

[上:シマノ勢の組織的な加速により形成された先頭グループをリードする増田選手]
[下:西日本クラシックに続いて今シーズンJPT2勝目を飾った畑中選手]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
7/9(土)に、Jプロツアー第8戦の「JBCF群馬CSCロードレース」が開催されました。
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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の8名がエントリー。
柿沼章
廣瀬佳正
中村誠
増田成幸
辻善光
初山翔
小坂光
若杉厚仁
※参加選手=105名
2011年Jプロツアー第8戦の「JBCF群馬CSCロードレース」が、スピードとパワーを要求される群馬サイクルスポーツセンターの6kmサーキットで開催され、レース中盤以降メイン集団を支配したシマノレーシングのエース畑中勇介選手が最終周の心臓破りでアタックを決め、西日本クラシックに続いて今シーズンJプロツアー2勝目を飾りました。
宇都宮ブリッツェンは、最終局面で増田選手と初山選手が5名の先頭グループに残ってシマノレーシング勢と激しい攻防をみせましたが、最後は西日本クラシック同様に畑中選手と西園選手(シマノレーシング)に先行を許してしまい、増田選手の3位が最高位となっています。
個人及び団体共にランキングトップで迎えたJプロツアー第8戦の「JBCF群馬CSCロードレース」。
シーズン後半戦の最初のレースということもあり、チームとしては積極的に攻めつつもある程度リザルトも大切にしながら戦うことをミーティングで確認しました。
レースがスタートすると、“職人ライダー”柿沼選手が集団の一瞬の間をついて単独アタックを決めます。
これに奈良選手(ボンシャンス飯田)が合流し、二人は最大で2分のタイム差を得てレース全行程の半分以上となる約65kmを逃げ続けました。
レース前半はあまり動きをみせなかった昨年のシリーズチャンピオンシマノレーシングですが、レースが中程に差し掛かったところでメイン集団の先頭に立って組織的にペースを上げはじめ、先頭2名との差をあっという間に詰めはじめます。
この動きでメイン集団の数は一気に絞られていき、間もなくシマノレーシングが支配する集団は柿沼選手ら2名を吸収してレースは振り出しに戻りました。
その後は、シマノレーシング勢と宇都宮ブリッツェンが交互にアタックを仕掛け、その他のチームの選手達も展開に絡みながらレース終盤を迎えます。
この時点で先頭集団の数は14名。
鈴木真理/畑中/鈴木譲/平塚/西園(シマノレーシング)
廣瀬/中村/増田/初山(宇都宮ブリッツェン)
真鍋(マトリックス)
中島(アイサン)
栂尾(ラバネロ)
岩島(ナルシマ)
中里(湘南ベルマーレ)
残り3周となり、前で積極的に動く選手たちと既に疲労しはじめた選手たちの間にギャップが生まれ、先頭集団は更に分裂して5名の先頭集団が形成されました。
畑中/平塚/西園(シマノレーシング)
増田/初山(宇都宮ブリッツェン)
「シマノレーシング」対「宇都宮ブリッツェン」というカタチとなった先頭の5名は順調にペースを上げて後続との差を開き、すぐに1分近いアドバンテージを得て一気にレースを決めてしまいました。
そして最終周回へと突入すると、まずはこのレースで光る走りをみせていた初山選手(宇都宮ブリッツェン)が遅れ、その後、平塚選手も(シマノレーシング)も遅れて、先頭は畑中・西園選手(シマノレーシング)と増田選手(宇都宮ブリッツェン)の3名となります。
こうなるとシマノレーシングの二人は非常に強力で、畑中選手と西園選手が西日本クラシックの再現のごとく交互にアタックを仕掛けて増田選手を置き去りにし、そのままワンツー・フィニッシュを飾りました。
ルビーレッドジャージを着た増田選手は3位でゴール。
再びシマノレーシング勢の強力な走りの前に敗北を喫しましたが、それでも最終局面まで互角の戦いを演じたことは事実であり、「宇都宮ブリッツェンは強くなり続けている」という印象を観るものに印象づけたレースでありました。
この結果、ルビーレッドジャージは増田選手(宇都宮ブリッツェン)がキープ、チームランキングも宇都宮ブリッツェンが首位を守っています。
栗村監督コメント
「シマノレーシングやアイサン勢が得意とするスピードサーキットの群馬CSCで開催されたJプロツアー第8戦。ここまでポイントランキングでトップに立っている宇都宮ブリッツェンですが、まだまだチャレンジャーとしての立ち位置は変わっておらず、上位チームにいかに挑めるかが課題となりました。レースが始まると、ベテランの柿沼選手が飛び出してチームメイト達を助け、その後は、廣瀬・中村・増田・初山の4選手が先頭集団内で積極的に勝負を仕掛けました。最後はまたしても畑中選手と西園選手にやられてしまいましたが、西日本クラシックの時に比べてその差は確実に詰まっています。今後も、シマノレーシングは強力な走りでポイント差を縮めてくる可能性は高いでしょうが、宇都宮ブリッツェッンも地域型チームのプライドを持ってしっかりと戦っていきたいと思います。最後になりますが、今回もたくさんの方々に応援いただき本当に感謝しております。選手たちは皆様の声を力に変えていますので、引き続き熱い応援をお願いいたします。」
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◆[リザルト]
[JBCF群馬CSCロードレース - 群馬CSC - JPT第8戦 - 114km]
1位 畑中勇介(シマノレーシング) 2:51:20 39.92km/h
2位 西薗良太(シマノレーシング) +00:12
3位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +00:23
4位 平塚吉光(シマノレーシング) +00:30
5位 初山翔(宇都宮ブリッツェン) +00:35
6位 鈴木譲(シマノレーシング) +01:17
7位 中村誠(宇都宮ブリッツェン) +01:20
8位 中島康晴(愛三工業レーシングチーム) +01:21
14位 廣瀬佳正(宇都宮ブリッツェン) +03:17
19位 若杉厚仁(宇都宮ブリッツェン) +05:33
21位 柿沼章(宇都宮ブリッツェン) +05:33
34位 辻善光(宇都宮ブリッツェン) +06:32
DNF 小坂光(宇都宮ブリッツェン)
※完走=57名
Jプロツアー個人ランキング
1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) 5025P
2位 畑中勇介(シマノレーシング) 3900P
3位 辻善光(宇都宮ブリッツェン) 2551P
Jプロツアーチームランキング
1位 宇都宮 12253P
2位 シマノ 10600P
3位 アイサン 5801P

[30度を超える暑さとなった群馬サイクルスポーツセンターに到着]
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[宇都宮ブリッツェンは当日移動でスタート2時間前に会場入り]
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[自らブレーキシューの調整を行う増田選手]
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[気温が高いことから水分補給用のボトルをいつもより多めに準備する]
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[小坂選手がタイヤのエアーをチェック]
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[ファンの方が用意してくれた応援用のバナーにサインする初山選手]
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[ゼッケン11番は柿沼選手のバイク]
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[辻選手がスタートの準備を行う]
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[レース前に取材を受ける栗村監督]
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[ルビーレッドジャージを着る増田選手が出走サインを行う]
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[レーシングウェアに着替えた小坂選手が冷却のために水をかぶる]
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[スタート地点に移動した若杉選手]
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[スタート前にファンサービスを行う増田選手]
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[チームランキングトップの宇都宮ブリッツェンが最前列に並ぶ]
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[ブリッツェンフェアリーの莉沙子(リサコ)]
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[同じくブリッツェンフェアリーの怜(レイ)]
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[スタートを待つ増田選手]
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[12時40分に最高峰カテゴリーのP1がスタート]
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[レース序盤に飛び出したのは柿沼選手と奈良選手の二人]
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[メイン集団内で次のレース展開に備える中村選手]
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[Jプロツアーリーダーの増田選手が好位置で登りをクリアーする]
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[集団前方を走る小坂選手]
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[最大で2分の差をつけて快調に逃げ続ける柿沼選手]
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[群馬CSC名物の“登りヘアピンコーナー”をパスする初山選手]
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[メイン集団内で各選手たちの動きを監視する廣瀬選手]
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[約60kmを逃げ続けた柿沼選手]
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[レース中盤を過ぎたところでシマノ勢が組織的にスピードを上げる]
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[シマノ勢の加速により集団は分断し更にそこからアタックを仕掛ける初山選手と中村選手]
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[20名弱の先頭集団が形成され先頭を引く初山選手が冷却のために水をかぶる]
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[第2集団で周回を重ねる若杉選手]
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[先頭集団に入りチームメイトをサポートする廣瀬選手]
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[先頭集団に位置する中村選手、初山選手、増田選手]
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[後続グループを走る辻選手]
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[15名にまで絞られた先頭グループをリードする増田選手]
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[シマノ5名、宇都宮ブリッツェン4名、他チームは1名ずつとなった先頭集団]
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[シマノ3名と共に初山選手と増田選手を含む5名が飛び出す]
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[増田選手を先頭に最終ラップに突入する5名]
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[1分以上離されて中村選手が抑える第2グループもラストラップへ]
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[最後の登りで飛び出した畑中選手が今シーズンJPT2勝目を飾る]
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[3位でゴールした増田選手はきっちりとリーダージャージをキープ]
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[初山選手は5位でゴール]
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[第2集団の2番手でゴールした中村選手は7位]
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[終盤に脚が攣ってしまった廣瀬選手は14位でフィニッシュ]
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[ゴール後クールダウンを行う増田選手と初山選手]
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[柿沼選手、若杉選手、辻選手らもゴール]
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[戦い終えてチームピットに戻る中村選手]
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[先頭集団に入ってチームをコントロールした廣瀬選手]
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[表彰台はシマノと宇都宮ブリッツェンが独占となった]
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[ルビーレッドジャージをしっかりと守った増田選手]
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