Live!!! JPT3戦 T.T.T.南紀白浜
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
◆リザルト
[JBCF チームタイムトライアル南紀白浜 -和歌山県白浜町 - JPT第3戦 - 20km -]
1位 Team UKYO 25m02s 47.91km/h
2位 那須ブラーゼン +1s
3位 宇都宮ブリッツェン +8s
4位 マトリックスパワータグ +13s
5位 イナーメ信濃山形 +1m04s
6位 レモネードベルマーレレーシングチーム +1m11s
7位 エルドラードサムライ東北withのんのんびより +1m25s
8位 シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム +1m33s
9位 ウォークライド・シクロアカデミア +1m47s
10位 ACQUA TAMA EURO-WORKS +1m55s
出走=17組/完走=17組
2015年のJプロツアー第2戦「チームタイムトライアル南紀白浜」が和歌山県白浜町の旧南紀白浜空港跡地で開催され、出走6名の全員が残る圧倒的なチーム力を見せたTeam UKYOが優勝を飾り、見事開幕3連勝を達成しました。
宇都宮ブリッツェンは、前半は若干抑え気味のペースで周回を重ね、後半にペースを上げてラップタイムを縮めていく作戦でレースに臨み、ほぼその作戦通りの走りを見せましたが、前半の走りが若干抑え過ぎだったことが影響してトップから8秒遅れの3位でフィニッシュしています。
開幕戦「宇都宮クリテリウム」、第2戦「伊吹山ドライブウェイヒルクライム」と、圧倒的な力で勝利を飾ったTeam UKYOの強さが際立っている今季のJプロツアー序盤戦。
このままだとTeam UKYOに独走を許してしまいそうな状況に、各チームともが早い段階でTeam UKYOの勢いを止めようと今レースに臨むことが予想されます。
宇都宮ブリッツェンにとっては、昨年の同レースで初勝利を挙げ、その後勢いに乗ってチーム総合ランキング首位を勝ち獲るきっかけとなった相性の良いレース。
鈴木真理選手・増田選手・鈴木譲選手・阿部選手・大久保選手・青柳選手の6名での出走となった宇都宮ブリッツェンは、レース序盤は若干抑え気味に周回を重ね、後半に入ってからペースを上げてラップタイムを縮めていくという作戦で今季初勝利を目指しレースに臨みました。
今レースは、チームランキングで順位が下のチームから、3チームが1組となって順に出走していくチームタイムトライアル。
現在のチームランキング3位の宇都宮ブリッツェン、2位のマトリックスパワータグ、1位のTeam UKYOの3チームがそろう最終の第6ヒートでの出走となりました。
この3チームは、ここまでのヒートで最速タイムを叩き出した那須ブラーゼンの25分3秒70を当面の目標タイムに、1分おきにコースへと飛び出していきます。
序盤を抑え気味にという作戦で走り出した宇都宮ブリッツェンは、ラップタイム2分30秒~35秒で周回を重ねていきます。
一方、Team UKYOはラップタイム2分27秒~30秒と序盤からハイペースでレースを展開。マトリックスパワータグも宇都宮ブリッツェンを上回るタイムで周回を重ねていきますが、そのハイペースに付いていけなくなった選手が1人、また1人と千切れていき、早い段階で吉田選手、トリビオ選手、フェルナンデス選手の3名でのレースをすることとなります。
レースも後半に差しかかると、いよいよ宇都宮ブリッツェンがペースを上げ始め、周回を重ねるごとにラップタイムを縮めていく展開に。
宇都宮ブリッツェンは2分25秒台と他チームを寄せ付けないラップタイムで周回を重ね、2分33秒程度にペースダウンしたTeam UKYOを追い上げる走りを見せます。
しかし、後半の追い上げは予定通りの走りでしたが、前半が若干ペースを抑え過ぎたことが響いて、那須ブラーゼンのタイムに7秒届かない25分11秒51でレースを終えることとなります。
残るは、コース上にいるマトリックスパワータグとTeam UKYOの2チーム。
レース中盤から3名でのレースとなったマトリックスパワータグは、後半に入るとやはり人数が少ないことが影響してペースダウン。宇都宮ブリッツェンのタイムから5秒遅れでフィニッシュします。
一時はペースダウンしたTeam UKYOでしたが、最終周回に入っても6名全員が残る盤石の体制を維持。最終周回に入ると再び盛り返し、那須ブラーゼンのタイムからわずか1秒差ではありますがきっちりトップでフィニッシュして、開幕3連勝を達成しました。
清水監督コメント
「優勝できる範囲内でレースを展開できていただけに、残念というひと言に尽きるレースでした。前半の入りを抑えるというのは予定通りだったのですが、少し抑え過ぎたかなと感じています。後半の5周回のラップタイムは出場チームの中でもダントツのタイムを刻めたのですが、前半の抑え過ぎたツケが最後まで巻き返せなかったことが敗因となってしまいました。レース自体はほぼ作戦通りでしたが、詰めが甘かったです。昨年の同レースでも詰めの甘さはあったものの勝つことができましたが、今年は各チームもレベルアップしているので詰めの甘さを見逃してはもらえなかったな、と。ただ、すぐ明日にレースがありますので、しっかり切り替えていかなければいけません。明日は昨年優勝している大久保選手中心のレースになると思いますが、大久保選手も好調を維持していますし、各選手も決して調子は悪くないので、気を引き締めて今季初勝利を目指したいと思います」
Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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