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2012年7月

2012/07/16

JPT第10戦 JBCF石川ロードレース

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[上:チームメイトが創りだしたチャンスを無駄にすることなく文句なしの優勝を飾った増田選手]
[下:宇都宮ブリッツェンがJプロツアー史上初となる2戦連続のワン・ツー・スリーフィニッシュを飾った]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

7/15(日)に、Jプロツアー第10戦の「JBCF石川ロードレース」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

廣瀬佳正
普久原奨
中村誠
増田成幸
初山翔
飯野智行
若杉厚仁
堀孝明
※出走93名

2012年Jプロツアー第10戦となる「JBCF石川ロードレース」が、難易度の高い福島県石川町の美しい公道サーキットコースで開催され、残り40km強の上り区間で予定通りにチームとして攻撃を仕掛けた宇都宮ブリッツェン勢が9名の先頭集団を作り出し(うち5名が宇都宮ブリッツェンの選手)、更に最後の坂でアタックを決めた増田選手が飯野選手と共にゴールまで逃げ切って、今シーズン3勝目を挙げると共にマスドロードレースでの自身初優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、2位でゴールした飯野選手に続いて中村選手も3位でゴールし、2レース連続でのワンツースリーフィニッシュを達成しています。

この結果、チームランキング争いでは2位以降との差を決定的なポイント差にまで拡大し、個人ランキング争いでも増田選手(宇都宮ブリッツェン)がライバルの鈴木真理選手(キャノンデール)との差を大きく広げることに成功しています。

Jプロツアーシリーズ4連勝中(栂池ヒルクライム=増田、富士山ヒルクライム=増田、東日本ロードクラシック=廣瀬、西日本ロードクラシック=中村)の宇都宮ブリッツェンは、これまで具体的にはチャレンジしたことのないチームでの明確な攻撃を試みるべく、レース中盤過ぎに何人かの選手でまとまってアタックを仕掛ける作戦をベースにこのレースに挑みました。

昨年ほどではないものの、今年も蒸し暑い気候の中で開催された石川ロード。

石川町内を周る約3kmほどのパレード区間を終えると、まずはVAX勢のアタックによりレースが動きはじめます。

各チームが積極的にアタックを繰り返す展開のなか、宇都宮ブリッツェン勢はアタックに乗るのではなく集団をまとめる動きを続けていきます。

若手の若杉選手と堀選手&ベテランの廣瀬選手と普久原選手の4名が、これまでのレースとは違って他チームの動きも利用しながら基本的には3名以上の逃げは容認しないようにレースをコントロールします。

東日本ロードクラシックや西日本ロードクラシックの様に、序盤のアーリーブレイクに誰かが飛びつき、前でレースを展開すれば自分たちにとって楽な展開を手に入れられることはわかっていますが、今回は“エース増田”を勝たせるための“王道レース”を実行するために、敢えてチーム全体で力を使う走りを選択しました。

時折、少数の危険ではない逃げを容認しつつ、予めミーティングで決めていた残り4周の上り区間へと徐々に向かっていきます。

序盤の動きで消耗した若杉選手(宇都宮ブリッツェン)と廣瀬選手(宇都宮ブリッツェン)が遅れ、残った6名のチームメンバーが予定通りにひと固まりの40名ほどのメイン集団を支配してアタックポイントに入ります。

レース前半から最も動き続けてきた普久原選手(宇都宮ブリッツェン)を先頭に上り区間に入ると、続いて飯野選手(宇都宮ブリッツェン)がペースアップ、スピードが上がったあと予定通りに中村・増田・初山・飯野の4選手でローテーションを続けます。

これに対応できたのは、鈴木真理選手(キャノンデール)と狩野選手(チーム右京)のみで、その後、脅威の粘りをみせる普久原選手(宇都宮ブリッツェン)を含む3名が合流して9名の先頭集団が形成されました。

普久原(宇都宮ブリッツェン)
中村(宇都宮ブリッツェン)
増田(宇都宮ブリッツェン)
初山(宇都宮ブリッツェン)
飯野(宇都宮ブリッツェン)
狩野(チーム右京)
辻(チーム右京)
鈴木真理(キャノンデール)
黒岩(VAX)

最初は宇都宮ブリッツェン勢のローテーションでスピードを維持していた先頭の9名ですが、後続との差を確認すると全員がローテーションに加わり始め、このメンバーでレースを決めにかかります。

その後、先頭集団は後続との差を着実に広げていき、1分以上のアドバンテージを得た状態でラスト2周の上り区間に突入します。

ここで中村選手(宇都宮ブリッツェン)が満を持して再び攻撃を開始。単独で飛び出してラスト1周へと入っていきました。

中村選手(宇都宮ブリッツェン)のアタックで追走グループは6名に絞られます。

普久原(宇都宮ブリッツェン)
増田(宇都宮ブリッツェン)
初山(宇都宮ブリッツェン)
飯野(宇都宮ブリッツェン)
鈴木真理(キャノンデール)
狩野(チーム右京)

宇都宮ブリッツェン完全有利な展開のなかで、Jプロツアータイトルを3度獲得している鈴木真理選手(キャノンデール)が強力なアタックを仕掛けて中村選手を吸収し、宇都宮ブリッツェン勢を翻弄しにかかりますが、宇都宮ブリッツェンの各選手たちのフィジカルも五角以上であり、逆に普久原選手(宇都宮ブリッツェン)がカウンターで飛び出して僅かなリードを保ち最後の上り区間に突入しました。

鈴木真理選手(キャノンデール)と狩野選手(チーム右京)という二人のJプロツアー王者を相手にここまで有利にレースを進めてきた宇都宮ブリッツェン勢でしたが、このままゴールスプリントに雪崩れ込むと鈴木真理選手(キャノンデール)にやられてしまう可能性があり、ゴールを前に勝負を決めなくてはならない状況となります。

そして、そんな不安を払拭するかのごとく、このレースで単独エースを任された増田選手(宇都宮ブリッツェン)が強烈なアタックを開始、一発でライバル達を突き放すことに成功しました。

増田選手(宇都宮ブリッツェン)はすぐ後から合流してきた飯野選手(宇都宮ブリッツェン)と共に更にペースを上げ、十分なタイム差を持って多くのブリッツェンサポーターが待つゴール地点に姿を現し、最後は二人で両手を上げてのワンツーフィニッシュで勝利を飾りました。

増田選手コメント
「今回のレースは勝ち方にこだわり内容を重視して行こうと、前夜のミーティングで1時間半もかけて話し合いました。一人一人が責任ある役割を持って、仕事をした結果の5連勝です。自分は、その最後の歯車の一つだったに過ぎません。仕事を終えて下がっていく選手たちの働きがあっての勝利だということを忘れてはなりません。ロードレースは、そういう競技です。ラストの展開で勝たせてもらったので、チームのみんなには心から感謝しています。そして、今日も沢山の応援をありがとうございました。レース会場に限らず色々な場面で頂く応援のエネルギーが、僕たちの原動力です。本当にありがとうございます。これからもチーム一丸となって頑張っていきますので、また応援よろしくお願いします!」

栗村監督コメント
「いま、チームが発揮している実力というのは、選手たちがこれまで続けてきた努力の結晶です。他のチームの選手たちよりも、多くの情熱と多くの努力をこのスポーツに注いできた結果です。それ以上でもそれ以下でもなく、ただそれだけだと思います。ですから、前レースまでに達成した4連勝という記録は必然であり、正直予想はしていなかったものの、驚くものでもありませんでした。その上で今回のレースでチームが求めたもの、それはロードレース特有の“内容への拘り”を満たす勝ち方でした。当然内容を求めるということは、チームとしてそれなりのリスクを負うことになり、実力が伴っていなければ全てを失う可能性がある戦略となります。負ければただの自己満足。何人かの関係者に褒められたとしても、スポンサーとファンの方々への責任を放棄することにも繋がります。レースは練習ではなくあくまでもレース。自己満足のためだけに好き勝手に走れる自由な環境下に我々はいません。結論から言えば、今日のレースで宇都宮ブリッツェンの選手たちは今までできなかったことをしっかりとやり遂げました。もっともっとと欲を出せばいくらでもカッコイイ勝ち方はあると思いますが、“ステップを踏む”ことを重要視する我々にとって、今日のレースは大きな進歩だったと思います。絶対エース体制でしっかりと勝った増田選手は今日も素晴らしかったですが、普久原選手の強さには驚かされました。中村選手を中心に他のメンバーも素晴らしいレースをみせてくれました。このあと、公式戦は約1ヶ月空くことになります。チームの状態が良い一方で各選手たちは疲労している状態にもあるので、しっかりリフレッシュし、秋の重要な戦いに向けて再び準備していきたいと思います。本日も、熱いご声援本当にありがとうございました。」

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◆[リザルト]
[JBCF石川ロードレース - 福島県石川町 - JPT第10戦 - 115.8km]
1位 増田成幸 宇都宮ブリッツェン 3h04m17s 37.70km/h
2位 飯野智行 宇都宮ブリッツェン st
3位 中村誠 宇都宮ブリッツェン +31s

4位 鈴木真理 cannondale spacezeropoint +37s
5位 狩野智也 TeamUKYO  +41s
6位 普久原奨 宇都宮ブリッツェン +47s
7位 初山翔 宇都宮ブリッツェン +2m04s

8位 永良大誠 マトリックスパワータグ +2m45s
9位 福島晋一 ボンシャンス飯田JPT +2m45s
10位 清水良行 TeamUKYO +2m45s
17位 堀孝明 宇都宮ブリッツェン +2m47s
DNF 廣瀬佳正 宇都宮ブリッツェン
DNF 若杉厚仁 宇都宮ブリッツェン

出走93名/完走31名

◆Jプロツアー個人ランキング
1位 増田成幸 宇都宮ブリッツェン 7475P
2位 中村誠 宇都宮ブリッツェン 5426P

3位 鈴木真理 cannondale spacezeropoint 5376P
4位 飯野智行 宇都宮ブリッツェン 5225P
5位 廣瀬佳正 宇都宮ブリッツェン 5126P

6位 狩野智也 TeamUKYO 4275P

◆Jプロツアーチームランキング
1位 宇都宮ブリッツェン 23850P
2位 TeamUKYO 12025P
3位 cannondale spacezeropoint 11028P
4位 マトリックスパワータグ 10375P
5位 シマノレーシング 9000P
6位 パールイズミスミタラバネロ 5660P

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[今年も蒸し暑い気候のなかで開催されたJBCF石川ロードレース]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[多方面からチームを支える廣瀬キャプテン]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[レース前半の仕事を担当する若杉選手が他メンバーより先にアップに出る]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[前夜のミーティングで決まった“力でプロトンを破壊する”作戦に気合いが入る普久原選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[成長するチームに振り落とされないよう毎レース必死に戦う堀選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[中村選手がスタート地点となる“学法石川高校”に到着しローラーでアップを開始する]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[厳しい戦いを前に集中する初山選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[ルビーレッドジャージを着る増田選手がいつもの様に最前列に並ぶ]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[宇都宮から遠くない石川町には今年もたくさんのサポーターがつめかけた]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[午前9時30分に最高カテゴリーのP1クラスタがスタート]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[予定通りに集団の前方付近で危険な逃げを繋いでいく若杉選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[3人以上の逃げが決まらないようにメイン集団をまとめる廣瀬選手、若杉選手、堀選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[レース中盤の攻撃に備える飯野選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[前半の仕事を担当した普久原選手がレース中盤になっても決定的な動きを続ける]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[残り4周で予定通りに攻撃を仕掛けた宇都宮ブリッツェン勢が9名の先頭集団を作りだす]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[ラスト2周で9名の先頭グループから更に単独で飛び出す中村選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[中村選手を追う“元Jプロツアー王者”二人に対して次の攻撃に備える4名のブリッツェンボーイズ]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[キッズサポーターからの声援を受けて逃げ続ける中村選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[チームメイトたちの波状攻撃のあとに強烈なアタックでレースを決めた増田選手が3勝目を飾る]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[中村選手も3位でゴールし2戦連続のワン・ツー・スリーフィニッシュとなった]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[一日中働き続けた普久原選手が小さなガッツポーズをみせる]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[最後の登り口で脚を攣った初山選手が7位でゴール]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[序盤の仕事をこなしながらもしっかりと完走を果たした堀選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[強い脚を持ちながらも自分自身にまだ自信が持てない飯野選手も良い笑顔をみせた]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[宇都宮ブリッツェンがJプロツアー史上初となる2戦連続のワン・ツー・スリーフィニッシュを飾る]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[常に進化を求められる宇都宮ブリッツェンの戦いはまだ始まったばかりだ]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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2012/07/03

坂田新聞店プレゼンツ『宇都宮ブリッツェン自転車安全教室』

坂田新聞店プレゼンツ『宇都宮ブリッツェン自転車安全教室』

坂田新聞店は宇都宮ブリッツェンの自転車教室(補助輪卒業コースと小学校高学年までの安全教室コースの2コース)を開催します。

応募はハガキ、メール、ファックスでの受付けで、抽選で選ばせていただきます。
(自転車とヘルメットを持ち込み可能なお子様を優先)

①お申し込みされる方のお名前と住所・電話番号
②付添う保護者のお名前
③希望コース
④参加するお子様のお名前・年齢
⑤自転車・ヘルメットの有無、以上の項目をご記入ください。

●日時:8月25日(金)9:30~
●場所:オリオンスクエア(宇都宮市江野町8-3)
●参加費:無料
●定員:補助輪卒業コース 5~10名、安全教室 10名
●講師:柿沼章コーチ、廣瀬佳正選手
●申し込み先:
〒320-0023 
宇都宮市仲町2-18
TonTon編集室「宇都宮ブリッツェン自転車教室係」
fax:028-643-1498
mail:tonton@sakata-net.com
●申込み締切:8月17日(金)

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2012/07/02

JPT第9戦 JBCF西日本ロードクラシック

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[上:中村選手が約2年ぶりとなる勝利を独走で決める!]
[下:2位に廣瀬選手3位に普久原選手が続きチーム史上初のワン・ツー・スリーフィニッシュなった!]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

7/1(日)に、Jプロツアー第9戦の「JBCF西日本ロードクラシック」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。

廣瀬佳正
普久原奨
中村誠
増田成幸
初山翔
飯野智行
若杉厚仁
堀孝明
※出走88名

2012年Jプロツアー第9戦となる「JBCF西日本ロードクラシック」が、サバイバルな展開になることの多い広島県中央森林公園の特設サーキットコースで開催され、レース中盤に普久原選手(宇都宮ブリッツェン)と共に追撃グループを形成して前を追った中村選手(宇都宮ブリッツェン)が、約30kmほどかけて廣瀬選手(宇都宮ブリッツェン)のいる先頭グループに追いつき、最後は残り4kmからの単独アタックを見事成功させて、約2年ぶりとなるJプロツアーでの優勝を飾りました。

また、2位に廣瀬選手(宇都宮ブリッツェン)、3位にも普久原選手(宇都宮ブリッツェン)が入り、チーム史上初のワン・ツー・スリーフィニッシュを決めています。

更に、年間チャンピオンを狙う増田選手(宇都宮ブリッツェン)は、ラスト2周で飯野選手(宇都宮ブリッツェン)とともにメイン集団からのアタックを決め、きっちりと8位でゴール。鈴木真理選手(キャノンデール)がレース終盤にリタイヤしたため、年間ランキングのポイント差を更に広げることに成功しています。

前週に開催された群馬サイクルスポーツセンターでのレースでは戦略面を有効に使って勝利を手にした宇都宮ブリッツェンですが、実力差が出やすい広島県中央森林公園のコースで開催された今回のレースは、より前へ攻めていく走りを選択してJPTシリーズ4連勝に挑みました。

レースがスタートするとすぐに細かいアタック合戦が続き、まずは2名の選手が飛び出します。

中村(宇都宮ブリッツェン)
安原(マトリックス)

しかしこの逃げはすぐに吸収され、続いて廣瀬選手(宇都宮ブリッツェン)と堀選手(宇都宮ブリッツェン)を含む8名が飛び出します。

この先頭グループはその後13名となり、メイン集団に対して30秒ほどのリードを奪いますが、間もなくスピードを上げたメイン集団に吸収されてしまいます。

そして、カウンターアタックが続いていく展開のなかで、今度は4名の選手がアタックを決めました。

廣瀬(宇都宮ブリッツェン)
永良(マトリックス)
福島(ボンシャンス飯田)
狩野(チーム右京)

スタートから30km以上に渡って動き続けていたメイン集団は、ここでようやく落ち着きをみせてスローダウン。タイム差は2分ほどにまで広がっていきます。

レースが中盤戦に突入するとマトリックスなどを中心に再びメイン集団が活性化し、いくつかのアタックが繰り返されたあとに4名の選手が追走グループを形成しました。

普久原(宇都宮ブリッツェン)
中村(宇都宮ブリッツェン)
向川(マトリックス)
栂尾(ラバネロ)

4名は順調に先頭集団とのタイム差を縮めていき、約30kmほどの追走の末に先頭の4名をキャッチします。この結果、残り50kmを残して先頭集団は再編成され、8名となります。

廣瀬(宇都宮ブリッツェン)
普久原(宇都宮ブリッツェン)
中村(宇都宮ブリッツェン)
永良(マトリックス)
向川(マトリックス)
栂尾(ラバネロ)
福島(ボンシャンス飯田)
狩野(チーム右京)

ペースを落としたメイン集団との差は、その後、最大で2分45秒にまで開き、勝負は先頭の8名に絞られたかに思われましたが、メイン集団内で優勝候補の一人鈴木真理選手擁するキャノンデールが動き出し、タイム差が再び縮まりはじます。

残り3周となったところで、メイン集団から、増田・初山・飯野の3選手(宇都宮ブリッツェン)や鈴木真理選手(宇都宮ブリッツェン)を含んだ6名が飛び出しますが、有力選手が動いたことで他の選手も反応して集団は再び一つに。

しかし、この動きで先頭8名とメイン集団との差は1分にまで縮まり、このあとの動き次第ではレースの行方がわからない状態となります。

後続での動きを察知したのか、ここまで落ち着いてローテーションを続けていた先頭集団内でも動きがあり、狩野選手(チーム右京)のアタックをきっかけとして8名がいくつかのグループに分断されました。

一方、終盤の重要なポイントに差し掛かったメイン集団ですが、攻撃が継続されることなく再びペースが落ちてしまい、ラストラップに入ったところでレースは以下の状況となります。

先頭は5名。
廣瀬(宇都宮ブリッツェン)
普久原(宇都宮ブリッツェン)
中村(宇都宮ブリッツェン)
向川(マトリックス)
狩野(チーム右京)

30秒遅れて1名。
福島(ボンシャンス飯田)

1分30秒遅れて5名。
永良(マトリックス)
安原(マトリックス)
栂尾(ラバネロ)
小嶋(岩井商会)
清水(エスペランススタージュ)

2分遅れて2名。
増田(宇都宮ブリッツェン)
飯野(宇都宮ブリッツェン)

2分45秒差でメイン集団。

残りの距離が少なくなったことで勝負は完全に先頭集団にいた選手たちに絞られ、先頭集団に3名の選手を残す宇都宮ブリッツェン勢が俄然有利な状況となっていきました。

中村選手(宇都宮ブリッツェン)を温存させながら、廣瀬選手(宇都宮ブリッツェン)と普久原選手(宇都宮ブリッツェン)が献身的に引く先頭集団は、後続との差を徐々に広げながら最後の坂へと向かっていきます。

そして、上りに入るとまずは狩野選手(宇都宮ブリッツェン)が攻撃を仕掛けましますが、反対サイドから同時に中村選手(宇都宮ブリッツェン)が得意のバイ~ンアタックを仕掛け、一気に他の選手達を置き去りにしました。

後ろを振り返った中村選手(宇都宮ブリッツェン)に対して廣瀬選手(宇都宮ブリッツェン)が「あとは任せた」というアイコンタクトを送り、その後は1度も後方を振り返らなかった中村選手(宇都宮ブリッツェン)が、後続に30秒以上の大差をつけて最後のストレートに姿を現し、2010年の「JBCF松川ロード」以来となる2年ぶりの勝利を手中に収めました。

宇都宮ブリッツェン勢は、2位に廣瀬選手、3位に普久原選手、更にラスト2周の上りでメイン集団からのアタックを成功させた増田選手と飯野選手がそれぞれ8位と9位でゴールし、年間ランキングポイントを大きく伸ばすことに成功しています。

中村選手コメント
「皆さんのお陰で久しぶりの優勝を飾ることができました。今季から副キャプテンという立場となり、春先から自分のことだけではなくて、チーム全体を考えた活動を行なってきました。同時に、レースのなかに於いても、アシストとしての仕事が多く、なかなか自分自身のリザルトを向上させるチャンスには恵まれませんでした。今日のレースでは、予想通り増田選手へのマークが厳しかったので、自分がチャンスを得てこのレースを勝ちにいくことになりました。最後は、同じグループにいた廣瀬キャプテンと普久原選手のサポートもあり、余裕をもってアタックを決め、チーム初となる4連勝に貢献することができました。この勝利はチーム全体のものであり、また、チームを支えて下さる多くの支援者の方々のものでもあります。2年ぶりの勝利は非常に格別ですが、一方で勝ったことにより、気が引き締まる思いも生まれています。努力は必ず報われます。引き続き、謙虚に大きな努力を継続させていきます。」

栗村監督コメント
「先週の廣瀬選手に続いて、今週も仕事人の中村選手が大きな勝利を掴みとってくれました。今回のレースでは、より積極的な走りで勝ちにいきたいという想いがチーム内に生まれ、増田選手へのマークが厳しくなる展開のなか、チームのベテラン勢がライバルチームの選手たちを力でねじ伏せ、圧倒的な内容で勝利を手に入れてくれました。シーズン4勝、4週連続優勝、ワン・ツー・スリーフィニッシュなど、記録ラッシュとなったレースでしたが、全てはこれまでの地道な努力の結果だと感じています。この先も、驕ることなく地道な努力を継続していきますので、引き続きご声援のほど宜しくお願いいたします。」

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◆[リザルト]
[JBCF西日本ロードクラシック - 広島県中央森林公園 - JPT第9戦 - 147.6km]
1位 中村誠 宇都宮ブリッツェン 3h52m32s 38.08km/h
2位 廣瀬佳正 宇都宮ブリッツェン +34s
3位 普久原奨 宇都宮ブリッツェン +34s

4位 狩野智也 TeamUKYO +37s
5位 向川尚樹 マトリックスパワータグ +48s
6位 福島晋一 ボンシャンス飯田JPT +2m20s
7位 安原大貴 マトリックスパワータグ +2m22s
8位 増田成幸 宇都宮ブリッツェン +2m23s
9位 飯野智行 宇都宮ブリッツェン +2m23s

10位 永良大誠 マトリックスパワータグ +2m59s
19位 初山翔 宇都宮ブリッツェン +4m57s
DNF 堀孝明 宇都宮ブリッツェン
DNF 若杉厚仁 宇都宮ブリッツェン

出走88名/完走37名

◆Jプロツアー個人ランキング
1位 増田成幸 宇都宮ブリッツェン 5975P
2位 廣瀬佳正 宇都宮ブリッツェン 5125P

3位 鈴木真理 cannondale spacezeropoint 4476P
4位 中村誠 宇都宮ブリッツェン 4451P
5位 飯野智行 宇都宮ブリッツェン 4175P

6位 狩野智也 TeamUKYO 3450P

◆Jプロツアーチームランキング
1位 宇都宮ブリッツェン 20325P
2位 TeamUKYO 10300P
3位 cannondale spacezeropoint 9828P
4位 マトリックスパワータグ 9175P
5位 シマノレーシング 9000P
6位 パールイズミスミタラバネロ 5453P

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[午前中まで激しく降っていた雨は上がりP1のスタート前には日が差しはじめる]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[宇都宮から遠く離れた広島まで応援に駆けつけてくれるブリッツェンサポーター]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[前日の10時間に及ぶ移動にも疲れを感じさせない廣瀬キャプテン]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[レース会場に到着し着替えをはじめる普久原選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[ウォーミングアップ前に一点を見つめて何かを考える中村選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[各選手用にセッティングされたKUOTAバイクが並べられる]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[過酷なレース活動を行う宇都宮ブリッツェンの選手たちを支える“パワプロ”製品]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[タイヤの空気入れは各選手自身が行う]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[コース上は猛烈な湿度のなかで気温も上がりはじめる]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[スタートサインに向かう初山選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[笑顔をみせる飯野選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[レース前半の仕事を担当する若杉選手が集中した表情をみせる]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[厳しいJPTのレースにも徐々に適応しはじめている堀選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[気温が上がりはじめた午後12時30分に最高峰のP1クラスタがスタート]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[スタート直後から前方で展開する中村選手が早速アタックを開始]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[レース序盤から主要な動きに絡んでいく初山選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[前週同様に積極的な走りをみせる廣瀬選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[30km過ぎにベテラン4名の逃げが決まり廣瀬選手が乗る]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[メイン集団の動きに必死に対応する堀選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[廣瀬選手が前に入ったことで中盤以降の攻撃に備える増田選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[あらゆるレースで高い能力を発揮する飯野選手がチャンスを伺う]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[序盤の仕事で消耗した若杉選手が集団から遅れる]
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[レース中盤に中村選手とともに追撃グループを形成して前を追う普久原選手]
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[追撃グループが合流して先頭集団は8名となり宇都宮ブリッツェンはこの中に3名を送り込む]
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[タイム差が2分以上となったメイン集団内で攻撃を開始する初山選手]
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[ラストラップでメイン集団からのアタックを決めた飯野選手と増田選手が激しく追い上げる]
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[ラスト4kmからのアタックで他の選手達を置き去りにした中村選手が独走で優勝を飾る!]
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[中村選手に続いて廣瀬選手と普久原選手もゴールしワン・ツー・スリーフィニッシュを決めた!]
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[喜びを爆発させる廣瀬選手、普久原選手、中村選手の3名]
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[チーム史上初の、シーズン4勝(4週連続優勝)、ワン・ツー・スリーフィニッシュとなった]
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[8位でゴールした増田選手がきっちりとルビーレッドジャージをキープ]
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[宇都宮ブリッツェンの熱い戦いはこのあとも続いていく]
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