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2012/10/23

JAPANCUP

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[上:4回目の出場となる宇都宮ブリッツェンはチーム史上最強のメンバーで挑む]
[下:初出場ながら世界の強豪に交じって14位というリザルトを残した飯野選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

10/21(日)に、UCI-1.HCの「ジャパンカップ」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の5名がエントリー。

普久原奨
中村誠
増田成幸
初山翔
飯野智行
出走=68名

アジア最大規模のワンデーレース「JAPANCUP / UCI-1.HC」がアップダウンの厳しい宇都宮森林公園の公道サーキットコースで開催され、最後は激しいアタック合戦を生き残った優勝候補の4名によるゴールスプリント勝負となり、イタリアのスーパースター、イヴァン・バッソ(リクイガス・キャノンデール)が僅かの差でダニエル・マーティン(ガーミン・シャープ)を下してJAPANCUPでの自身初優勝を見事に飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、初山選手が予定通りアーリーアタックに乗り、他の選手たちは後半にはじまる本当の戦いに備えて集団内で待機。初山選手は前日のクリテリウムに続いて2日連続表彰台を狙いにいきましたが惜しくも山岳賞獲得はならず。そしてレース終盤にはじまったアタック合戦にルーキーの飯野選手が必死に食らいついていき、ラスト2周では14名に絞られた先頭集団に位置したものの、最後は後方のメイン集団に下がってしまい14位でのゴールとなっています。

宇都宮ブリッツェンにとって1年で最も大切なレースの一つである「ジャパンカップ」。

今年も世界のトップレーサーたちが我々の地元である宇都宮森林公園に集結しました。

優勝候補筆頭は2010年の優勝者でコンディションの良いダニエル・マーティン(ガーミン・シャープ)。

その他、イヴァン・バッソ(リクイガス・キャノンデール)、ペーター・サガン(リクイガス・キャノンデール)、ネイサン・ハース(ガーミン・シャープ)、ラファル・マイカ(サクソバンク・ティンコフバンク)なども有力です。

対する宇都宮ブリッツェン勢は、前日にキャノンデール(現リクイガス・キャノンデール)への移籍を正式に発表したばかりの増田選手がエースを担当し、飯野選手をセカンドエースとしてチーム初の表彰台(アジア最優秀選手賞or3位以内)を狙いにいきました。

レースがスタートすると、例年通りに日本勢による山岳賞狙いのアタックがはじまります。

当初、今年はアーリーアタックには乗らずに最終リザルトに集中するべきとの考えも持っていましたが、ファンやスポンサーへのアピールも考慮して初山選手(宇都宮ブリッツェン)のみが逃げに対応することになります。

そして、1周目に形成された8名の先頭集団にその初山選手(宇都宮ブリッツェン)がしっかりと入りました。

福島(日本ナショナルチーム)
六峰(日本ナショナルチーム)
小森(チームNIPPO)
内間(チームNIPPO)
中根(チームNIPPO)
井上(チームブリヂストン・アンカー)
初山(宇都宮ブリッツェン)
阿部(シマノレーシング)

この逃げを容認したメイン集団では、優勝候補を抱える海外勢が1名ずつアシストを出し合ってペースコントロールを開始。いつもと同じように2~3分の差を保って周回を重ねていきます。

泳がされる形で逃げはじめた先頭集団は、3周目、6周目、9周目の山頂に設定された山岳賞(各先頭通過者が対象)を巡る争いを除いては一定のペースで距離を刻んでいき、ある意味でレースの安定化にも貢献していきます。

昨年に続いて2年連続の山岳賞を狙いにいった初山選手(宇都宮ブリッツェン)でしたが、1回目と2回目は中根選手(チームNIPPO)にスプリント勝負で敗れて共に2位通過。

その後、先頭集団から中根選手(チームNIPPO)を含む5名が脱落し、初山選手は3名の先頭集団に残って最後の山岳賞に向かいましたが、直前の鶴の上りで遅れてしまいチャンスを逸します。

結局、最後の山岳賞は井上選手(チームブリヂストン・アンカー)が獲得してそのまま単独で頂上を通過しますが、スピードの上がったメイン集団にまもなく吸収され、レースは振り出しに戻りました。

古賀志の上りでのペースアップで縦に伸びだメイン集団からは、優勝候補勢を含まない8名の選手(日本人選手ではシマノの平塚選手が入る)が新たに飛び出します。

そしてその8名の中から更にアレドンド(チームNIPPO)が単独で抜け出してラスト2周に突入。残り2回となった古賀志の上りに入るとメイン集団からいよいよ本命達がアタックを開始します。

上りでバラバラになった選手達が下りでまとまり平坦路に戻ってくると、バッソ(リクイガス・キャノンデール)のためにサガン(リクイガス・キャノンデール)が強烈に引く6名の追走集団(宇都宮ブリッツェンの飯野選手を含む)が、前の周に飛び出した選手たちを捉えて14名の先頭グループが再形成されます。

ここに残れた日本選手は3人。

清水都貴(チームブリヂストン・アンカー)
飯野(宇都宮ブリッツェン)
平塚(シマノレーシング)

平塚選手(シマノレーシング)は先行組だったので、実質的にメイン集団の加速に対応できた日本人選手は清水都貴選手(チームブリヂストン・アンカー)と飯野選手(宇都宮ブリッツェン)のみということになります。

この時点で残り1周半、先頭集団は落ち着くことなくすぐにカウンターアタックがかかり、7名の選手が飛び出しました。

バッソ(リクイガス・キャノンデール)
マーティン(ガーミン・シャープ)
メイヤー(オリカ・グリーンエッジ)
クラーク(オリカ・グリーンエッジ)
マイカ(サクソバンク・ティンコフバンク)
アレドンド(チームNIPPO)
清水都貴(チームブリヂストン・アンカー)

優勝候補3名を含むこのアタックは決定的な動きとなり、後続との差を一気に広げて最終ラップへと突入していきます。

一方、取り残された飯野選手(宇都宮ブリッツェン)は6名ほどの第2集団で前を追っていたもののコーナーでスリップしそこからも遅れてしまいます。その後、普久原選手(宇都宮ブリッツェン)と増田選手(宇都宮ブリッツェン)を含む10名ほどの第3集団に吸収されますが、まもなくその第3集団が平塚選手(シマノレーシング)のいる第2集団をも吸収し、先頭7名から1分弱の差で最後の上りへと入っていきました。

アタックが繰り返される先頭集団では、メイヤー(オリカ・グリーンエッジ)、クラーク(オリカ・グリーンエッジ)、清水都貴選手(オリカ・グリーンエッジ)が遅れだし、下り終えたところで4名の選手が最後の優勝争いの権利を手にします。

バッソ(リクイガス・キャノンデール)
マーティン(ガーミン・シャープ)
マイカ(サクソバンク・ティンコフバンク)
アレドンド(チームNIPPO)

ゴールに向かって何度もアタックを繰り返す先頭の4名ですが、決定的な動きとはならずにまとまってゴール前の直線に姿を現し、バッソ(リクイガス・キャノンデール)とマーティン(ガーミン・シャープ)が横一線の状態でロングスプリントを開始。

そして最後は僅かの差でバッソ(リクイガス・キャノンデール)が先着してジャパンカップでの自身初勝利を飾りました。

先頭から59秒遅れの6位(日本人最上位)で清水都貴選手(チームブリヂストン・アンカー)がゴール。

更に先頭から1分38秒遅れて8位争いの15名のメイン集団(普久原、増田、飯野選手を含む)がゴールに飛び込み、飯野選手(宇都宮ブリッツェン)が14位のリザルトを残してジャパンカップに於けるチーム初のUCIポイント獲得を果たしました。

栗村監督コメント
「チームとして4回目の挑戦となった今年のジャパンカップ。毎年少しずつ進化してきた宇都宮ブリッツェンは、今年のジャパンカップでいよいよ最終リザルトによる表彰台を本気で狙いにいきました。しかしその目標は達成できず、世界のレベルの高さを改めて実感しました。それでも、ルーキー飯野選手の走りは十分に評価できるものであり、ジャパンカップでは初となるUCIポイント獲得を果たしました。そして、今年のジャパンカップは多くの“別れ”とも向き合うレースとなりました。廣瀬選手の引退、増田選手の移籍などなど。。。但し、本質的には全てが“未来”にも繋がっていくので、悲しさよりも、期待感や決意という気持ちの方が大きくもあります。今年もたくさんの素晴らしい応援本当にありがとうございました。宇都宮ブリッツェンのサポーターは世界に誇れる存在です。きっと今回来日した海外のスター選手たちも“宇都宮は熱い”と感じているはずです。引き続き応援のほど宜しくお願いいたします。」

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◆[リザルト]
[JAPANCUP - 宇都宮森林公園 - UCI-1.HC - 151.3km]
1位 BASSO Ivan リクイガス・キャノンデール 4h01m58s 37.5km/h
2位 MARTIN Daniel ガーミン・シャープ st
3位 MAJKA Rafal サクソバンク・ティンコフバンク st
4位 ARREDONDO Julian-David チームNIPPO st
5位 MEIER Christian オリカ・グリーンエッジ +46s
6位 清水都貴 チームブリヂストン・アンカー +59s
7位 CKARKE Simon オリカ・グリーンエッジ +59s
8位 LE MEVEL Christophe ガーミン・シャープ +1m38s
9位 畑中勇介 シマノレーシング +1m39s
10位 HAAS Nathan ガーミン・シャープ +1m39s
14位 飯野智行 宇都宮ブリッツェン +1m39s
18位 増田成幸 宇都宮ブリッツェン +1m41s
21位 普久原奨 宇都宮ブリッツェン +1m41s
35位 初山翔 宇都宮ブリッツェン +10m08s
36位 中村誠 宇都宮ブリッツェン +10m08s

出走68名/完走39名

山岳賞
3周目 中根英登(チームNIPPO)
6周目 中根英登(チームNIPPO)
9周目 井上和郎(チームブリヂストン・アンカー)

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[宇都宮ブリッツェンとして最初で最後のジャパンカップとなるエースの増田選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[今年のチームをまとめてきた教育係の中村選手と教育される係の飯野選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[常に冷静な振る舞いでチームに落ち着きをもたらしてくれる普久原選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[4回目の出場となる宇都宮ブリッツェンはチーム史上最強のメンバーで挑む]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[アーリーアタックに乗るために最前列に並ぶ初山選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[78,000人の大観衆に見守られて68名の選ばれし選手たちがスタートしていく]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[予定通りアーリーアタックに乗って8名の先頭集団で逃げ始める初山選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[今年も山頂付近には“赤いサポーター”が陣取って選手たちに熱い声援を送る]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[宇都宮ブリッツェンとして最後のジャパンカップを走る初山選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[大怪我から復帰し執念でジャパンカップ出場に辿り着いた中村選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[セカンドエースとして増田選手とともにリザルトを狙う飯野選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[激しい山岳賞争いを繰り広げる初山選手だったが惜しくも獲得ならず]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[レース終盤に入りスピードの上がるメイン集団に食らいつく普久原選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[多くのプレッシャーを背負いながら先頭集団を追う増田選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[最後は4名のゴールスプリントとなりバッソがスプリントでマーティンを下した]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[初出場ながら世界の強豪に交じって14位というリザルトを残した飯野選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[ゴール後すぐに報道陣に囲まれる増田選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[表彰台という目標には届かなかったものの過去最高の走りをみせた宇都宮ブリッツェン]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[レース後には国内プロチーム参加によるアフターパーティーが開催された]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[引退する廣瀬選手へのサプライズ企画で起きたサプライズ涙]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[宇都宮ブリッツェンを創った男が惜しまれながらジャパンカップを卒業した]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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