Live!!! TOJ 5th
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
◆リザルト
[ツアー・オブ・ジャパン UCI-2.1 - 第5ステージ 富士山 - 11.2km -]
1位 ラヒーム・エマミ (ピシュマガンジャイアントチーム) 38m27s 17.4km/h
2位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール (タブリーズペトロケミカルチーム) +22s
3位 ホセイン・アスカリ (ピシュガマンジャイアントチーム) +37s
4位 ラミン・メフラバニアザル (ピシュガマンジャイアントチーム) +1m08s
5位 アミール・ザルガリ (ピシュマガンジャイアントチーム) +1m10s
6位 ベンジャミン・ディボール (アヴァンティレーシングチーム) +1m43s
7位 フランシスコ・マンセボ (スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム) +1m45s
8位 ガーデル・ミズバニ・イラナグ (タブリーズペトロケミカルチーム) +1m48s
9位 トマ・ルバ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +1m53s
10位 ディディエール・チャパッロ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +1m59s
22位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +4m00s
45位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +6m59s
60位 青柳憲輝 (宇都宮ブリッツェン) +10m51s
76位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +13m33s
85位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +14m56s
91位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +17m58s
出走=93名/完走=93名
個人総合時間 第5ステージ終了時
1位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール (タブリーズペトロケミカルチーム) 10h33m32s 38.4km/h
2位 ラヒーム・エマミ (ピシュガマンジャイアントチーム) +19s
3位 ホセイン・アスカリ (ピシュガマンジャイアントチーム) +50s
4位 アミール・ザルガリ (ピシュガマンジャイアントチーム) +50s
5位 フランシスコ・マンセボ (スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム) +1m06s
6位 トマ・ルバ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +1m26s
7位 ディディエール・チャパッロ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +1m41s
8位 ダミアン・モニエ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +1m53s
9位 ガーデル・ミズバニ・イラナグ (タブリーズペトロケミカルチーム) +2m15s
10位 イリア・コシェヴォイ (ランプレ・メリダ) +2m17s
19位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +4m10s
39位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +9m42s
61位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +21m57s
72位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +31m39s
82位 青柳憲輝 (宇都宮ブリッツェン) +39m46s
87位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +45m17s
個人総合ポイント 第5ステージ終了時
1位 フランシスコ・マンセボ (スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム) 33P
2位 ルカ・ピベルニク (ランプレ・メリダ) 33P
3位 アダム・フェラン (ドラパックプロフェッショナルサイクリング) 33P
4位 ニール・ヴァンデルプローグ (アヴァンティレーシングチーム) 30P
5位 トマ・ルバ (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 30P
6位 ヴァレリオ・コンティ (ランプレ・メリダ) +29P
個人総合山岳 第5ステージ終了時
1位 ラヒーム・エマミ (ピシュガマンジャイアントチーム) 25P
2位 マッティア・ポッツォ (NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 13P
3位 ディラン・ガードルストーン (ドラパックプロフェッショナルサイクリング) 12P
4位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール (タブリーズペトロケミカルチーム) 12P
5位 チュン カイ・フェン (ランプレ・メリダ) 11P
6位 ホセイン・アスカリ (ピシュガマンジャイアントチーム) 11P
チーム総合 第5ステージ終了時
1位 ピシュガマンジャイアントチーム 31h42m26s
2位 タブリーズペトロケミカルチーム +4m41s
3位 アヴァンティレーシングチーム +6m30s
4位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム +8m08s
5位 スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム +8m13s
11位 宇都宮ブリッツェン +27m16s
※出場チーム=17チーム
第6ステージ 各賞ジャージ着用者
グリーン・ジャージ(個人総合) ミルサマ・ポルセイェディゴラコール (タブリーズペトロケミカルチーム)
ブルー・ジャージ(ポイント賞) フランシスコ・マンセボ (スカイダイヴドバイプロサイクリングチーム)
レッド・ジャージ(山岳賞) ラヒーム・エマミ (ピシュガマンジャイアントチーム)
ホワイトジャージ(新人賞) イリア・コシェヴォイ (ランプレ・メリダ)
UCI-2.1のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の第5ステージが、激坂として知られる静岡県小山町のふじあざみラインで行われ、ピシュガマンジャイアントチームのラヒーム・エマミが、昨年に驚異的なタイムで優勝したタブリーズペトロケミカルのミルサマ・ポルセイェディゴラコールとのマッチレースから抜け出し、コースレコードを24秒更新する38分27秒のタイムで優勝を飾りました。また、個人総合時間は、今ステージでは惜しくも2位となったものの、見事にタブリーズペトロケミカルのポルセイェディゴラコールが獲得しています。
宇都宮ブリッツェン勢では、ここまで個人総合時間で日本人トップの16位につけていた増田選手が、並み居る外国人選手勢に日本人でただ一人割って入る形で22位でフィニッシュ。順位は下げたものの、日本人選手トップをキープする個人総合19位につけています。
ツアー・オブ・ジャパンの総合成績を決める上で、最も重要と言っても過言ではない富士山ステージ。
後半にかけて“超”がつくほどの激坂で有名な、11.2kmのヒルクライムコースです。
レースがスタートすると、早速、第3ステージまでリーダージャージを着用していたシティウィ選手(スカイダイヴドバイ)がアタックを仕掛けて集団から飛び出していき、その動きに呼応するように、上りに強い各チームのエースとアシスト陣が一気にペースを上げていく展開となります。
この動きで集団はいきなり縦長に。どんどんと遅れる選手が出始め、先頭集団ではいきなり、有力選手同士による戦いの様相を呈します。
レースが4kmほど進むと先頭は15名ほどにまで絞られ、ピシュガマンジャイアントの選手が4名、タブリーズペトロケミカルの選手が3名入り、いきなり大本命のイラン人選手勢がレースを支配する展開となります。
先頭から30秒程度離れた集団内では、増田選手(宇都宮ブリッツェン)が粘りの走りを展開。強力な外国人勢を相手に、自分の限界値ギリギリのラインを保ってふじあざみラインを上っていきます。
一方の先頭集団は、一向に勢いが衰えない状態でレースを進行。そのペースに耐え切れなくなった選手が1人、また1人と千切れていきます。
すると、そのハイペースな先頭集団から、ザルガリ選手・アスカリ選手・エマミ選手のピシュガマンジャイアント勢3名と、ポルセイェディゴラコール選手(タブリーズペトロケミカル)が抜け出し、ピシュガマンジャイアント3名対タブリーズペトロケミカル1名のイランチーム同士の一騎討ちの状態となります。
人数をそろえて圧倒的に有利な状況のピシュガマンジャイアント勢は、まずザルガリ選手(ピシュガマンジャイアント)が先頭に立ってペースアップ。
続いて、後を受けたアスカリ選手(ピシュガマンジャイアント)がペースを上げ続け、単独で対応せざるを得ないポルセイェディゴラコール選手(タブリーズペトロケミカル)の脚を削り続けます。
そして、レースも残り3kmを切った地点に入ると、満を持してエマミ選手(ピシュガマンジャイアント)がアタックを仕掛けて、追いすがるポルセイェディゴラコール選手(タブリーズペトロケミカル)を置き去りにします。
エマミ選手(ピシュガマンジャイアント)は、残る距離を独走状態で走り切り、昨年にポルセイェディゴラコール選手(タブリーズペトロケミカル)が1分以上更新したコースレコードを、さらに24秒更新する38分27秒でフィニッシュし、見事にステージ優勝を飾りました。
コースレコードは塗り替えられてしまいましたが、ポルセイェディゴラコール選手(タブリーズペトロケミカル)は2位でフィニッシュし、リーダージャージを獲得することに成功しています。
宇都宮ブリッツェンは、増田選手が外国人選手がトップ30のほとんどを占める中で意地の走りを見せて、自己ベストタイムには若干及ばなかったものの42分27秒の22位でフィニッシュ。この結果、個人総合時間で順位は落としたものの、トップ20に日本人でただ1人ランクインする19位につけています。
清水監督コメント
[戦前の予想通り、イラン勢が圧倒的な強さを見せつけるレースとなりました。残り4kmに差し掛かろうかという段階で、イラン勢4選手が抜け出して後続を置き去りにするというレース展開になってしまったので、我々ももちろんですが、ヨーロッパから来ているチームも含めてイラン勢の勢いを止めることは難しいと感じるレースとなりました。ただ、そんな中でこのコースを得意とする増田選手が、胸椎骨折からの病み上がりの状態で、自己ベストに近いタイムで上ってきてくれたことは良い兆しだと思いますし、この後に続くツール・ド・熊野、そして全日本選手権に向けては好材料だと感じています。ツアー・オブ・ジャパンは明日の伊豆ステージが実質的に最後の個人総合時間争いの場になります。出場チームの戦力が拮抗し、レース全体のレベルが上がっているので、南信州ステージのように集団がばらけずに面白い展開なると思いますし、その方が宇都宮ブリッツェンにもチャンスがあると思ってもいますので、現状で持てる力を最大限発揮して、明日の伊豆ステージに臨みたいと思います]
Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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