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2014/10/19

Liv!!! ジャパンカップ

Ss1
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photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

UCI-1.HC

ジャパンカップ(宇都宮森林公園)

151.3km(14.1km × 10Laps 10.3km)

1 ネイサン・ハース (ガーミン・シャープ) 4h06m48s 36.8km/h

2 エドヴァルド・ボアソン・ハーゲン (チーム・スカイ) st

3 グレガ・ボーレ (ヴィーニ・ファンティーニ・NIPPO) st

4 ミカエル・ヴァルグレン・アンデルセン (ティンコフ・サクソ) st

5 フリアン・ダビ・アレドンド・モレノ (トレック・ファクトリー・レーシング) st

6位 ヴァレリオ・コンティ (ランプレ・メリダ) st

7位 ダヴィデ・フォルモロ (キャノンデール・プロサイクリング) st

8位 モレノ・モゼール (キャノンデール・プロサイクリング) st

9位 ヤン・ポラン (ランプレ・メリダ) +05s

10位 クリストファー・ユール・イェンセン (ティンコフ・サクソ) +18s

15位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +48s

51位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +5m51s

60位 鈴木真理 (宇都宮ブリッツェン) +6m36s

61位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +6m57s

62位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +9m45s

出走=79名/完走=65名

アジア最大規模のワンデーレース「JAPANCUP / UCI-1.HC」がアップダウンの厳しい宇都宮森林公園の公道サーキットコースで開催され、大混戦のゴールスプリントを制したネイサン・ハース選手(ガーミン・シャープ)が初優勝を果たした2011年に続き2度目の優勝を飾りました。

宇都宮ブリツェン勢は、1周回目にできた逃げ集団に阿部選手が入り最初の山岳賞を獲得。終盤の攻防では増田選手がUCIプロチームの選手たちに肩を並べる走りを見せてアジア2位となる15位でフィニッシュしてレースを終えています。

宇都宮ブリッツェンにとって、1年で最も大切なレースのひとつである「ジャパンカップ」。

今年も世界のトップレーサーたちがチームの地元である宇都宮森林公園に集結しました。

宇都宮ブリッツェンは、序盤から阿部選手と堀選手がエースの増田選手を引き連れて逃げに乗り、「先待ち」の態勢で終盤の攻防まで増田選手の脚を温存。逃げが吸収された後の本当の意味での勝負どころで増田選手がフレッシュな状態で世界の強豪との勝負に挑むというプランで、宇都宮が世界に誇る偉大なるホームゲームに挑みました。

レースがスタートすると、例年の山岳賞狙いのアタックとは異なり、宇都宮ブリッツェンと同様の「先待ち」のプランを立てていた国内コンチネンタルチームのエース格を中心としたアタック合戦が繰り広げられる展開となります。

宇都宮ブリッツェンも増田選手、阿部選手、堀選手の3名が積極的にアタック合戦に加わりますが、ブリヂストンアンカーやTeam UKYO、ジャパンナショナルチームの佐野淳哉選手など、有力選手がアタックをかけ合う状態となってしまい、決定的な逃げは形成されません。

すると、有力チームと選手がアタックをかけ合う状態が一旦落ち着いた鶴の上りで、4名の逃げが決まります。

阿部(宇都宮ブリッツェン)

山本(ヴィーニ・ファンティーニ・NIPPO)

トリビオ(Team UKYO)

ラプソーン(ドラパック)

↓ 40秒

メイン集団

メイン集団はこの4選手の逃げを容認。コントロールラインを過ぎて2周回目に入る段階で1分10秒にまでその差が開きます。

逃げる4名がローテーションしながら快調に逃げる一方で、メイン集団はチーム・スカイがコントロール。タイム差は一気に3分以上にまで広がります。

2周回目の終盤に入ると、全日本チャンピオンの佐野選手(ジャパンナショナルチーム)がチームメートの内野選手を引き連れて集団から飛び出し、逃げる4名を追走する形で3周回目と入っていきます。

阿部(宇都宮ブリッツェン)

山本(ヴィーニ・ファンティーニ・NIPPO)

トリビオ(Team UKYO)

ラプソーン(ドラパック)

↓ 4分30秒

佐野、内野(ジャパンナショナルチーム)

↓ 1分10秒

メイン集団

最初の山岳賞となる3周回目に入った4名の逃げ集団では、山岳賞獲得に向けた駆け引きが勃発。KOMに向けて阿部選手(宇都宮ブリッツェン)と山本選手(ヴィーニ・ファンティーニ・NIPPO)が横並びで駆け上がりますが、わずかな差で阿部選手が最初の山岳賞を獲得します。

その後、追走に入っていた佐野選手と内野選手(ともにジャパンナショナルチーム)、メイン集団とKOMを通過。下りと平坦区間を経て追走の2名は集団に吸収され、再び逃げ4名とメイン集団という形でレースは落ち着きを見せます。

阿部(宇都宮ブリッツェン)

山本(ヴィーニ・ファンティーニ・NIPPO)

トリビオ(Team UKYO)

ラプソーン(ドラパック)

↓ 5分ほど

メイン集団

レースは逃げ4名とUCIプロチーム勢がコントロールするメイン集団という状態のまま周回を重ねていき、6周回目に設定された2度目の山岳賞はトリビオ選手(Team UKYO)が獲得します。

しかし、この周回あたりから少しずつメイン集団がペースアップ。一時は6分近くまで開いた逃げ4名とのタイム差が、3分程度にまで縮まってきます。

そして、8周回目にはタイム差が2分台に突入し、逃げ4名の吸収も時間の問題、そして、有力選手たちによる本当の勝負が始まるのも目前という状況となります。

そんな中、9周回目の入った逃げ4名の集団では、最後の山岳賞を山本選手(ヴィーニ・ファンティーニ・NIPPO)が獲得。そして、その山本選手(ヴィーニ・ファンティーニ・NIPPO)が遅れはじめ、逃げは3名という状況になります。

一方のメイン集団はその間にもタイム差をジワジワと詰め、9周回目に入る頃には逃げ3名に対して1分を切るところまで迫る展開となります。

10周回目に入ると、逃げ3名の中から阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が遅れて集団に戻る動きを見せ、入れ替わるように集団から飛び出してきたポラン選手(ランプレ・メリダ)が先頭の2名にジョインしますが、逃げ3名とメイン集団はほとんどタイム差がない状態となり、ついにはメイン集団に吸収されてレースは振り出しに戻ります。

逃げを吸収するためのペースアップで遅れる選手が出始め、スリム化したメイン集団がガーミン・シャープが中心となって引く展開が続き、17名にまで絞り込まれて最終周回へと入っていきます。

宇都宮ブリッツェンはこの中に増田選手が入り、いよいよ世界トップクラスの選手たちとのガチバトルに挑むこととなります。

最終周回に入ると、有力選手たちの争いはますます激化。モゼール選手(キャノンデール)がアタックを仕掛けると、すかさずその動きにアレドンド選手(トレック・ファクトリー・レーシング)が反応して後を追いますが、捕え切れず。モゼール選手(キャノンデール)が15秒ほど先行する展開に。

しかし、集団からもボアロ選手(ティンコフ・サクソ)が単独で追走に入ると、さらに2010年のジャパンカップ王者ダニエル・マーティン選手(ガーミン・シャープ)が続いて先行するモゼール選手(キャノンデール)を追走して田野町交差点をクリアしていきます。

活性化した集団はモゼール選手(キャノンデール)を吸収、ひとつとなって大観衆が待ち受けるフィニッシュ地点へと向かっていきます。

そして、勝負はゴールスプリントへ。

集団から抜け出したハース選手(ガーミン・シャープ)、ボアソン・ハーゲン選手(チーム・スカイ)、ボーレ選手(ヴィーニ・ファンティーニ・NIPPO)が横並びでフィニッシュラインへと飛び込みましたが、わずかな差でハース選手(ガーミン・シャープ)が先着。2011年に続いて2度目のジャパンカップ王者に輝きました。

最終周回の有力選手同士の真剣勝負に残った増田選手は、世界のトッププロとのバトルを繰り広げましたが、わずかに遅れてしまい、ルバ選手(ブリヂストンアンカー)と別府選手(トレック・ファクトリー・レーシング)とのスプリントの末、アジア勢で2番手となる15位でフィニッシュとなりました。

清水監督コメント

「今日のレースは最終的な形こそ定番の展開となりましたが、要所要所が例年とは異なる難しい展開のレースとなった中で、選手たちは積極的に動いて良く走ってくれたと感じています。当初のプランでは増田選手、阿部選手、堀選手を逃げに乗せて、増田選手を温存しながら終盤を迎える予定でしたが、同じことを考えているチームが多く、逃げが決まらない状態が続きました。そんな難しい状況の中で阿部選手が見事に逃げに乗ってくれて山岳賞もしっかり獲得してくれましたし、集団内では残る選手たちが増田選手をUCIプロチーム勢と勝負できるところまで引き上げてくれました。勝負を託された増田選手も、UCIプロチームで走る別府選手に次いでアジア2番手の15位でフィニッシュしてくれ、まだまだ世界レベルの選手であることを証明する走りを見せてくれたと思います。やはり、ジャパンカップは我々宇都宮ブリッツェンにとっては特別なレースです。昨日のクリテリウムでは終盤にかけて、観に来てくださった皆さんに“魅せる”レースをお見せできましたが結果は伴っておらず、今日も阿部選手が山岳賞を獲得するまではチームカーを運転する脚が震えるほどの緊張感を私自身も感じていました。緊張を覚えるほどの皆さんの声援が、最終的にはチームの後押しになったと感じていますし、3年ぶりに宇都宮ブリッツェンの選手が表彰台に上がったことにつながったと思っています。今日も熱い声援を送っていただき、本当にありがとうございました!」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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