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2013/06/17

JPT第7戦 JBCF富士山ヒルクライム

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[上:コンディションの低下が顕著ななかでもエースとして最低限の結果をきっちりと残し続ける飯野選手]
[下:栂池高原ヒルクライムでの借りを返す様な素晴らしい走りでトリビオが今シーズン2勝目を飾った]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

6/16(日)に、Jプロツアー第7戦の「JBCF富士山ヒルクライム」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

鈴木真理
普久原奨
中村誠
飯野智行
鈴木近成
郡司昌紀
堀孝明
城田大和
出走=109名

2013年Jプロツアー第7戦となる「JBCF富士山ヒルクライム」が、静岡県小山町にあるふじあざみラインの激坂ヒルクライムコース(全長11.4km/標高差1,200m/平均勾配10%/最大勾配22%)で開催され、前週の栂池高原ヒルクライム同様にチーム右京とブリヂストンアンカーの海外勢が前半からレースを支配し、最後はルビーレッドジャージを着るトリビオ(チーム右京)が前週の借りを返す走りでモニエ(ブリヂストンアンカー)を大きく振り切って、今シーズンJプロツアー2勝目を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、5月に一旦コンディションのピークを迎えた可能性のある飯野選手が引き続きチームの期待を一身に背負って得意とする富士山に挑みましたが、やはりベストのタイムからは2分以上落ちる我慢の走りとなってしまい、それでも強い気持ちでペダルを踏み続けてチーム内最上位となる8位でフィニッシュしています。

6月のJプロツアーヒルクライム2連戦の2戦目となった富士山ヒルクライム。

5月に同じコースで開催されたツアー・オブ・ジャパン富士山ステージでは、宇都宮ブリッツェンの飯野選手が日本人最高タイムとなる42分30秒を記録しており、今回も同等のタイムで登ることができれば優勝争いに絡める可能性は高いといえます。

レースがスタートすると、前週の栂池高原ヒルクライムで上位を独占したチーム右京とブリヂストンアンカーの海外勢(トリビオ、モニエ、カナール、ルバ)が早くも集団前方でペースを上げていきます。

栂池高原ヒルクライムで日本人としては唯一先頭集団に残った土井選手(チーム右京)が2連覇のかかった翌週の全日本選手権を睨んで今回のレースをキャンセルしたこともあり、レース中盤には早くも先頭集団の内容は上記4名の海外勢に絞られてしまいます。

レースが後半に入ると、前週同様にトリビオ(チーム右京)とモニエ(ブリヂストンアンカー)の一騎打ちの展開となり、前回はゴールスプリントで敗れたJプロツアーリーダーのトリビオ(チーム右京)が強烈な登坂力を発揮してモニエ(ブリヂストンアンカー)を引き離しにかかります。

結局、後半もハイペースを維持したトリビオ(チーム右京)が宿敵モニエ(ブリヂストンアンカー)に対して1分3秒の大差をつけて五合目のゴール地点にたどり着き、今シーズンJプロツアー2勝目を会心の勝利で飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、今シーズンここまでほぼ全てのレースで結果を求められる状況に置かれてきたエースの飯野選手が不調ながらも強い気持ちで戦い続け、前週同様の8位でフィニッシュしてJプロツアーの個人ランキングを1つ上げることに成功しています。

また、18歳のルーキー城田選手は今回も上りに強いところをみせつけて強豪選手に混じって11位のリザルトを残しました。

栗村監督コメント
「5月のツアー・オブ・ジャパンで日本人最高タイムを叩きだした飯野選手への期待が高まった富士山ヒルクライム。一方で、飯野選手はエースとして常に好調を維持することへの難しさとも戦っている状況(一般的に好調の状態をキープできる期間は長くても1ヶ月半ほどと言われている)にあり、集中力を切らせば大きく失速して下位でのゴールへと転がり落ちてしまうリスクもはらんだ状態で今回のレースを迎えました。前週同様に、自国フランスやスペインでジュニア時代からエリート路線を歩んできたであろう強力な海外勢がレースを掌握し上位を独占。考え様によっては、本場欧州から遠く離れた極東のローカルレースに対して彼らが高いモチベーションを発揮することは困難なことにも感じますが、それでも優勝したトリビオはまるでTOJに出場できなかった悔しさをぶつけるかのごとく強力な走りで好タイムを叩きだしました。1位のトリビオはヴエルタへの出場経験があり、2位のモニエに関してはジロでのステージ優勝経験すらあります。カテゴリーの違いを考えれば、まるで宇都宮ブリッツェンの選手たちが未登録レースに出場しているような差があるはずなのでですが、トリビオはTOJに登録の問題で出場できないことを知った瞬間に悔しさで涙を流したらしく(当然グランツールとTOJとの間には大きな価値の差がある)、今回は自分がTOJで優勝争いに絡める力があったと言わんばかりの走りをみせてくれました。“まだまだ未成熟な国内レースで戦っている”という意識をどこかに持っている我々ですが、グランツールに出場した=ジュニア時代から自国でエリート路線を歩んできたであろう海外勢が高いモチベーションを持って我々のレースを走ってくれていることに対してある種の嬉しさも感じたりします。彼らを力で負かすことができれば国内にいても世界への階段を上ることができる。今、増田選手がぶち当たった壁と同じ壁に飯野選手がぶち当たって苦しんでします。そして、その壁の乗り越え方を最も熟知しているであろう鈴木真理選手が完全復帰への道を少しずつ這い上がってきています。優れた才能と優れた経験を持ちつつもチームの消滅や怪我によって日本のチームに活路を見出した海外勢の参戦も合わせて、国内レース界が新時代への歩みを進めているのは間違いありません。現在、宇都宮ブリッツェンは昨年の様な“破竹の勢い”を表現できる状態にはありませんが、一ついえることは色々な意味で“新生宇都宮ブリッツェン”へのチャレンジ真っ只中に置かれているということです。来週はいよいよ国内の頂上決戦となる全日本選手権ロード(大分県)が開催されます。今年のコースは全日本選手権ロード史上最も過酷で残酷ともいわれていますが、エリート、アンダー23とも全日本チャンピオンのタイトル獲得を目指して死に物狂いで戦いに挑みたいと思います。」

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◆[リザルト]
[JBCF富士山ヒルクライム - 静岡県小山町 - JPT第7戦 - 11.4km]
1位 ホセビセンテ・トリビオ(チーム右京)40m52s 16.73km/h
2位 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー)+1m03s
3位 ヴァンサン・カナール(ブリヂストンアンカー)+1m32s
4位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカー)+2m49s
5位 池部壮太(マトリックスパワータグ)+3m00s
6位 清水智行(ブリヂストンアンカー)+3m28s
7位 岩井航太(Puegeot Neilpryde Lacasse)+3m40s
8位 飯野智行(宇都宮ブリッツェン)+3m47s
9位  山本和弘(cannodale championsystem)+4m05s
10位 鈴木譲(シマノレーシング)+4m12s
11位 城田大和(宇都宮ブリッツェン)+4m14s
26位 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)+6m10s
33位 郡司昌紀(宇都宮ブリッツェン)+6m52s
52位 中村誠(宇都宮ブリッツェン)+8m42s
55位 普久原奨(宇都宮ブリッツェン)+9m03s
69位 鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)+10m28s
86位 鈴木近成(宇都宮ブリッツェン)+13m16s

出走109名/完走109名

◆2013年Jプロツアー個人ランキング
1位 ホセビセンテ・トリビオ(チーム右京)5,855P
2位 土井雪広(チーム右京)3,720P
3位 窪木一茂(マトリックスパワータグ)2,860P
4位 狩野智也(チーム右京)2,790P
5位 飯野智行(宇都宮ブリッツェン)2,755P
6位 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー)2,600P

◆2013年Jプロツアーチームランキング
1位 チーム右京 14,760P
2位 宇都宮ブリッツェン 9,075P
3位 マトリックスパワータグ 8,920P
4位 ブリヂストンアンカー 6,875P
5位 cannondale championsystem 5,630P
6位 湘南ベルマーレ 4,275P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ(チーム右京)
ピュアホワイトジャージ 池部壮太(マトリックスパワータグ)

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[富士山の麓のまち御殿場に到着した選手たちはすぐにトレーニングの準備をはじめる]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[サドルの前後位置を確認する中村選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[ローラーでのトレーニングの準備を進める郡司選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[小雨が降るなか移動で凝り固まった体をほぐしていく選手たち]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[毎レースエースとしてライバルたちを倒すことを期待され続けている飯野選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[レースも当日も雨が降る生憎の天候のなかスタートエリアに移動しスタートの準備を行う鈴木近成選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[決して得意分野ではヒルクライムにも前向きに取り組み復帰への道のりを進み続ける鈴木真理選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[Jプロツアーの壁に当たりながらも少しずつ成長を続けている堀選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[険しい表情でウォーミングアップを続けるベテランの普久原選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[周囲からもその高い能力を認められはじめている城田選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[チーム2年目にも関わらず大きなプレッシャーを背負い毎レースを戦う飯野選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[数日前には痛風の影響で歩くこともままならなかった中村キャプテンがスタートラインに並ぶ]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[最大斜度が20%を越える激坂ヒルクライムコースに向かってスタートを切るP1クラスタの選手たち]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[栂池高原ヒルクライムでの借りを返す様な素晴らしい走りでトリビオが今シーズン2勝目を飾った]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[コンディションの低下が顕著ななかでもエースとして最低限の結果をきっちりと残し続ける飯野選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[前週に続いてこの日も多くの有力選手に混じって上位ゴールを果たした城田選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[城田選手同様にU23カテゴリーの堀選手がチーム内では3番手の位置でフィニッシュ]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[大柄な郡司選手も高い集中力を発揮して33位でゴール]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[一時はレースキャンセルも考えた中村キャプテンが五合目に辿り着く]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[UCIレースで崩したコンディションを徐々に戻してきている普久原選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[いまできることを一歩ずつ消化して彼自身の階段を登り続けている鈴木真理選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[得意分野のスピード系レースが巡ってくるまで我慢のレースが続く鈴木近成選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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