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2015/04/19

Live!!! JPT4戦 白浜クリテリウム

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photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

◆リザルト

[JBCF 白浜クリテリウム - 和歌山県白浜町 - JPT第4戦 - 37.5km - ]

1位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) 58m24s 39.88km/h

2位 入部正太朗 (シマノレーシング) st

3位 パブロ・ウルタスン (Team UKYO) st

4位 アイラン・フェルナンデス (マトリックスパワータグ) st

5位 新城雄大 (那須ブラーゼン) st

6位 オスカル・プジョル (Team UKYO) st

7位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) st

8位 小室雅成 (ウォークライド・シクロアカデミア) st

9位 宮澤崇史 (レモネードベルマーレレーシングチーム) st

10位 小畑郁 (なるしまフレンドレーシングチーム) st

20位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +6s

26位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +7s

28位 青柳憲輝 (宇都宮ブリッツェン) +8s

37位 城田大和 (宇都宮ブリッツェン) +13s

出走=60名/完走=57名

2015年のJプロツアー第4戦「白浜クリテリウム」が和歌山県白浜町の旧南紀白浜空港跡地で開催され、宇都宮ブリッツェンの大久保陣選手が18名の逃げ集団でのゴールスプリント勝負を制し、昨年の同レースに続き連覇を達成しました!

宇都宮ブリッツェンにとっても、うれしい今季初勝利となっています。

前日に行われたチームタイムトライアルでは後半5周回で他チームを全く寄せ付けないラップタイムを刻んだものの、前半の抑え過ぎが響いて3位に終わってしまった宇都宮ブリッツェン。

これ以上Team UKYOとのポイント差がつくことは、チームランキング争いでも厳しい状況に追い込まれるのは間違いありません。

そのためにも、昨年に大久保選手が自身初勝利を挙げたこの白浜クリテリウムで、Team UKYOの勢いを止めるレースをすることが求められます。

宇都宮ブリッツェンは、ここまで好調を維持している大久保選手をエースに阿部選手がリードアウトを、鈴木譲選手が大久保選手の番手で不測の事態に備え、残る選手は他チームのアタックをチェックしてレースをコントロールすることを前日夜のミーティングで話し合い、午前中の予選に臨みました。

予選1組目に出場した鈴木真理選手、増田選手、阿部選手、城田選手は危なげなく予選を突破。

しかし、予選2組目ではニュートラル適用外の周回に入った集団内で落車が発生。大久保選手と青柳選手は落車を回避して予選を突破しますが、鈴木譲選手が落車に巻き込まれて集団に復帰できずにリタイア。宇都宮ブリッツェンはスプリント力のある貴重な戦力を欠いた状態の6名で決勝レースに臨むことになります。

ここでチームは、決勝までの時間で再度、大久保選手を勝たせるためのプラン修正を図ります。追い風のバックストレートで阿部選手が大久保選手を引き上げ、最終コーナーを立ち上がった段階で青柳選手は大久保選手の番手に。大久保選手が他スプリンターよりも先行してしまいそうな状況の時は前に出て、他スプリンターを先行させる動きをするというプランで決勝レースを迎えることとなります。

レースがスタートすると、早速各チームによる激しいアタック合戦が繰り広げられる展開となります。

すると、タイミング良く飛び出した15名ほどの選手が抜け出し、メイン集団から早くも先行する展開が生まれます。

この飛び出した15名ほどの集団には、大久保選手(宇都宮ブリッツェン)を筆頭に宮澤選手(レモネードベルマーレ)、入部選手(シマノレーシング)、紺野選手(イナーメ信濃山形)などのスプリント力のある選手と、増田選手(宇都宮ブリッツェン)や土井選手(Team UKYO)、小室選手(ウォークライド)など経験豊富な実力派選手が入っており、メイン集団とのタイム差を広げて先行する展開を作り出します。

先行する15名ほどの逃げ集団とメイン集団という形は、その後も数周回続きますが、8周回目に入るとメイン集団内では逃げ集団の追走に入ろうとする動きが活性化し始めます。

その中でも、ルビーレッドジャージを着るウルタスン選手(Team UKYO)が積極的な動きを繰り返して単独で抜け出すと、ブリッジをかけて逃げ集団に合流します。

土井、プジョル、ウルタスン (Team UKYO)

増田、大久保 (宇都宮ブリッツェン)

新城 (那須ブラーゼン)

宮澤、大竹 (レモネードベルマーレ)

入部 (シマノレーシング)

中山 (ヴィクトワール広島)

金子 (群馬グリフィン)

紺野 (イネーメ信濃山形)

小室 (ウォークライド)

ヴァルセッキ (シエルヴォ奈良)

小畑 (なるしまフレンド)

遠藤 (チャンピオンシステム)

阿曽 (キナンサイクリング)

↓ 約15秒

メイン集団

増田選手(宇都宮ブリッツェン)、土井選手(Team UKYO)、ウルタスン選手(Team UKYO)、宮澤選手(レモネードベルマーレ)というUCIプロチームに所属した経験を持つ4選手を含んだ逃げ集団は、メイン集団とのタイム差をじわじわと広げ、レースも残り10周回を切る頃になると40秒ほどのアドバンテージを奪う展開を作り出します。

一方のメイン集団では、逃げに選手を送り込んでいないチームや複数人送り込めなかったチームが中心となり、追走集団を形成しようとするアタックが断続的に繰り返されますが、城田選手(宇都宮ブリッツェン)や阿部選手(宇都宮ブリッツェン)がその動きに間髪入れずにチェックに入って潰していきます。

それでも残り10周回を過ぎ、レースが終盤に入っていくと、メイン集団から鈴木選手(那須ブラーゼン)と小野寺選手(那須ブラーゼン)の2名が飛び出して、逃げる17名の追走に入ります。

逃げ集団17名

↓ 約30秒

鈴木、小野寺 (那須ブラーゼン)

↓ 約10秒

メイン集団

その後、鈴木選手(那須ブラーゼン)と小野寺選手(那須ブラーゼン)の追走はメイン集団に吸収されることとなりますが、この動きでメイン集団が活性化したこともあり、逃げ集団とのタイム差は20秒程度にまで縮まる展開となります。

レースも残り5周回になり、逃げ集団の実力を考えると逃げ切りの可能性も少なからず出てきた頃になると、逃げ集団内では最も人数を揃えるTeam UKYOがルビーレッドジャージを着るウルタスン選手のために攻撃を開始します。

土井選手(Team UKYO)とプジョル選手(team UKYO)がかわるがわる飛び出して揺さぶりを仕掛ける動きを繰り返しますが、その動きを増田選手(宇都宮ブリッツェン)がことごとくチェックに入って潰し、大久保選手の勝利のために献身的なアシストを繰り返してチャンスの芽をつなぎ続けます。

一方、追走の手を緩めたくないメイン集団内では、窪木選手や畑中選手などのTeam UKYO勢が集団の意思を探るための様子見アタックを繰り返して揺さぶりをかけます。

宇都宮ブリッツェン勢は、阿部選手を中心にそのアタックを潰す動きにウェイトを置きつつも、本気の1アタックが繰り出される時には絶対に乗り遅れない態勢を保ってメイン集団で存在感を発揮します。

結局、レースはこのまま逃げ集団が逃げ切る展開となり、ついにゴールスプリント勝負を迎えることとなります。

最終コーナーを立ち上がり、まず最初にスプリントを開始したのは入部選手(シマノレーシング)。大久保選手(宇都宮ブリッツェン)は若干位置取りに苦しみ少し後方からスプリントを開始した上に、土井選手(Team UKYO)がウルタスン選手(Team UKYO)のために大久保選手のラインを塞ぐ絶妙なアシストを見せ窮地に追い込まれます。

行く手を阻まれ、再度ラインを変えてスプリントを開始した大久保選手(宇都宮ブリッツェン)は、窮地に追い込まれながらも諦めることなくもがき続け、入部選手(シマノレーシング)、ウルタスン選手(Team UKYO)と三つ巴の状態に持ち込みます。

この状況で最も有利なのは、グランツールでの経験を豊富に持ち、万全の状態でスプリントを開始したウルタスン選手(Team UKYO)と多くの人が予想する展開。

しかし、そんな予想を軽く吹き飛ばす気迫のスプリントを見せたのは、大久保選手(宇都宮ブリッツェン)でした。最後の最後に2選手にならぶと、そのまま差し切ってフィニッシュラインを駆け抜け、昨年の同レースに続き連覇を達成しました!

清水監督コメント

「昨年に続きお待たせしてしまいましたが、今年も白浜で勝つことができました!今日の勝利は本当にうれしいです。レースの展開としては、宇都宮ブリッツェンの常套手段とも言える“スプリンターを逃げに乗せる”という形になりました。本来は大集団でのゴールスプリント勝負ということでプランを立てていましたが、成長著しい大久保選手が臨機応変に対応していいメンバーの逃げに乗ってくれ、増田選手という強力な選手もその逃げに入ってくれて前方は万全、後方の選手も待機できる完璧な形を作り出すことができました。ただ、中盤にTeam UKYOのウルタスン選手が力を見せて単独で集団に追い付いてきて、スプリンターが増えてしまったので少し怖い気持ちはありました。ゴールスプリントの場面でも、大久保選手があまりいい場所からスプリントを開始できずウルタスン選手よりもだいぶ後方からになってしまいましたが、しっかりともがいて差し切ってくれました。昨年の大久保選手の勝利はコーナーでのテクニックが光った勝利でしたが、今年は完全に実力で掴み獲った勝利だったと思います。メイン集団に残った選手たちもレース展開をしっかりと見極めてうまく立ち回ってくれたのですごく良かったと思いますし、ここまで落車やトラブル、また、それによる体調不良が続いた中でやっと勝てて、ようやく私たち宇都宮ブリッツェンの本来の姿をお見せできたかなと感じています。今日の優勝は、グランツール経験者が3人いるTeam UKYOと、その経験者3人全員が入った逃げ集団内で争った上での勝利だったということで、本当に意味があることだと感じています。今日も遠方にも関わらず、現地まで応援に来てくださったファン・サポーターの方もいらっしゃいましたが、地元宇都宮からだいぶ離れた場所で勝ってしまって、多くのファン・サポーターの皆さんに勝利の瞬間をお見せできなかったのはとても残念に思っています。来週は隣県の群馬でのレースですし、大勢の皆さんの前で勝利できるように次戦も頑張りたいと思います」

大久保選手コメント

「今日のレースは自分が逃げに乗るプランではなかったのですが、直感的に逃げに乗ったことが最終的に勝利につながったので、とても良かったと思います。最後のゴールスプリントでは一瞬前を塞がれてしまって“間に合わないか”とも思ったのですが、向かい風が強かったことが自分に味方してくれると信じて、諦めずにもがき続けたことが勝因だと感じています。チームも不運が続いていて、なかなか波に乗れない状況が続いていた中で勝つことができたので、ここから勢いに乗っていければいいなと思っています。まだ1勝ですがやっと勝つことができたので、ここからまたチーム全員で勝てるように精一杯頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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