Live!!! JPT第8戦 JBCF やいた片岡ロード

2019年のJプロツアー第8戦となる「JBCFやいた片岡ロードレース」が栃木県矢板市の石関周辺に設定された1周10.7kmの公道特設周回コースで開催され、終盤に形成された7名の先頭集団から残り500mで飛び出したチームブリヂストンサイクリングの今村駿介が優勝。今シーズンJプロツアー2勝目を飾りました。
宇都宮ブリッツェンは序盤から各選手が先手を打ってレースを進めていき、終盤にできた7名の先頭集団に岡選手が入って勝利を狙いましたが、わずかに届かず4位でレースを終えました。
前日の那須塩原クリテリウムに続き、Jプロツアー栃木ラウンドの2日目として開催された今回の第8戦。
那須塩原クリテリウムではチームで想定した通りの展開に持ち込んだものの、最後のゴールスプリントでわずかに及ばず鈴木龍選手が2位となった宇都宮ブリッツェンは、好調の岡選手と鈴木龍選手を勝負の軸にすえながらも明確なレースプランは決めず、各選手が常に先手を打ってレースを進めていくことで勝機を手繰り寄せるレースを目指してスタートラインに並びました。
レースはスタートから、各チームが積極的にアタックを繰り出すアタック合戦の様相に。宇都宮ブリッツェンも各選手が積極的にアタック&チェックを繰り返してレースを進めていきます。
すると、3周回目のコリーナ矢板の区間で6名の選手が集団から先行する展開に。宇都宮ブリッツェンは鈴木譲選手と鈴木龍選手が入ります。
一方のメイン集団は、逃げ集団に選手を送り込めなかった那須ブラーゼンがホームチームとして見せ場を作ろうと先頭に立ってペースアップを開始。5周回目に逃げ集団を吸収してレースは振り出しに戻ります。
振り出しに戻った集団では、コリーナ矢板の上り区間に入るとマンセボ選手(マトリックス)が攻撃を仕掛けますが、これは阿部選手(宇都宮ブリッツェン)がつなぎますが、県道区間に入ると今度は中井選手(シマノ)と近谷選手(BSサイクリング)が先行。しかし、この逃げも集団が吸収して残り2周回となる7周回目へと入ります。
すると、コリーナ矢板の上り区間での攻撃を経て、今度は7名の選手が先行する展開に。宇都宮ブリッツェンは岡選手が入ります。
先頭集団の7名はメイン集団から40秒ほどのリードを奪って最終周回へ。ランキング上位のチームが入っているため後方のメイン集団を引く必要がある脚を残したチームもなく、この7名に勝負が絞られることになります。
そうなると先頭の7名の中でも勝利に向けて攻撃を仕掛け合う展開となりますが、2名そろうマトリックスパワータグとブリヂストンサイクリングが有利な状況。単騎と数的不利の岡選手(宇都宮ブリッツェン)は状況を見極めながらの対応を余儀なくされます。
何度も攻撃がかかったものの決定的な抜け出しは生まれず、勝負は小集団でのゴールスプリントに持ち込まれるかと思われました。
しかし、残り500mを切ったところで、スプリントになればチームメートの窪木選手(BSサイクリング)に勝利を託せる今村選手(BSサイクリング)が渾身のアタックで先行。第5戦宇都宮ロードレースと同じような展開でそのまま優勝を飾りました。また、2位には後続のスプリントを制した窪木(BSサイクリング)が入り、ブリヂストンサイクリングがワンツーフィニッシュを達成しました。
宇都宮ブリッツェンは、最終局面に挑んだ岡選手が単騎だったこともあって今村選手の飛び出しに対応することができず。後続のゴールスプリントで先行してフィニッシュを目指しましたが窪木選手とオールイス選手に差されてしまい、4位でレースを終えました。
清水監督コメント
「今日は調子の良い岡選手を軸にレースを組み立てていこうということで、各選手ともに先手を打ちながらレースを進めていきました。しかし、最終局面で岡選手が単騎の状況になってしまい、それが結果に響いてしまったかなという印象です。5月から6月頭にかけてのUCIレースの連戦では個人総合の成績を守るためにガチガチのレースをする必要があったので、今回の2連戦は比較的フリーに、各選手が動きたいようにレースを進めることにしました。地元レースということで当然勝利を狙ってはいましたし、勝利を挙げられなかったことは悔しいのですが、今月末に控える全日本選手権に向けては各選手ともにコンディションを上げることはできたので、意味のある2連戦になったと感じています。結果には一歩届かずファン・サポーターの皆さんには申し訳ありませんでしたが、全日本選手権に向けてもう一段階チームの状態を上げていきたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします。2日間、天候が不安定な中、熱い応援ありがとうございました!」
Text:Nobumichi KOMORI/HATTRICK COMPANY
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