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2012/04/30

全日本選手権ロードレース エリート

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[上:絶対的なエースとして頂上決戦に挑んだ増田選手がチームメイトに守られながらゴールを目指す]
[下:最後はゴールスプリントで土井選手に敗れたものの増田選手は2位でフィニッシュ!]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

4/29(日)に、ロンドン五輪最終代表選考参考レースとなる「全日本選手権ロードレース」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

廣瀬佳正
普久原奨
中村誠
増田成幸
初山翔
飯野智行
若杉厚仁
※出走145名

全日本チャンピオンを決める戦い、「2012年全日本選手権ロードレースエリート男子」が、ダイナミックなコースレイアウトで知られる岩手県八幡平の特設公道サーキットコースで開催され、ラストラップの上りで抜けだした3名(土井、増田、清水)でのゴールスプリントを制した土井雪広選手(アルゴス・シマノ)が悲願の全日本制覇を達成し、ツール・ド・フランスとヴェルタ・ア・エスパーニャへの出場が決まったばかりのアルゴス・シマノにナショナルチャンピオンジャージをもたらしました。

宇都宮ブリッツェン勢は、昨年同レース5位の増田選手をエースとし、耐久力のある中村選手&普久原選手らがアーリーアタックに絡みながら先手のレースでチャンスを広げ、最後は力勝負で全日本チャンピオンを狙う作戦でレースに挑みました。

レースがはじまると予定通りに中村選手(宇都宮ブリッツェン)が9名のアーリーアタックを創り出します。

加地(なるしまフレンド)
中村(宇都宮ブリッツェン)
浜頭(グルッポアクアタマ)
藤田(エスペランススタージュ)
中西、澤田、岡崎(シエルボ奈良)
太田、嶌田(チーム右京)

クラブチーム系の選手が多く含まれた先頭集団に対して、その後すぐに4名の追撃グループが形成されます。

井上(ブリヂストン)
平塚(シマノ)
中島(アイサン)
遠藤(キャノンデール)

追撃集団は先頭集団とは対照的にワークス系のチームが多く含まれているため、ほどなく先頭の9名に合流すると思われましたが、追撃集団で前を主に引いているのが平塚選手(シマノ)と遠藤選手(キャノンデール)のみという状況ではペースが上がらず、先頭集団との差は縮まるどころか距離を重ねるごとに徐々に広がっていきます。

一方、メイン集団はアイサン勢がコントロールするカタチでこれらの逃げを容認し、同じくその差は徐々に開いていき、一時、タイム差は先頭9名と11分を超えるまでになりました。

高いモチベーションを持って逃げる先頭集団でしたが、時間が経つに連れて消耗する選手がではじめ、中盤を過ぎると、一人また一人と先頭から脱落していきます。

それと同時にメイン集団ではシマノ勢が追走の動きを開始、みるみる間にタイム差が縮まりはじめました。

なるべく長時間逃げ続けてメイン集団にいるチームメイトを助けたい中村選手(宇都宮ブリッツェン)は、引けなくなってしまった選手たちを切り離しながらアタックを継続させていきます。

そしてとうとう12周目(全16周)には先頭集団の人数は一人に…

スタート直後から飛び出した中村選手(宇都宮ブリッツェン)が190kmを逃げた上に更に単独で距離を切り開いていきます。

13周目に入って先頭を逃げ続ける中村選手(宇都宮ブリッツェン)と、それを追うシマノ勢がコントロールするメイン集団との差が30秒となったところで、シマノの阿部選手が追撃アタックを開始。

すかさず普久原選手(宇都宮ブリッツェン)が反応し、間もなく二人は先頭の中村選手(宇都宮ブリッツェン)に追いついて先頭集団は3名となります。

宇都宮ブリッツェンとシマノが飛び出したことで追わなくてはいけない有力チームはアイサン勢とブリヂストン勢となりますが、ここで追走に力を使ったのはアイサンの中島選手。

一時は1分30秒ほどまでに開いた先頭3名との差を単独で少しづつ縮めていきました。

ラスト2周の上りに入ったところでメイン集団でアタックがかかり、逃げは全て吸収されて先頭集団の数は25名に絞られます。

宇都宮ブリッツェン勢は、ここまで献身的な走りをみせてきた普久原選手と中村選手が下がり、代わって若い初山選手と飯野選手が横風区間などでエース増田選手の風よけとなってゴールを目指していきます。

そして、最後の上りに突入すると、いくつかの仕掛けがあった後に3名のリーディンググループが形成されました。

土井(アルゴス・シマノ)
増田(宇都宮ブリッツェン)
清水(ブリヂストン)

ゴールに向かって清水選手(ブリヂストン)が積極的に前を引き、7名となった第2グループとの差を徐々に開いていきます。

そして、3名での勝負が確定的になったラスト300m、土井選手(アルゴス・シマノ)が仕掛けると清水選手(ブリヂストン)は堪らず遅れてしまいますが、増田選手(宇都宮ブリッツェン)はしっかりとスリップに入ります。

しかし、近年スプリント力を磨いている土井選手(アルゴス・シマノ)のスピードは高く、結局そのまま土井選手が先行してゴールラインを通過し、見事、自身初となる全日本のタイトルを集中に収めました。

増田選手(宇都宮ブリッツェン)はタイム差なしの2位、昨年の5位から更に順位を上げてのゴールとなっています。

そして第2グループの頭をルーキーの飯野選手(宇都宮ブリッツェン)が獲り、関係者皆が驚く全日本選手権4位のリザルトを獲得しました。

増田選手コメント
「今日はなんと言っても、チームでつかみ取った2位でした。宇都宮ブリッツェンが掲げていた、目標の表彰台を達成できたのは良かったです。今日はエースを任されたのですが、チームメイトみんなが守ってくれました。そのおかげで、何のストレスもなく最後の勝負に挑むことができたのです。海外を中心に活動するチームに対しても、宇都宮ブリッツェンの強さを示せたのではないでしょうか。ただ、自分にあと少し力があったなら、優勝して、もっとみんなを喜ばせることが出来たのかなと思います。アシストをした選手の働きに報いるのが、最後を任されたエースの仕事。またどこかでエースを任されることがあれば、最高の結果で皆に報いることが出来るように、がんばります。応援ありがとうございました。」

栗村監督コメント
「今年最初のビッグレースとなった全日本選手権ロード。宇都宮ブリッツェンはベースコンセプトとして昨年以上のリザルトを目指してこのレースに挑みました。先週のJBCF群馬CSCロードレース同様に中村選手が素晴らしい攻撃で200km弱の長距離を逃げ続け、続いて普久原選手が2回目のアタックに反応して後半のレースを創りました。二人が力尽きたあとも初山選手と飯野選手が増田選手をカバーし、前夜のミーティング通りの戦いを各自が完璧に実行しました。2位というリザルトは残念ではありますが、今日の宇都宮ブリッツェンのレース内容を評価しない人は普通に考えていないと言い切れるほど、皆誇れる走りを魅せつけてくれたと感じています。今シーズンはじまってから自分たちの力を表現できる場がなかなか訪れず、過小評価と戦う期間が続きましたが、今日のレースはチーム発足後最高の走りだったのは間違いありません。国内頂上決戦となる全日本選手権でレースを創った上で2位と4位のリザルト。それを獲得したのがエースとルーキーの二人。我々にとって今日の結果というのはこれ以上を望めない“最高の敗北”だったと感じています。今日も熱い声援を送っていただき本当にありがとうございました。」

◆[リザルト]
[全日本選手権ロードレース - 岩手県八幡平 - エリート男子 - 252.8km]
1位 土井雪広 ARGOS-SHIMANO 6h55m38s 36.49km/h
2位 増田成幸 宇都宮ブリッツェン +00s
3位 清水都貴 ブリヂストンアンカー +03s
4位 飯野智行 宇都宮ブリッツェン +14s
5位 西谷泰治 愛三工業レーシング +19s
6位 鈴木真理 CANNONDALE SPACEZEROPOINT +19s
7位 六峰亘 ブリヂストンアンカーU23 +19s
8位 畑中勇介 シマノレーシング +19s
9位 新城幸也 チームヨーロッパカー +19s
10位 寺崎武郎 ブリヂストンアンカーU23 +19s
23位 初山翔 宇都宮ブリッツェン +3m51s
25位 普久原奨 宇都宮ブリッツェン +4m31s
33位 中村誠 宇都宮ブリッツェン +9m10s
DNF 廣瀬佳正 宇都宮ブリッツェン
DNF 若杉厚仁 宇都宮ブリッツェン

出走145名/完走40名

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[雄大な岩手山を望む八幡平の宿舎に到着する宇都宮ブリッツェン]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[八幡平入り直後から針谷メカが整備をはじめる]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[レースで使用するKUOTAの“KOM”&“KEBEL”が並べられる]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[練習を終えて部屋でリラックスする初山選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[手際よく各選手のマシンを洗車及び整備していく針谷メカ]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[栗村監督を中心にレース戦術などを話し合う各選手たち]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[長丁場のレースのため補給は非常に重要となる]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[会場に到着した増田選手が集中した表情をみせる]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[出走サインを終えてスタートを待つ廣瀬キャプテン]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[増田選手が出走サインを行う]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[昨年のトップテンの選手たちがスタートラインに並ぶ]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[スタート直後に中村選手がアタックを仕掛けそれに同調した9名の選手がアーリーアタックを決める]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[アイサン勢のコントロールでメイン集団は穏やかに進んでいく]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[追走4名は平塚選手(シマノ)と遠藤選手(キャノンデール)以外は前に出ず徐々に離されていく]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[この日も多くの宇都宮ブリッツェンサポーターが会場に駆けつけた]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[中村選手が逃げに入ったことにより集団内で好位置をキープしながら進む宇都宮ブリッツェン勢]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[スタート直後から飛び出した中村選手が脅威の200km逃げでチームメイトを助ける]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[追走集団にいる平塚選手が先頭に追いつかないことを知ったシマノ勢が追撃を開始]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[最大で11分まで開いた先頭集団との差がシマノ勢の追走でみるみる縮まりはじめる]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[メイン集団内で増田選手をサポートしながら周回を重ねる若杉選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[補給を行いながら選手たちとコミュニケーションをとる栗村監督]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[チームメイトにサポートされながら252kmという長距離を消化していく増田選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[中村選手に代わって今度は普久原選手が阿部選手(シマノ)とともにアタックにでる]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[宇都宮ブリッツェンとシマノの攻撃に今度はアイサン勢のアシストが削られていく]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[レース終盤に入っても増田選手を守り続ける初山選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[仕事をこなしながらゴールに向かう飯野選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[最後はゴールスプリントで土井選手に敗れたものの増田選手が2位でフィニッシュ!]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[アシストとして走った飯野選手がフレッシュな各チームのエース達を置き去りにして4位でゴール!]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[200kmを逃げたにも関わらず完走を果たした中村選手がゴール後すぐに増田選手のもとに駆け寄る]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[献身的な働きをみせた中村選手と言葉を交わし感極まる増田選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[宇都宮ブリッツェンとしては史上初となる全日本選手権表彰台にあがった増田選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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[チーム発足後最高の走りとリザルトを残した宇都宮ブリッツェンの進化はこれからも続いていくだろう]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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