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2015/06/28

Live!!! 全日本選手権 エリート

S1

photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

リザルト

[全日本自転車競技選手権大会ロード・レース - 男子エリート - 240km - ]

1位 窪木一茂 (Team UKYO) 5h55m33s 40.49km/h

2位 畑中勇介 (Team UKYO) +5s

3位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +6s

4位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) +7s

5位 鈴木龍 (那須ブラーゼン) +7s

6位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +7s

7位 黒枝士揮 (NIPPO-Vini Fantini) +8s

8位 中島康晴 (愛三工業レーシングチーム) +8s

9位 山本隼 (Team UKYO) +8s

10位 初山翔 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +8s

18位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +11s

58位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +8m31s

DNF 堀孝明

DNF 青柳憲輝

出走=146名/完走=64名

ロードレースの日本チャンピオンを決める「全日本自転車競技選手権大会ロード・レース」男子エリートが、関東地方で初開催となる栃木県那須町と那須塩原市にまたがるアップダウンの厳しい1周16kmの公道サーキットコースで開催され、最終盤に単独で抜け出したTeam UKYOの窪木一茂が並み居る強豪選手を抑えて優勝。2015年のロードレース日本チャンピオンに輝きました。

宇都宮ブリッツェン勢は序盤にできた逃げ集団に入った増田選手が、逃げ集団が吸収された後のアタック合戦から終盤の勝負どころまで終始果敢に動き続けましたが、最後はTeam UKYOの窪木選手と畑中選手の後塵を拝し、3位。悲願の日本チャンピオン獲得は来年に持ち越しとなりましたなりました。

ロードレーサーであれば誰もが一度は夢見るナショナルチャンピオンジャージ。その着用者を決める年に一度のビッグレース、全日本選手権ロード男子エリートの日が遂にやって来ました。

今年は、今季日本人で唯一のワールドツアーチーム所属選手である別府史之選手(トラック・ファクトリー・レーシング)、6度目のツール・ド・フランス出場を目指してヨーロッパでのレース活動を優先させた新城幸也選手(ユーロップカー)が出場を見合わせたこともあり、例年以上に混沌とした戦いになることが予想されます。

宇都宮ブリッツェンは地元・栃木県で開催されるこの大一番を、勝負を争うことになるであろうブリヂストンアンカー、愛三工業、Team UKYO勢の動きに注意を払いながら、有力選手を含む逃げに増田選手を複数名の選手が入って逃げ切りを視野に入れた先待ちの体制を作ることを第一目標に、大集団でのゴールスプリント勝負にもつれた場合は集団内で温存していた鈴木譲選手で勝負というプランで、必勝を期してレースに臨みました。

那須町文化センター前をスタートしたレースは、2kmのローリング区間を過ぎてリアルスタートが切られると、激しいアタック応酬が繰り広げられる展開となります。

すると早速、椿選手(ブリヂストンアンカー)が単独で集団から抜け出しますが、1周回を完了する段階で吸収されます。

その後もアタック合戦が続く展開となりますが決定的な逃げは決まらず、レースは3周回目へ。

ここでようやく、30名ほどの選手が集団から先行して逃げ集団を形成。そこから人数が削られ、有力選手を含む19名の逃げ集団が形成されます。

増田、堀(宇都宮ブリッツェン)

土井、平井(Team UKYO)

佐野(那須ブラーゼン)

西薗、初山、井上(ブリヂストンアンカー)

山本、石橋(NIIPPO)

平塚、小森(愛三工業)

木村(シマノ)

水野(キナン)

豊田(コラッジョ川西)

高岡(イナーメ信濃山形)

川田(Honda栃木)

小渡(シエルヴォ奈良)

藤田(OLD NEW)

↓ 約2分

メイン集団

一方のメイン集団は、有力チームがほぼ全チーム逃げに選手を送り込んだこともあり、積極的にコントロールできるチームが不在の状況に。ブリッジをかけようとアタックを仕掛ける選手はいるものの単発の感は否めず、逃げ集団とのタイム差はみるみる開いていく展開となります。

逃げ集団19名

↓ 約5分

メイン集団

しかし、5周回目のアップダウン区間に入った最初の上りで逃げ集団内の平塚選手(愛三工業)がパンクでストップ。チームメートの小森選手も止まり、逃げ集団からメイン集団に戻る展開となります。

すると、逃げ集団から選手がいなくなった愛三工業勢がメイン集団のコントロールを開始。その動きにようやく同調するチームや選手たちも現れるようになり、集団の意思が少しずつ統一され始めます。

逆に、17名となった逃げ集団は有力選手が多くそろうものの、それが仇となり牽制や抜け出しのアタックが頻発。土井選手(Team UKYO)らが協調体制をとることを訴えますがなかなか脚がそろわない状態となり、その影響でクラブチームの選手たちがこぼれ落ちていき14名となります。

一方、愛三工業がコントロールを開始したメイン集団は、キナンサイクリングやEQA U23などもコントロールに加わり、周回を重ねるごとに逃げ集団とのタイム差を縮めていきます。

増田、堀(宇都宮ブリッツェン)

土井、平井(Team UKYO)

佐野(那須ブラーゼン)

西薗、初山、井上(ブリヂストンアンカー)

山本、石橋(NIPPO)

木村(シマノ)

水野(キナン)

高岡(イナーメ信濃山形)

川田(Honda栃木)

↓ 約2分30秒

メイン集団

レースはその後、川田選手(Honda栃木)がドロップして13名となったは逃げ集団と、それを追うメイン集団という形のまま周回を重ねていきますが、10周回目を迎えると、遂にメイン集団が逃げ集団を吸収。レースは振り出しに戻って終盤戦へと入っていきます。

振り出しに戻った集団からは、内間選手(ブリヂストンアンカー)が単独でアタックを仕掛け、最大で1分以上のリードを奪って逃げますが、11周回に入った段階でメイン集団に吸収されます。

再び一つとなった集団内では、激しいアタック合戦が勃発。このアタック合戦で活性化した集団は、少しずつ人数を減らしながらも大集団のまま進んでいきます。

すると、大集団から今度は伊丹選手(キナン)がアタックを仕掛けて単独エスケープを試みますが、程なくして吸収されます。

結局、大集団のまま激しいアタック合戦が続くレースは、決定的な逃げが決まらないまま最終周回へと突入していく展開となります。

この頃になると、勝敗の行方は大集団でのゴールスプリントとなることが濃厚かという雰囲気が漂い始めますが、集団内では少ない逃げ切りのチャンスに賭ける選手たちがアタックを仕掛け10名程度の選手が飛び出し、宇都宮ブリッツェンはその中に増田選手が入ります。

メイン集団からは、さらに鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)、窪木選手(Team UKYO)、鈴木龍選手(那須ブラーゼン)の3名がブリッジをかけて先行する集団に合流。先頭は14名となって最終局面を迎えることとなります。

14名の先頭集団から最初に飛び出したのは畑中選手(Team UKYO)。この動きにすかさず増田選手(宇都宮ブリッツェン)と窪木選手(Team UKYO)が反応して追走に入ります。

追走の2名が畑中選手(Team UKYO)をキャッチすると、今度はそのカウンターで窪木選手(Team UKYO)がアタックを仕掛けて単独で飛び出します。

序盤から終盤まで動き続けた増田選手(宇都宮ブリッツェン)も最後の力をふり絞って窪木選手(Team UKYO)を追いかけますが、わずかに届かず。勝利を確信した窪木選手が大きなガッツポーズでフィニッシュラインを駆け抜け、2015年の日本チャンピオンに輝く優勝を飾りました。

最後まで決死の走りを見せた増田選手(宇都宮ブリッツェン)でしたが、ツキいちでスプリントに備えていた畑中選手(Team UKYO)にもかわされ3位でフィニッシュ。悲願の日本チャンピオンには惜しくも手が届きませんでした。

清水監督コメント

「今日レースは選手全員が前半の要所要所からそつなく動いてくれ、最後の勝負どころも自分たちでレースを作ってくれて、本当にいいレースをしてくれたと思います。ただ、大本命とされていないチームが同様の動きをすればいいレースだったと褒め称えられるレースではありましたが、我々は完全に優勝候補で、優勝を目指してこのレースに臨んでいたので悔しい3位表彰台となってしまったと感じています。レース内容としては序盤の優勝候補を含む逃げに増田選手に加えて堀選手が入っていい形を作り出し、結果的に愛三工業を崩壊に追い込むことができました。レースが振り出しに戻って大集団となってからも選手みんなでうまく反応してブリヂストンアンカーの人数も削れてチャンスがどんどん広がっていきました。ただ、残り5周回からのアタック合戦の中で、増田選手と鈴木譲選手の両エースが調子が良かっただけに少し動き過ぎてしまったことが、最後の最後で動きを一歩遅らせてしまったのかな、と。ただ、逆を言えば、彼ら2人が積極的に動かずにいれば、これだけ人数が絞られることもなく、ここまで素晴らしいレースにはなっていなかったとも思いますので、私個人としては選手みんなを評価したいと思っています。優勝した窪木選手は、要所要所で動いたところもあったのかもしれませんが、人数が絞られるのを待って待って、最後に自分の本来の持ち味を発揮した素晴らしい勝利でした。逆に、宇都宮ブリッツェンは動いて動いて勝ちに行く我々本来の勝ちパターンで挑んで、お互いの勝ちパターンをぶつけ合った末の敗戦だったのだなと感じています。今日の増田選手は序盤から逃げに入って動き続けて消耗していたにも関わらず、最終局面でも先頭に残って勝負に絡む走りを見せた“日本で一番強い男”だったと思いますが、なかなかその証だけが手に入らないですね。全日本選手権を地元で開催していただいて、こんなにたくさんのファン・サポーターの皆さんに来ていただいて声援をいただいて、望む結果を手にすることができず本当に悔しいです。皆さんの熱い声援があったからこそ、選手たちもこれだけの走りができたと思うのですが、なかなか地元で勝てないレースが続いてしまっていて本当に申し訳なく思っています。残る地元レースは渡良瀬遊水地でのJプロツアーとジャパンカップになります。ジャパンカップはカテゴリも上がる厳しいレースになりますが、地元レースで良い走りと結果をお見せできるように頑張りますので、引き続きご声援をいただけますよう、よろしくお願いします」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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