35s
16位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +2m48s
39位 普久原奨 (宇都宮ブリッツェン) +13m20s
59位 中村誠 (宇都宮ブリッツェン) +27m31s
68位 郡司昌紀 (宇都宮ブリッツェン) +29m38s
73位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +31m29s

◆個人総合ポイント第2ステージ終了時
1位 LEBAS Thomas (ブリヂストンアンカー) 34P
2位 PINIZZOTTO Leonardo (チームNIPPO-DE ROSA) 34P
3位 MONIER Damien (ブリヂストンアンカー) 28P

◆個人総合山岳第2ステージ終了時
1位 阿部嵩之 (チーム右京) 20P
2位 EVANS Karl (バジェットフォークリフト) 8P
3位 池部壮太 (マトリックスパワータグ) 6P

◆団体総合時間第2ステージ終了時
1位 ブリヂストンアンカー 23h45m49s
2位 チームNIPPO-DE ROSA +2m50s
3位 バジェットフォークリフト +3m24s
11位 宇都宮ブリッツェン +40m12s

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[ゴール後すぐにメンテナンスを開始する池本メカ、雨のステージ後は過酷な作業が待つ]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[レース後の疲れたきった選手たちの心身を蘇らせていく目黒マッサー]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[何かを想いながらミーティングに参加する中村キャプテン]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[2日目も朝から冷たい雨が降り続く]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[自分で期待したほどまだ復調していなかった鈴木真理選手がウォーミングアップを行う]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[有力選手たちとの力勝負を選択した飯野選手がスタートを待つ]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[各賞の特別ジャージを着用した選手たちが最前列に並ぶ]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[アーリーアタックを担当する郡司選手が集中した表情をみせる]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[ベテランらしく落ち着いてスタートラインに並ぶ普久原選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[1列棒状に伸びたプロトンがゴールを目指す]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[クラウチングスタイルで下る鈴木真理選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[予定通り逃げ切りを狙う中盤のアタックに乗り6名の先頭集団でゴールを目指す中村選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[第1ステージはレース内容に反して結果がついてこなかったブリヂストン勢がワンツーを決めた]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[結果には反映されなかったが実力を示す走りで18名のメイン集団内でゴールする飯野選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[18名にまで絞られたメイン集団に残った普久原選手が21位でゴール]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[序盤の逃げで消耗し集団落車に巻き込まれた郡司選手が2日目もなんとか完走を果たした]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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2013/09/14

ツール・ド・北海道 第1ステージ

[1ステージ][2ステージ][3ステージ]

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[上:ラスト15kmほどで脱水症状に陥りそれまでの果敢な動きをピタリと失った飯野選手が30位でゴール]
[下:ブリヂストンアンカー勢の攻撃にうまく乗り見事ステージ優勝を飾ったピニツォット選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

9/14(土)~9/16(月)の3日間に渡り、UCI2.2のステージレース「ツール・ド・北海道」が開催されます。

◆大会WEBサイトは[こちら]
◆Live!!!ブログレポートは[こちら]

9月14日(土)に第1ステージが行われました。

このレースに宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。

鈴木真理
普久原奨
中村誠
飯野智行
郡司昌紀
※出場チーム=19チーム

UCI2.2のステージレース「ツール・ド・北海道」の第1ステージが、倶知安町・共和町・蘭越町・ニセコ町・豊浦町・洞爺湖町・真狩町・留寿都村・喜茂別町・京極町にまたがる後半に細かいアップダウンが続く約180kmのコースで開催され、レース終盤に形成された10名の先頭集団によるゴールスプリントをチームNIPPO-DE ROSAのレオナルド・ピニツォット選手が制し、見事ステージ優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢では、約35名にまで絞られた先頭集団に予定通り飯野選手が残ったものの、残り15kmで脱水症状に見舞われてしまい、結局、飯野選手のステージ30位が最高順位となっています。

事前の予報の通り、朝から強い雨が降ったり止んだりを繰り返す生憎の天候のなか迎えた第1ステージ。

宇都宮ブリッツェンは、戦力的に未知数な海外チームがいることも踏まえた上で、戦力の予想がつく国内有力チームの動きを中心にケア。残り1km地点から緩やかな上りが続き、400m地点からは勾配がきつい上り基調のフィニッシュということで、鈴木真理選手や飯野選手を中心選手として、ある程度人数を減らした上でのゴールスプリントを理想形としてレースに臨みました。

鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)の選手宣誓で締めくくられた開会式を終え、2.3kmのパレード走行でスタートしたレースは、リアルスタートが切られると集団前方で、早速アタック合戦が始まります。

すると12km地点の辺りで、阿部嵩之選手(チーム右京)が単独で飛び出し30秒ほど先行します。

これを、単独の逃げで危険度は低いと見た集団は静観。1級山岳の上りに入る前には、タイム差は1分20秒まで広がります。

更にメイン集団から森本誠選手(Cプロジェクト)が単独で追走を開始。それに3人の選手が反応し、4名の追走集団が形成されます。この4名の追走集団は、程なくして先行する阿部選手(チーム右京)を吸収し、5名の逃げ集団に。メイン集団は優勝候補の選手が入っていないことから、この逃げを容認。逃げの5名とメイン集団はしばらくの間2分20秒から3分程度のタイム差で進んでいきます。

池部(マトリックスパワータグ)
阿部(チーム右京)
森本(Cプロジェクト)
ビア(ヴェロクラブメンドリシオ)
エヴァンス(バジェットフォークリフト)

レースも3分の1の60kmを過ぎ、1級山岳を先頭で通過した阿部選手(チーム右京)が得意の下りで飛ばすと先頭は阿部選手(チーム右京)エヴァンス選手(バジェットフォークリフト)と二人になり、それを追走3名が追い、メイン集団が続くという形になります。

やがて追走の3名はメイン集団に吸収され、2名の逃げとメイン集団は2分ほどのタイム差で推移していきます。

レースは、ほぼ半分の地点となる補給地点の前からメイン集団でアタック合戦が始まり、宇都宮ブリッツェン勢も普久原・中村・郡司の3選手が後手を踏まないようにしっかり対応していきます。

その活性化したメイン集団内から、飯野選手を含む12名が飛び出し、再び単独走行となっていた阿部選手(チーム右京)を吸収して13名の先頭集団が形成されました。

飯野(宇都宮ブリッツェン)
清水(ブリヂストンアンカー)
畑中/西村(シマノレーシング)
阿部(チーム右京)
福島/ピニツォット(チームNIPPO)
黒枝(鹿屋体育大学)
西谷(愛三工業レーシング)
ゴウ/ラボ/ロー(OCBC)
ジュエル(バジェットフォークリフト)

一方のメイン集団では、不利な状況となったチーム右京と逃げ遅れたCプロジェクトが1分45秒ほどのタイム差となったところで牽引を開始。これに先頭に選手を送り損ねたマトリックスパワータグも協力してペースを作りはじめます。

タイム差が効果的に縮まっていかないなか、上り区間を利用して土井選手(チーム右京)とトリビオ選手(チーム右京)が強引にペースを上げると、メイン集団はそれまで続いていたアタック合戦の疲れもあり人数を減らしながら先頭の13名を捕らえました。

この動きで先頭集団の数は40名強にまで絞られ、宇都宮ブリッツェン勢はエースの鈴木真理選手と飯野選手のみとなってしまいます。

レースが振り出しに戻ったことで、今度はそこから清水都貴選手(ブリヂストンアンカー)と鈴木譲選手(シマノレーシング)の2名が飛び出し、ホットスポットへと向かっていきます。

ホットスポットは、鈴木譲選手(シマノレーシング)を突き放した清水都貴選手(ブリヂストンアンカー)が1位で通過、1分遅れの鈴木譲選手が2位通過、さらに1分遅れのメイン集団の先頭を畑中選手(シマノレーシング)が穫り、レースは終盤へと入っていきました。

このタイミングでメイン集団に残っていた鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)が脚を攣ってしまい集団から脱落。

残り25kmとなり、鈴木譲選手(シマノレーシング)を吸収したメイン集団では、平坦区間で激しいアタックのかけ合いが続き、宇都宮ブリッツェンで唯一メイン集団に残った飯野選手(宇都宮ブリッツェン)がたった一人で集団前方で各チームの動きに必死に対応していきます。

残り15kmになると、単独で逃げていた清水選手(ブリヂストンアンカー)が吸収され、一方、飯野選手(宇都宮ブリッツェン)は脱水症状により動きが止まってしまい、宇都宮ブリッツェンとしては苦しい状況に追い込まれてしまいます。

逆に、メンバー5人全員が残っているブリヂストンアンカー勢が集団コントロールを開始し、残り10km地点の下りで10名が効果的に先頭集団をブレイクしてタイム差を広げていきました。

ガルシア(マトリックスパワータグ)
清水/ルバ/伊丹/初山/モニエ(ブリヂストンアンカー)
トリビオ(チーム右京)
中根/ピニツォット(チームNIPPO)
アンダーソン(バジェットフォークリフト)

先頭の10名はそのままブリヂストンアンカー勢の引きで後続との差を決定的なものとし、ゴール前の上り区間に突入します。

人数に勝るブリヂストンアンカー勢が有利かと思われましたが、その間隙を縫ってチームNIPPOの外国人選手、ピニツォット選手がよいスプリントをみせ、ガルシア選手(マトリックスパワータグ)を抑えてステージ優勝を果たしました。

宇都宮ブリッツェン勢では、終盤に脱水症状に苦しんだ飯野選手が何とかメイン集団の後方でゴール、30位に入ったのが最高順位となっています。

栗村監督コメント
「レース前夜から激しい雨が降るなか迎えた2013年ツール・ド・北海道の第1ステージ。幸いスタート直前に雨はあがり、レース後半には陽も差し込んで、警戒していた寒さよりもむしろ脱水と戦うサバイバルな展開となりました。宇都宮ブリッツェンは、第1&第2ステージが上りゴールということもあって、鈴木真理選手=ステージ狙い、飯野選手=総合狙いという布陣でレースに挑みましたが、序盤~中盤にかけて普久原選手、中村選手、郡司選手などがよく動いてくれたものの、本当の勝負がはじまった後半前に形成された40名の先頭集団に飯野選手しか残れず、その飯野選手も慣れないラインレースで補給に失敗して完全に総合圏外へと脱落してしまいました。完全なる負けレースとなってしまいましたが、明日もレースは続くので、我々が狙えるチャンスをしっかりと認識して、最大限の成果を求めて戦い続けたいと思います。」

text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

◆第1ステージ[リザルト]
[Tour de Hokkaido - Japan - 2.2 - Kucchancho-Kucchancho 176.8km]
1位 PINIZZOTTO Leonardo (チームNIPPO-DE ROSA) 4h36m27s 38.3km/h
2位 GARCIA Vicente (マトリックスパワータグ) st
3位 TORIBIO Jose Vicente (チーム右京) st
4位 中根英登 チーム(チームNIPPO-DE ROSA) st
5位 ANDERSON John (バジェットフォークリフト) +5s
6位 清水都貴 (ブリヂストンアンカー) +5s
7位 LEBAS Thomas (ブリヂストンアンカー) +13s
8位 MONIER Damien (ブリヂストンアンカー) +17s
9位 初山翔 (ブリヂストンアンカー) +17s
10位 伊丹健治 (ブリヂストンアンカー) +27s
30位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +1m33s
44位 普久原奨 (宇都宮ブリッツェン) +11m57s
51位 中村誠 (宇都宮ブリッツェン) +15m05s
63位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +18m32s
70位 郡司昌紀 (宇都宮ブリッツェン) +18m56s

出走100名/完走75名

◆個人総合時間第1ステージ終了時
1位 PINIZZOTTO Leonardo (チームNIPPO-DE ROSA) 4h36m17s
2位 GARCIA Vicente (マトリックスパワータグ) +4s
3位 TORIBIO Jose Vicente (チーム右京) +6s
4位 中根英登 チーム(チームNIPPO-DE ROSA) +10s
5位 清水都貴 (ブリヂストンアンカー) +12s
6位 ANDERSON John (バジェットフォークリフト) +15s
7位 LEBAS Thomas (ブリヂストンアンカー) +23s
8位 MONIER Damien (ブリヂストンアンカー) +17s
9位 初山翔 (ブリヂストンアンカー) +27s
10位 伊丹健治 (ブリヂストンアンカー) +37s
30位 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン) +1m43s
44位 普久原奨 (宇都宮ブリッツェン) +12m07s
51位 中村誠 (宇都宮ブリッツェン) +15m15s
63位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +18m42s
70位 郡司昌紀 (宇都宮ブリッツェン) +19m06s

◆個人総合ポイント第1ステージ終了時
1位 PINIZZOTTO Leonardo (チームNIPPO-DE ROSA) 25P
2位 GARCIA Vicente (マトリックスパワータグ) 20P
3位 TORIBIO Jose Vicente (チーム右京) 16P

◆個人総合山岳第1ステージ終了時
1位 阿部嵩之 (チーム右京) 15P
2位 EVANS Karl (チームバジェットフォークリフト) 8P
3位 池部壮太 (マトリックスパワータグ) 6P

◆団体総合時間第1ステージ終了時
1位 ブリヂストンアンカー 13h49m56s
2位 チームNIPPO-DE ROSA +33s
3位 マトリックスパワータグ +1m31s
12位 宇都宮ブリッツェン +28m00s

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[今年のツール・ド・北海道は羊蹄山を望む倶知安町がメインの舞台となる]
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[レース前夜のミーティング時にゼッケンやIDなどが選手たちへ配布される]
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[飯野選手に施術する目黒マッサー]
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[バイクのメンテナンスを行う池本メカ]
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[ステージレースでの食事はいつも以上に重要となる]
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[ラインレースではコースインフォメーションが必須]
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[静かにスタートの準備を行う中村選手]
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[朝から大雨が降るなかウォーミングアップの準備をする普久原選手]
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[寒さ対策のため温かめのスタートオイルを塗る鈴木真理選手]
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[大量のCCDが準備される]
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[目黒マッサーが補給地点へ向かう]
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[スタート&ゴール地点となるニセコスキー場を出発する中村選手]
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[メイン集団前方で有力選手たちに交じって普久原選手や中村選手と共に展開に加わる郡司選手]
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[普久原選手や中村選手などに守られながら後半の勝負に備える飯野選手と鈴木真理選手]
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[レース中盤に力尽きて先頭グループから遅れる郡司選手]
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[35名の先頭集団内に唯一残った飯野選手だがゴールが近づき動きが鈍りはじめる]
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[ブリヂストンアンカー勢の攻撃にうまく乗り見事ステージ優勝を飾ったピニツォット選手]
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[ラスト15kmほどで脱水症状に陥りそれまでの果敢な動きをピタリと失った飯野選手は30位でゴール]
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[普久原選手が大きく遅れてゴール]
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[中村選手がゴール]
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[レース中盤に脚を攣った鈴木真理選手が悔しさを滲ませながらゴール]
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[鈴木真理選手とともにゴールに辿り着いた郡司選手]
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[もっと出来たはずと自分を責める郡司選手]
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[レース展開を静かに振り返る普久原選手]
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2013/09/09

JPT第12戦 JBCFタイムトライアルチャンピオンシップ

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[上:表彰台を目指して一気に加速していくタイムトライアルスペシャリストの郡司選手]
[下:各有力チームの助っ人外人選手たちが表彰台を独占した]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

9/8(日)に、Jプロツアー第12戦の「JBCFタイムトライアルチャンピオンシップ」が開催されました。

◆大会WEBサイトは[こちら]
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

鈴木真理
普久原奨
中村誠
飯野智行
鈴木近成
郡司昌紀
堀孝明
出走=87名

2013年Jプロツアー第12戦となる「JBCFタイムトライアルチャンピオンシップ」が、栃木県の渡良瀬遊水地内に設定された1周5.3kmの特設サーキットコースで開催され、Jプロツアーランキングで首位を独走するホセビセンテ・トリビオ選手(Team UKYO)が、15.9kmの距離を平均時速46.92km/hで駆け抜けて今シーズン同シリーズ3勝目を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢では、同種目のスペシャリストである郡司選手に期待がかかりましたが、1周目に6分台を記録したあとはタイムが若干伸び悩み、最後は優勝したトリビオ選手(Team UKYO)から1分05秒遅れの12位という結果で郡司選手にとっての初“渡良瀬TT”を走り終えています。

今年で3回目の開催となったJプロツアー唯一のタイムレース「JBCFタイムトライアルチャンピオンシップ」。昨年に引き続き生憎の天候のなか、渡良瀬遊水地内のバランスのとれたTTコースで各種イベントなども交えながら華やかに開催されました。

渡良瀬遊水地のTTコースは申し分ないプロフィールですが、上りがなくオールフラットなコース設定のため、平坦でのアベレージスピードが高い生粋のクロノマンが有利となります。

昨年の優勝タイムは、西園良太選手(現チャンピオンシステム)が記録した20分11秒。但し、昨年の1~3位(西園、清水都貴、増田)の選手は不参加となっており、今年の優勝タイムがどれほどになるのか予想しづらい状況下でレースははじまりました。

87名中、3番目という早い時間帯でのスタートとなった郡司選手は1周目を6分台でまとめるものの、その後の2周回は7分台のラップタイムとなり、ゴール直後は暫定首位に立ちながらもすぐに暫定3位にまで順位を落とし、中盤及び後半にスタートする選手たちのタイムをホットシートに座りながら待つことになります。

しばらくの間、ジュニアながら素晴らしいタイムをマークした岡選手(cannondale championsystem)が暫定首位を守っていましたが、昨年4位の嶌田選手(Team UKYO)が更に25秒上回るタイムをマークして暫定首位の座に就きます。

このタイムを更に26秒刻んできたのは、マトリックスパワータグの新外国人選手、ビセンテ・ガルシア選手。本場ヨーロッパでのプロ経験はない24歳のスペイン人選手ですが、今期既にスペイン国内で8勝を挙げている実力を発揮してホットシートの中央に陣取りました。

そして終盤に飯野選手(宇都宮ブリッツェン)を含むランキング上位陣が立て続けにスタートしていきます。

前回の東日本ロードクラシックで圧倒的な勝利を飾ったモニエ選手(ブリヂストンアンカー)に注目が集まりますが、ガルシア選手(マトリックスパワータグ)のタイムに2秒及ばず暫定2位。

このままガルシア選手(マトリックスパワータグ)が逃げるかにも思えましたが、最終走者のツアーリーダー、トリビオ選手(Team UKYO)がトップタイムを一気に9秒も更新する20分19秒をマークして今シーズンJプロツアー3勝目を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢では、郡司選手の12位が最高位となりました。

栗村監督コメント
「地元栃木県での開催となった“JBCFタイムトライアルチャンピオンシップ”。宇都宮ブリッツェンの今期メンバーはタイムレースを得意としている選手が少なく、必然的にスペシャリストの郡司選手に期待がかかりましたが、結果は12位という物足りないものとなってしまいました。それでも、郡司選手個人でみると全体的な能力向上は果たしており、引き続き努力を継続しながら将来のビッグリザルトに向けて歩みを進めていくしかありません。ただし、このレースは地元開催ということもあるので“得意としていない”という言葉だけで片付けるのも違っています。サポーターの皆さんに最高の笑顔を提供できるよう、自分たちにできる最善を求めて危機感を持ちながら次のチャンスに向かっていきたいと思います。本日もたくさんのご声援ありがとうございました。」

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◆[リザルト]
[JBCFタイムトライアルチャンピオンシップ - 渡良瀬遊水地 - JPT第12戦 - 15.9km]
1位 ホセビセンテ・トリビオ(Team UKYO) 20m19s81 46.92km/h
2位 ビセンテ・ガルシア(マトリックスパワータグ) +09s
3位 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー) +11s
4位 窪木一茂(マトリックスパワータグ) +30s
5位 嶌田義明(Team UKYO) +35s
6位 大場政登志(cannondale championsystem) +37s
7位 ポール・ソールズベリー(イナーメ信濃山形) +41s
8位 畑中勇介(シマノレーシング) +53s
9位 倉林貴彦(なるしまフレンド) +1m00s
10位 岡篤志(cannondale championsystem) +1m00s
12位 郡司昌紀(宇都宮ブリッツェン) +1m05s
17位 飯野智行(宇都宮ブリッツェン) +1m12s
25位 堀孝明(宇都宮ブリッツェン) +1m36s
29位 普久原奨(宇都宮ブリッツェン) +1m44s
31位 中村誠(宇都宮ブリッツェン) +1m48s
54位 鈴木近成(宇都宮ブリッツェン) +2m30s
56位 鈴木真理(宇都宮ブリッツェン) +2m34s

出走87名/完走86名

◆2013年Jプロツアー個人ランキング
1位 ホセビセンテ・トリビオ(Team UKYO) 7,851P
2位 土井雪広(Team UKYO) 5,460P
3位 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー) 5,075P
4位 飯野智行(宇都宮ブリッツェン) 4,587P
5位 狩野智也(Team UKYO) 3,781P
6位 窪木一茂(マトリックパワータグ) 3,761P

◆2013年Jプロツアーチームランキング
1位 Team UKYO 24,227P
2位 宇都宮ブリッツェン 17,596P
3位 マトリックスパワータグ 12,825P
4位 ブリヂストンアンカー 11,525P
5位 cannondale championsystem 9,889P
6位 シマノレーシング 7,892P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ(チーム右京)
ピュアホワイトジャージ 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)

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[昨年に続き生憎の天候のなかで開催されたJBCFタイムトライアルチャンピオンシップ]
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[厳しいバイクチェックが行われたため田村メカが各種調整に追われる]
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[鈴木近成選手がエアロヘルメットをチェックする]
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[平坦のスピードコースなので機材差が大きく影響する]
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[体重を極限まで落としている中村選手が会場に到着]
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[序盤から中盤にスタートする4名がウォーミングアップを開始]
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[全体の3番目という早い時間帯にスタートした郡司選手が一気に加速していく]
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[郡司選手は21分25秒41(44.53km/h)でゴール]
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[スタート前に深呼吸を行う鈴木近成選手]
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[途中落車した鈴木近成選手は22分50秒31(41.77km/h)でゴール]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[中村選手がスタート]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[中村選手は22分08秒25(43.09km/h)でゴール]
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[U23ランキングトップの堀選手がスタート]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[堀選手は21分56秒36(43.48km/h)でゴール]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[後半スタート組の鈴木真理選手がウォーミングアップを終えてスタートを待つ]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[鈴木真理選手がスタート]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[鈴木真理選手は22分53秒84(41.66km/h)でゴール]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[普久原選手がウォーミングアップを行い体を暖める]
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[前週の東日本ロードクラシックで良い走りをみせた普久原選手がスタート]
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[普久原選手は22分04秒75(43.20km/h)でゴール]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[全体の最後から2番目のスタートとなった飯野選手がスタートの準備を行う]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[飯野選手がスタート]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[飯野選手は21分32秒09(44.30km/h)でゴール]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[各有力チームの助っ人外人選手たちが表彰台を独占した]
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[各賞ジャージは変わらずトリビオ選手と堀選手がキープ]
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[エースとしての重圧を経験した郡司選手は次戦ツール・ド・北海道にチャレンジする]
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2013/09/02

JPT第11戦 JBCF東日本ロードクラシック

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[上:中盤以降ブリヂストンアンカー勢の攻撃をたった独りで処理し続けた普久原選手]
[下:圧倒的な力をみせつけたモニエが今シーズンJプロツアー2勝目を飾った]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

9/1(日)に、Jプロツアー第11戦の「JBCF東日本ロードクラシック」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

鈴木真理
普久原奨
中村誠
飯野智行
鈴木近成
郡司昌紀
堀孝明
出走=109名

Jプロツアー第11戦となる「JBCF東日本ロードクラシック」が、上りと下りしかない難易度の高い日本CSC5kmサーキット(右回り)で開催され、終盤から圧倒的な走りで独走したブリヂストンアンカーのダミアン・モニエ選手が、段違いの強さをみせて同ツアー2勝目を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢では、中盤のモニエ選手(ブリヂストンアンカー)のアタックに反応し、ともにメイン集団から先頭集団へブリッジした飯野智行選手が4位、序盤から逃げ集団に入り中盤以降は追走集団をほぼ先頭固定で引き続けた普久原奨選手が6位という結果となっています。

年間ランキングの首位を走る Team UKYO を追撃する上で重要となる高レイティングのレースが続く期間の初戦となった今レース。

宇都宮ブリッツェンは、逃げ切りで勝負がつくことも多いコースということを考慮して、中村選手・普久原選手の両ベテランが序盤から逃げに乗り、中盤からの動きには鈴木近成選手・郡司選手・堀選手の3選手が対応して、本当の勝負どころでは鈴木真理選手と飯野選手が動くという流れでレースに臨みました。

レースがスタートすると、1周目から早速15名程度の選手が飛び出し、宇都宮ブリッツェンはその中に、作戦通り普久原選手と中村選手を送り込むことに成功します。

Team UKYO やブリヂストンアンカーなど有力チームの選手が多数入った逃げ集団は、2周回終了時点でメイン集団とのタイム差を50秒ほどに広げると、3周目以降もタイム差を更に広げていきます。

3周目に入ると、メイン集団から10名の選手が追撃にでて、宇都宮ブリッツェンではその中に堀選手が入り、先頭集団を追いはじめました。

先頭の12名
普久原(宇都宮ブリッツェン)
中村(宇都宮ブリッツェン)
森本(キャノンデール)
岡(キャノンデール)
狩野(チーム右京)
阿部(チーム右京)
大久保(チーム右京)
池部(マトリックス)
清水(ブリヂストンアンカー)
伊丹(ブリヂストンアンカー)
初山(ブリヂストンアンカー)
雨沢(那須ブラーゼン)

1分10秒差で10名
堀(宇都宮ブリッツェン)
大場(キャノンデール)
向川(マトリックス)
安原(マトリックス)
入部(シマノ)
屯所(湘南ベルマーレ)
平井(ブリヂストンアンカー)
六峰(ブリヂストンアンカー)
中村(フィッツ)
青木(エルドラード)

先頭から約2分
メイン集団

5周目に入ると、先頭と追走の集団は数人ずつ人数を減らしながらもタイム差を維持、一方、先頭12名とメイン集団とのタイム差は3分ほどまで広がります。

追走集団は脚並みが揃わず次第に崩壊が進み、逆にメイン集団では土井選手(Team UKYO)などが先頭を引きはじめ、少しずつ先頭集団とのタイム差を縮めていきました。

先頭集団は若干ラップタイムを落としつつも協調体制をとりながら周回を重ねていきます。

9周目に入ると、4名となった追走集団をシマノレーシング勢が引くメイン集団が吸収し、さらに先頭集団とのタイム差を縮めるべくペースを上げていきます。

このペースアップでメイン集団からは1人、また1人と遅れる選手が続出。20名ほどまでに人数を減らしながら先頭集団を更に追いかけます。

すると11周目、メイン集団内からモニエ選手(ブリヂストンアンカー)が飛び出すと、飯野選手(宇都宮ブリッツェン)、土井選手(Team UKYO)、西村選手(シマノレーシング)が反応し、4名が新たな追走集団を形成しました。

12周目にこの4名が先頭集団に合流すると、先頭集団はシャッフルされて新たな10名が先頭集団を形成します。

さらに、14周目に初山選手(ブリヂストンアンカー)がそこから単独で飛び出すと、先頭はさらに7名となり、レースを半分過ぎた時点で、勝負はこの7名に絞られるサバイバルレースの様相を呈してきました。

先頭1名
初山(ブリヂストンアンカー)

20秒差で6名
普久原(宇都宮ブリッツェン)
飯野(宇都宮ブリッツェン)
土井(Team UKYO)
西村(シマノレーシング)
モニエ(ブリヂストンアンカー)
清水(ブリヂストンアンカー)

飛び出した初山選手(ブリヂストンアンカー)は3周回ほど逃げ続け、その間、チームメイトのモニエ選手と清水選手(ブリヂストンアンカー)は当然追走集団のローテーションには加わらず、普久原選手(宇都宮ブリッツェン)がほぼ先頭固定で追走集団を献身的に引き続けました。

18周目、逃げていた初山選手(ブリヂストンアンカー)が吸収されると、力を蓄えていたモニエ選手(ブリヂストンアンカー)が定石通りにカウンターアタックにでます。

ジロ・デ・イタリアでのステージ優勝経験のある一流選手のアタックはさすがに強烈で、あっという間にタイム差は広がり、6周(30km)を残して早くも独走態勢を築きにかかります。

モニエ選手(ブリヂストンアンカー)のペースアップにより、ツアーリーダーのトリビオ選手(Team UKYO)や、鈴木真理選手・中村選手(宇都宮ブリッツェン)らを含むメイン集団は残り3周でタイムアウトとなり、とうとうコース上には7名しか残っていない状況となりました。

22周目に入ると、普久原選手(宇都宮ブリッツェン)が引き続ける追走の6名から清水選手(ブリヂストンアンカー)が単独アタックを仕掛け、ブリヂストンアンカー勢のワンツー体制となります。

結局、そのままモニエ選手(ブリヂストンアンカー)が独走で逃げ切り、清水選手(ブリヂストンアンカー)も続いて2位でゴール。

宇都宮ブリッツェン勢では、西村選手(シマノレーシング)との3位争いに惜しくも敗れた飯野選手が4位、1周目の逃げから終始先頭集団で走り続ける強さを見せた普久原選手が6位でフィニッシュしました。

栗村監督コメント
「アップダウンしかない過酷なコース、30度を越える猛暑、そして前半から有力選手たちが動くというサバイバルな展開となった今年の東日本ロードクラシック。出場メンバーの質も高く、“力勝負”と表現して良い過酷なレース内容となりました。そんな中、宇都宮ブリッツェンの選手たちは作戦通りにレースを運び、完走者7名という“超”サバイバルな状況下で4位、6位というリザルトを残してくれました。今期の初勝利はまたしてもお預けとなりましたが、新チームは明らかに進化し、しっかりと機能しはじめています。モニエが力ずくで動いた状況下でもしっかり対応し先頭に上がって勝負に絡んだ飯野選手の高い実力は疑う余地はなく、また、過酷な展開で真価を発揮する普久原選手の強さは、レース後に多くのライバル選手たちが声をかけに来ていたことでもしっかりと示されていました。勝利を手にすることはできませんでしたが、レースを見ていて“気持ちがいい”と感じる力と力のぶつかり合いの展開だったといえます。本日も猛暑のなか最後まで熱い声援を送っていただいたブリッツェンサポーターの方々には心から感謝しております。このあとも重要なレースが続いていきますので引き続き宜しくお願いいたします。」

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◆[リザルト]
[JBCF東日本ロードクラシック - 日本サイクルスポーツセンター - JPT第11戦 - 120km]
1位 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー) 3h28m27s 34.53km/h
2位 清水都貴(ブリヂストンアンカー) +1m20s
3位 西村大輝(シマノレーシング) +1m55s
4位 飯野智行(宇都宮ブリッツェン) +2m16s
5位 初山翔(ブリヂストンアンカー) +3m08s
6位 普久原奨(宇都宮ブリッツェン) +4m42s
7位 土井雪広(Team UKYO) +5m58s
DNF 鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)
DNF 中村誠(宇都宮ブリッツェン)
DNF 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)
DNF 郡司昌紀(宇都宮ブリッツェン)
DNF 鈴木近成(宇都宮ブリッツェン)

出走109名/完走7名

◆2013年Jプロツアー個人ランキング
1位 ホセビセンテ・トリビオ(Team UKYO) 6,351P
2位 土井雪広(Team UKYO) 5,460P
3位 飯野智行(宇都宮ブリッツェン) 4,287P
4位 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー) 4,100P
5位 狩野智也(Team UKYO) 3,781P
6位 阿部嵩之(Team UKYO) 3,677P

◆2013年Jプロツアーチームランキング
1位 Team UKYO 21,452P
2位 宇都宮ブリッツェン 16,696P
3位 マトリックスパワータグ 10,575P
4位 ブリヂストンアンカー 10,250P
5位 cannondale championsystem 8,389P
6位 湘南ベルマーレ 6,853P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ(チーム右京)
ピュアホワイトジャージ 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)

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[三島のホテルを出発する直前にストレッチを行う鈴木真理選手]
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[会場となる日本サイクルスポーツセンター5kmサーキットに到着]
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[中村選手がゼッケン2番を丁寧にウェアへ取り付けていく]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[猛暑の中のレースでは水分補給が重要になる]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[堀選手のピュアホワイトジャージを着て笑顔をみせる飯野選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[このコースで幾度となく優勝を飾ってきた鈴木真理選手がウォーミングアップで汗を流す]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[得意のサバイバルレースを前に集中して準備を進める普久原選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[この日もコース上には“最多”のブリッツェンサポーターが集まった]
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[気温30度以上の猛暑のなか正午過ぎに最高峰クラスタのP1がスタート]
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[チームオーダー通り先頭集団に加わる中村選手]
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[ベテランらしく良いタイミングで先頭グループに乗る普久原選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[鈴木真理選手の近くで次の展開を待つ堀選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[メイン集団内で後半の勝負に備える郡司選手]
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[先頭の12名とのタイム差を確認しながら周回を重ねる飯野選手]
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[苦しみながらもメイン集団内で周回を重ねる鈴木近成選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[先頭の12名を追って飛び出した追走グループに加わる堀選手]
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[本命モニエのアタックに対応できたのは飯野選手を含む3名のみ]
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[レースがシャッフルするなかで先頭集団から下がってしまう中村選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[中盤以降ブリヂストンアンカー勢の攻撃をたった独りで処理し続けた普久原選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[数が絞られていくメイン集団内に中村選手と共に残る鈴木真理選手]
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[単独で逃げる初山選手を先頭固定で追い続ける普久原選手]
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[初山選手が捕まると力を貯めていたモニエが定石通りにアタック]
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[先頭をハイペースで走るモニエの影響で8番手を走行していたメイングループがタイムアウト]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[普久原選手に守られてきた飯野選手が西村選手を引き連れて清水選手を追う]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[圧倒的な力をみせつけたモニエが今シーズンJプロツアー2勝目を飾った]
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[2番手を走る清水選手を積極的に追った飯野選手は最後に西村選手に交わされて4位でゴール]
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[ある意味で最も強かったと形容された普久原選手が6位でゴール]
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[重要な局面でパンクに見舞われ遅れてしまった郡司選手が何かを想う]
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[悔しさを滲ませる鈴木近成選手]
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[積極的な走りで展開に加わっていった堀選手も完走は果たせず]
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[表彰台は逃したものの安定した強さを発揮する飯野選手は年間ランキングで3位に浮上]
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[レース後多くのライバル選手たちから声をかけられていた普久原選手]
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[堀選手はピュアホワイトジャージをキープ]
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