©︎Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
◆リザルト
[関西シクロクロスマキノラウンド - UCI-C2 - JCX第5戦 - ME - ]
1位 織田聖 (弱虫ペダルサイクリングチーム) 1h01m10s
2位 沢田時 (チームブリヂストンサイクリング) +25s
3位 前田公平 (弱虫ペダルサイクリングチーム) +28s
4位 村上功太郎 (松山大学) +35s
5位 小坂光 (宇都宮ブリッツェン) +56s
6位 竹之内悠 (ToyoFrame) +1m33s
7位 横山航太 (シマノレーシング) +2m18s
8位 宮津旭 (PAXPROJECT) +2m41s
9位 加藤健悟 (臼杵レーシング) +2m56s
10位 鈴木来人 (BonneChance Asia Cycling Academy) +3m11s
出走=74名/完走=24名
2020-2021シーズンのJCXナショナルシリーズ第5戦となる「関西シクロクロスマキノラウンド(UCI-C2)」が滋賀県高島市のマキノ高原で開催され、レース中盤以降に独走体制を築いた弱虫ペダルサイクリングチームの織田聖が優勝。JCXナショナルシリーズ3連勝を達成しました。
宇都宮ブリッツェンの小坂光選手は序盤から中盤にかけて先頭パックでレースを展開。その後、2名に先行を許してしまったものの3番手パックでレースを展開しましたが、残り2周回のキャンバーでミスをしてしまい遅れてしまうことに。最後は5位でフィニッシュしてレースを終えました。
10月から開幕した今シーズンのJCXナショナルシリーズ。
今シーズンは新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、当初に予定されていたレースの幾つかの中止が既に決定しており、今回の関西シクロクロスマキノラウンドが年内最後のJCXナショナルシリーズのレースになります。
加えて、今レースは翌週に控える全日本選手権シクロクロス前最後のJCXナショナルシリーズのレース。これまで各エリアでレースを重ねてきた有力選手勢が一同に会す唯一の機会でもあります。
ここまで走ってきたJCXナショナルシリーズの2戦でともに3位と、納得のいくレベルでの走りができていない宇都宮ブリッツェンの小坂光選手。
しかし、今レースを迎える前までに、目標とする全日本選手権に向けて厳しいトレーニングを重ねて身体を追い込み、しっかりとコンディションを上り調子にして会場となるマキノ高原へとやって来ました。
レースはスタートから、翌週の全日本選手権でも優勝争いを演じるであろう有力選手勢が先頭パックを形成する展開になります。
小坂(宇都宮ブリッツェン)
前田、織田(弱虫ペダル)
沢田(BSサイクリング)
横山(シマノ)
竹之内(Toyo)
村上(松山大学)
積田(SNEL)
その後、8名の先頭パックの中では、積田選手(SNEL)がジリジリと後退していく一方で、先頭では沢田選手(BSサイクリング)が上り区間で積極的にペースアップ。これにより先頭パックはふたつに割れることになって4周回目に入ります。
小坂(宇都宮ブリッツェン)
前田、織田(弱虫ペダル)
沢田(BSサイクリング)
↓
村上(松山大学)
↓
横山(シマノ)
↓
竹之内(Toyo)
4周回目に入ると先頭パックは再びまとまりますが、その中から織田選手(弱虫ペダル)と沢田選手(BSサイクリング)が抜け出して先頭パックを形成する展開に。後方は各選手がバラバラになりながらも先行する2選手を追走する状況が続きます。
6周回目に入ると、2名の先頭パックではシケインをバニーホップでクリアした織田選手(弱虫ペダル)が奪ったそのリードを広げるべくペースアップを開始。沢田選手(BSサイクリング)を振り切って独走体制を築き始めます。
一方、その後方では小坂選手(宇都宮ブリッツェン)、前田選手(弱虫ペダル)、村上選手(松山大学)の3名が、付いたり離れたりする場面は見られたものの3番手パックを形成。このまま最終周回までもつれるかと思われました。
しかし、残り2周回となる8周回目のキャンバー区間で、小坂選手(宇都宮ブリッツェン)はミスをしてしまい後退。単独5番手と苦しい状況で最終局面を迎えることになります。
その後、先頭は盤石の走りで独走体制を築いた織田選手(弱虫ペダル)が最後までリードを守り切り優勝。終盤に少しタレたものの、最後まで2番手を死守した沢田選手(BSサイクリング)が2位。3位には村上選手(松山大学)を振り切った前田選手(弱虫ペダル)が入って表彰台を獲得。
宇都宮ブリッツェンの小坂選手は残り2周回のミスの後から若干集中を欠いた状態になってしまい、そのまま5位でフィニッシュ。順位こそふるわなかったものの、スタミナ面での良い感触を得て翌週に控える大一番、全日本選手権を迎えることになります。
小坂選手コメント
「幕張のレースが終わった後にかなりハードなトレーニングを重ねて調子が上がっていたので、今日は最後まで勝負するつもりでスタートしました。沢田選手が刻むハイペースに若干ペースを乱されましたが、それでも冷静に中盤まではこなせたと思います。織田選手のペースアップについていくことができず3位争いとなり、ラスト2周のキャンバー区間でミスをしてしまい脱落してしまいました。個人的にはかなり身体が仕上がってきていることを実感できたので、表彰台に上がることができなかったのは残念でしたが前向きな気持ちでレースを終えることはできました。残り1週間しっかり調整をして、全日本選手権は万全の状態で臨みます。応援ありがとうございました!」
Text:Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY