2017/10/18

JPT第21戦 JBCF おおいたサイクルロードレース

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[上:鈴木譲、阿部、岡の3選手が逃げ集団に入ってレースを展開する]
[下:終盤に温存していた力を爆発させたマトリックスパワータグが1位から4位を独占]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY





10月15日(日)に、2017年のJプロツアー第21戦となる「JBCFおおいたサイクルロードレース」が開催されました。





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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

鈴木譲
阿部嵩之
飯野智行
馬渡伸弥
雨澤毅明
小野寺玲
岡篤志





2017年のJプロツアー第21戦となる「JBCFおおいたサイクルロードレース」が、大分県大分市の大銀ドームを中心とする大分スポーツ公園とその周辺の公道を使った1周10.0kmの特設周回コースで開催され、残り2周回となる11周回目に抜け出したマトリックスパワータグの4名がそのまま逃げ切り。土井雪広、佐野淳哉、アイラン・フェルナンデス、ホセビセンテ・トリビオが一列にならんでフィニッシュして1位から4位を独占する快挙を達成しました!なお、優勝は土井雪広が飾っています。

宇都宮ブリッツェンは欧州遠征から帰国したU23組の実力と将来の可能性を考慮し、全選手が逃げに乗る勢いで自分たちから積極的に攻撃を仕掛け続けましたが、攻撃を仕掛け過ぎたことが災いして自分たちで自らの脚を削ってしまう結果に。終盤に先頭集団に残った岡選手が遅れながらも何とか踏ん張って7位でフィニッシュしたのが最上位でレースを終えました。

Jプロツアー大分2連戦の2戦目となる「JBCFおおいたサイクルロードレース」。今年で4回目の開催となる同レースは、来年から国際自転車競技連合(UCI)公認の国際レースとなることが決まっており、今年はそのプレ大会的な意味合いもあるレースとなります。

そのため、今年からコースも大幅にリニューアル。昨年までの1周4.0kmの特設周回コースからUCIレースの規定に則って1周10.0kmの国際規格の周回コースへと生まれ変わりました。

このコースは大銀ドームをスタート・フィニッシュ地点に、県道610号線から日向街道を経て住宅街のを進み、大分スポーツ公園内を通過した後、パークプレイスの住宅街を巡って再び県道610号線からスタート・フィニッシュ地点に戻るレイアウト。アップダウンが連続し、テクニカルな箇所も多いため、ペダルを踏み続けていなければ集団前方をキープできない過酷なコースと言えます。

前日の第20戦「JBCFおおいたいこいの道クリテリウム」で小野寺選手と岡選手がワンツーフィニッシュを達成して今シーズンJプロツアー3勝目を挙げた宇都宮ブリッツェンはこのレースに向けて、序盤から積極果敢な走りで逃げ集団を作り、後ろからも次々と選手がブリッジをかけていって全員が先頭集団に入る走りを選択。最後は鈴木譲、雨澤、岡の3選手の中でコンディションと脚の残り具合の良い選手で勝利を狙うプランでレースに臨みました。

スタートセレモニーを終え大銀ドーム前をスタートしたレースは、安全確認のためのニュートラル走行区間を終えてリアルスタートが切られると、激しいアタック合戦が繰り広げられる展開となります。

するとその中から、阿部選手(宇都宮ブリッツェン)がアタックを仕掛けて集団から単独で飛び出す展開に。さらにその後方からは、小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)、入部選手(シマノレーシング)、白川選手(ヴィクトワール広島)の3選手が追走の動きを見せ、程なくして先行していた阿部選手(宇都宮ブリッツェン)に合流。先頭は4名となります。

阿部、小野寺(宇都宮ブリッツェン)

入部(シマノレーシング)

白川(ヴィクトワール広島)

メイン集団

4名の逃げ集団はそのまま1周回目を終え、2周回目へ。2周回目に入ると、まず白川選手(ヴィクトワール広島)が集団に戻り、その後、残る3名もペースアップしたメイン集団に吸収されます。

ひとつになった集団からは、阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が再びアタック仕掛けて抜け出しを図りますが、これは集団が吸収。その後も激しいアタック合戦が続いたことで集団がタテに伸び、後方の選手から少しずつ遅れていく展開となります。

3周回目に入っても激しいアタック合戦が続くものの、決定的な逃げが形成されるには至らず。レースはひとつの集団のまま4周回目へと入っていきます。

4周回目に入ると、ここまでも積極的な動きを見せる阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が、主催者推薦枠でスポット参戦する石上選手(JAPANナショナル)と2名で先行。そこに数名の選手が後方から合流して、7名の逃げ集団が形成される展開となります。

佐野、フェルナンデス(マトリックスパワータグ)

鈴木譲、阿部、岡(宇都宮ブリッツェン)

入部(シマノレーシング)

石上(JAPANナショナル)

メイン集団

7名の逃げ集団とメイン集団とのタイム差は4周回目を終えて5周回目に入る段階になると35秒に拡大。メイン集団が少し落ち着きを見せたこともあって、6周回目になるとその差はさらに広がって58秒程度にまで広がる展開となります。

佐野、フェルナンデス(マトリックスパワータグ)

鈴木譲、阿部、岡(宇都宮ブリッツェン)

入部(シマノレーシング)

石上(JAPANナショナル)

↓ 58秒

メイン集団

6周回目を終えて7周回目に入ったレースは、7名の逃げ集団とメイン集団というまま展開していきますが、逃げ集団ではマトリックスパワータグの2選手が積極的にローテーションに加わらず、残る5選手でローテーションを回す展開に。

一方のメイン集団からは、雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)を含む6名の追走が出て先行する7名の追走に入ります。

佐野、フェルナンデス(マトリックスパワータグ)

鈴木譲、阿部、岡(宇都宮ブリッツェン)

入部(シマノレーシング)

石上(JAPANナショナル)

トリビオ(マトリックスパワータグ)

雨澤(宇都宮ブリッツェン)

木村、西村(シマノレーシング)

大前(東京ヴェントス)

ペレス(エルドラード東北)

メイン集団

その後、追走に出ていた6名は集団に吸収されますが、それとほぼ時を同じくして、逃げ集団では阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が痛恨のパンク。さらにニュートラルバイクから提供されたホイールに付いていたスプロケットがジュニアギアというあり得ない状況だったことも重なり、阿部選手は完全にドロップしてまい、先頭は6名となります。

レースも残り5周回となる8周回目に入ると、雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)や小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)の動きもあってメイン集団がさらに活性化。8周回目終盤には山本選手(JAPANナショナル)のアタックに田窪選手(マトリックスパワータグ)が反応、さらに横山選手(シマノレーシング)とジュニアギアのままで走り続ける阿部選手(宇都宮ブリッツェン)が合流して4名の追走集団が形成され、レースは9周回目に入ります。

佐野、フェルナンデス(マトリックスパワータグ)

鈴木譲、岡(宇都宮ブリッツェン)

入部(シマノレーシング)

石上(JAPANナショナル)

田窪(マトリックスパワータグ)

阿部(宇都宮ブリッツェン)

横山(シマノレーシング)

山本(JAPANナショナル)

メイン集団

9周回目に入ると、メイン集団からはトリビオ選手(マトリックスパワータグ)が単独で前方を走る追走4名にブリッジをかけようとする展開に。さらにその後方からは土井選手(マトリックスパワータグ)が続く展開となります。

一方、6名の逃げ集団ではマトリックスパワータグの2名がローテーションに加わらないこともあり、岡選手(宇都宮ブリッツェン)を温存するために宇都宮ブリッツェンも鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)のみがローテーションに加わることに。6名のうち鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)、入部選手(シマノレーシング)、石上選手(JAPANナショナル)の3名のみがローテーションを回す展開になります。

そうこうするうちに、トリビオ選手(マトリックスパワータグ)が合流して5名になった追走集団が、10周回目の日向街道で逃げ集団をキャッチ。さらに土井選手(マトリックスパワータグ)も合流し、先頭は12名となります。

佐野、土井、トリビオ、フェルナンデス、田窪(マトリックスパワータグ)

鈴木譲、阿部、岡(宇都宮ブリッツェン)

入部、横山(シマノレーシング)

山本、石上(JAPANナショナル)

12名になった先頭集団は、トリビオ選手(マトリックスパワータグ)が積極的に攻撃を仕掛ける展開。宇都宮ブリッツェンも鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が対応しますが、ここでスローパンクを喫していたこともあり対応しきれずに集団が分断され、先頭は7名となります。

佐野、土井、トリビオ、フェルナンデス(マトリックスパワータグ)

岡(宇都宮ブリッツェン)

山本、石上(JAPANナショナル)

4名を残すマトリックスパワータグが圧倒的に優勢となる中、10周回目最後の上り区間で佐野選手(マトリックスパワータグ)が強烈なアタックを決め、単独で先行してレースは11周回目へと入っていきます。

11周回目に入っても、佐野選手(マトリックスパワータグ)が単独で先行する展開は変わらず。するとその後方からトリビオ選手(マトリックスパワータグ)が佐野選手(マトリックスパワータグ)に合流。さらに土井選手(マトリックスパワータグ)とフェルナンデス選手(マトリックスパワータグ)も合流して、先頭はマトリックスパワータグの4選手という状況となります。

佐野、土井、トリビオ、フェルナンデス(マトリックスパワータグ)

山本、石上(JAPANナショナル)

岡(宇都宮ブリッツェン)

マトリックスパワータグ勢のみとなった4名の先頭集団は快調にローテーションを回してリードを広げていく展開となり、そのまま最終周回へ。最終周回に入っても、マトリックスパワータグ4名の盤石の走りは変わることなく、そのままゴールにやって来た4選手は横一列に並んでフィニッシュ。終盤を有利に立ち回ったマトリックスパワータグが1位から4位までを独占する圧巻のレースを見せ、来年にUCIレース化されるレースに華を添えました。

宇都宮ブリッツェンは、序盤から全選手が積極的に攻撃を仕掛け、一時は鈴木譲選手、阿部選手、岡選手の3名が入る逃げ集団を作るなどレースを動かし続けましたが、阿部選手と鈴木譲選手がトラブル見舞われ、最後は岡選手のみが先頭集団に残る状況に。単騎となった岡選手も数をそろえるマトリックスパワータグ勢に対して一歩も引かない走りを見せましたがやはり及ばず、最後は7位でフィニッシュ。惜しくも3連勝は飾れませんでした。

清水監督コメント

「今日のレースは、やり過ぎました。というのも、昨日のレースとその前のレースも含めて、日本のレース全体に対しての危機感を感じている部分があったので、全員が前に、逃げに乗るような動きを続けていこうとレースに臨みました。レースの流れを止めることなく、さらに後ろからどんどん追撃を作っていこうという形を作っていきました。その結果、結局自分たちの脚が削れていってしまって、他のチームが楽をしてついていって、残った選手が前に行ったパターンでした。結果から見ればファン・サポーターの皆さんも運営会社も悔しい想いというか、勝ってほしいというところはあったと思うのですが、U23の選手たちが戻ってきて、彼らは今のエリートカテゴリーの選手たちの中に組み込んでもトップクラスに位置してしまっている以上、こういったレースを作っていかなければいけないのかなと思うところもあったので、そういう走りをしてもらいました。本当、今日の結果はこういう走りをさせた自分の責任だと思うので、もっとチームを強くして、こういう走りで来年は勝てるようにやっていきたいと思います。今回の大分での2日間で、ジャパンカップに向けてすごくいい形といい練習、今日のレースなんかは本当に練習レースみたいなものになったので、来週のジャパンカップも頑張りたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



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◆[リザルト

[第4回JBCFおおいたサイクルロードレース - JPT第21戦 - 120.0km - ]

1位 土井雪広 (マトリックスパワータグ) 3h14m11s 37.07km/h

2位 佐野淳哉 (マトリックスパワータグ) st

3位 アイラン・フェルナンデス (マトリックスパワータグ) st

4位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) st

5位 石上優大 (JAPANナショナルチーム) +1m08s

6位 山本大喜 (JAPANナショナルチーム) +1m13s

7位 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) +1m14s

8位 木村圭佑 (シマノレーシングチーム) +2m56s

9位 中田拓也 (インタープロ サイクリングアカデミー) +2m58s

10位 横塚浩平 (LEOMO Bellmare Racing team) +3m02s

23位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +9m09s

24位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +9m09s

DNF 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン)

DNF 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン)

DNF 馬渡伸弥 (宇都宮ブリッツェン)

DNF 飯野智行 (宇都宮ブリッツェン)

出走=83名/完走=24名

◆2017Jプロツアー 個人ランキング

1位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 2,368P

2位 吉岡直哉 (那須ブラーゼン) 1,343P

3位 土井雪広 (マトリックスパワータグ) 1,190P

4位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) 1,153P

5位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) 1,115P

6位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) 1,107P

◆2017Jプロツアー チームランキング

1位 マトリックスパワータグ 6,668P

2位 宇都宮ブリッツェン 4,403P

3位 シマノレーシングチーム 3,426P

4位 那須ブラーゼン 2,280P

5位 LEOMO Ballmare Racing team 2,081P

6位 愛三工業レーシングチーム 1,483P

ルビーレッドジャージ ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ)
ピュアホワイトジャージ 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン)







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[予報通りの雨が降る中、スタートに向けて選手たちが準備を進める]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[スタート前には、急逝されたオフィシャルフォトグラファー高木秀彰氏に黙祷が捧げられた]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[ニュートラル走行区間から集団先頭でリアルスタートを待つ阿部選手]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[リアルスタートと同時に阿部選手が積極的にアタックを仕掛けていく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[単独で先行していた阿部選手に3名が合流。4名の逃げ集団となる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[阿部選手と小野寺選手を含む4名の逃げ集団だったが、程なくして吸収された]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[パークプレイス内の住宅街をハイスピードで疾走する選手たち]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[阿部、鈴木譲、岡の3選手が7名の逃げ集団に入る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[逃げを確実なものにするために上り区間でペースを上げて引き離しにかかる]
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[メイン集団内の飯野選手も先行する逃げ集団にブリッジするチャンスをうかがう]
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[メイン集団とのタイム差を広げた逃げ集団が逃げ続ける展開が続く]
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[メイン集団から抜け出していこうと雨澤選手が果敢に攻撃を仕掛け続ける]
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[強気に攻撃を続ける雨澤選手が、上り区間でさらなる攻撃を仕掛ける]
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[マトリックスの2選手除く5人でローテするが、この後に阿部選手がパンクで遅れる]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[山本選手のアタックにパンクのためにメイン集団に戻った阿部選手が反応する]
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[6名となった逃げ集団はなおも逃げ続けるが、追走集団とのタイム差は縮まっていく]
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[岡選手を温存させるために鈴木譲選手が引く時間が少しずつ長くなる]
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[懸命に逃げ続ける6名の逃げ集団の後方に追走集団が迫る]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[マトリックスの波状攻撃に岡選手が何とか踏ん張って反応していく]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[単騎で粘った岡選手だったが、最後は遅れてしまい7位でフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[積極策が実を結ばずに厳しい結果となった雨澤選手と鈴木譲選手がフィニッシュ]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY
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[雨澤選手はピュアホワイトジャージをキープして最終戦を迎える]
photo(C):Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY

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