2016/08/24

シマノ鈴鹿国際ロードレース

S1
16
[上:数的不利の中それぞれがきっちりと役割を果たす走りを見せた]
[下:アベラストゥリと畑中のTeam UKYO勢がワンツーフィニッシュを飾った]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

8月20日(土)・21日(日)の2日間にわたり、夏の恒例ビッグイベント「シマノ鈴鹿ロードレース」が開催されました。

◆大会WEBサイトは[こちら
◆Live!!!ブログレポートは[こちら

8月21日(日)に、国際ロードレースが開催されました。

このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の3名がエントリー。

鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣



参加延べ人数が1万人を超える夏の恒例巨大イベント「シマノ鈴鹿ロードレース」のメインレース「国際ロードレース」がスピードコースとしてお馴染みの三重県鈴鹿サーキットで開催され、大集団ゴールスプリントを制したTeam UKYOのジョン・アベラストゥリ・イザガが優勝を飾りました。また、2位には昨年の優勝者でチームメートの畑中勇介が入り、Team UKYOがワンツーフィニッシュを達成しました。

宇都宮ブリッツェンは鈴木譲、阿部、大久保と少数の3名での出走ということもあり、レース展開を見極めながら各選手が集団前方で自身の勝ちパターンを狙った動きをして優勝を狙い、大久保選手がゴールスプリント勝負の末に5位でフィニッシュしてレースを終えました。

公式レースではないものの、毎年多くの有力チームが出場する「シマノ鈴鹿国際ロードレース」。

今年もホストチームのシマノレーシングをはじめ、愛三工業レーシング、ブリヂストンアンカー、Team UKYO、マトリックスパワータグ、キナンサイクリングなどの国内有力コンチネンタルチームに加え、海外招待チームとしてGiant Alpecin、BMC Development、SEG Racingが来日し、豪華な布陣でのレースとなりました。

宇都宮ブリッツェンは、前日のチームタイムトライアルに続き鈴木譲、阿部、大久保の3選手と他チームより数的不利な状況は変わらず。そのため、各選手ともに集団前方をキープしながら自身の勝ちパターンに持ち込むチャンスを探りながらレースを展開することを意識してハイレベルなレースに臨みました。

レースはスタート直後から各チームがアタックを仕掛けあう激しい展開となりますが、決定的な逃げは決まらず2周回目へと入ります。

2周回目に入ると中根選手(愛三工業レーシング)が単独アタックを仕掛けて抜け出します。するとすぐさま大久保選手(宇都宮ブリッツェン)を含む数名の選手が反応して追走に入り、最終的に15名前後の先頭集団が形成される展開となります。

しかし、この15名前後の先頭集団も程なくして集団が吸収。集団は再びひとつになって3周回目へと入っていきます。

3周回目に入ると、西薗選手(BSアンカー)、鈴木選手(BSアンカー)、小森選手(愛三工業レーシング)、中村選手(イナーメ信濃山形)の4名が集団から飛び出したものの集団がすぐに吸収。続けてルバ選手(BSアンカー)と西薗選手(BSアンカー)が抜け出しますが、これもすぐさま集団が吸収して集団はひとつのまま4周回目を迎えます。

その後、レースは激しいアタックの応酬が繰り返され、数名の選手が飛び出しては集団に吸収される状態が続きます。阿部選手(宇都宮ブリッツェン)がアタックを仕掛けて抜け出したり、鈴木譲選手(宇都宮ブリッツェン)が自チームの選手を含まない逃げをタイミング良く潰したりと、宇都宮ブリッツェン勢も少ない人数ながら各自ができることをしっかりこなしながらレースを進めていきます。

レースも終盤に入る7周回目になると、海外招待チームのTusveld(Giant Alpecin)が単独アタック。そこに中島選手(愛三工業レーシング)が集団から単独で飛び出してブリッジをかけ、2名の逃げが形成されます。

これに対し、集団からは何度か数名の選手がブリッジをかけようと追走の動きに出ますが、その動きは集団が吸収。2名の逃げと集団という状態のままレースは進んでいきます。

Tusveld(Giant Alpecin)

中島(愛三工業レーシング)

↓ 15秒

メイン集団

残り3周回となる8周回目に入ると、2名の逃げと集団とのタイム差は30秒にまで拡大。この状況を受けてブリヂストンアンカーやマトリックスパワータグなど人数をそろえる有力チーム勢が集団前方でペースを上げ始めます。

その後、ペースを上げ始めたメイン集団は周回を重ねるごとに2名の逃げとのタイム差を縮めていき、最終周回に入る段階では15秒と射程圏内に捕らえる状況となります。

すると、この動きを知った中島選手(愛三工業レーシング)が集団に戻ったのに対し、Tusveld選手(Giant Alpecin)は単独になりながらも懸命に逃げ続ける展開となります。

しかし、懸命に逃げ続けたTusveld選手(Giant Alpecin)も残り1kmを切ったところで集団が吸収。勝負はゴールスプリントへ持ち込まれることとなります。

各チームのエーススプリンターが軒並み参戦したゴールスプリント勝負でしたが、来日以来ゴールスプリントで勝利を量産しているアベラストゥリ選手(Team UKYO)の実力は頭ひとつ抜けており、貫禄すら感じさせる優勝を飾りました。

宇都宮ブリッツェンは、ホームストレート手前まで阿部選手と鈴木譲選手のアシストを受けた大久保選手が単騎でゴールスプリントに挑み、5位でフィニッシュ。3名と少ない人数ながら各選手が要所をきっちり抑える走りを見せてレースを終えました。

清水監督コメント

「最後はゴールスプリントになってしまいましたが、今年一番の暑さ、3人という少ない人数という厳しい条件がそろう中で、出場した選手たちは上手く立ち回ってレースを展開してくれました。ゴールスプリント前の場面では阿部選手、鈴木譲選手が強烈な牽引を見せて逃げ選手を吸収し、ゴールスプリントでは大久保選手が追い風という条件を考慮して残り300mで先頭に立ちましたが、捲ってきた選手にわずかに差されてしまう結果となりました。ただ、この後に控えるJプロツアー山口クリテリウムやツール・ド・北海道でもゴールスプリント勝負になる場面はあると思いますので、今日出場した3選手はいい感触を持ってレースに望めるのではないかと感じています。猛烈な暑さにもかかわらず現地まで足を運んで応援してくださったサポーターの方もいらっしゃって励みになりましたし、現地には来られずともライブブログなどでレース経過を気にしてくださっていた方もたくさんいらっしゃったと聞き、感謝しています。この後のレースも頑張って勝利を狙っていきますので、引き続き応援よろしくお願いします」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY


Logo
シクロワイアードの記事は[こちら



◆[リザルト

[第33回シマノ鈴鹿ロードレース大会 - 国際ロードレース - 58.1km - ]

1位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (Team UKYO) 1h15m10s 46.15km/h

2位 畑中勇介 (Team UKYO) st

3位 Bas Tietema (BMC Development) st

4位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) st

5位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) st

6位 小森亮平 (愛三工業レーシングチーム) st

7位 鈴木龍 (ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) st

8位 Sam Dobbs (BMC Development) st

9位 野中竜馬 (KINAN Cycling Team) st

10位 水谷翔 (シマノレーシングチーム) st

56位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +34s

61位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +51s

出走=148名/完走=102名


01
[会場入りしてすぐ、ウィラースクールでブラッキー中島さんのお手伝いをする選手たち]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
02
[参加者のためにお手本の走りを見せる阿部選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
03
[参加者たちが自身の力量に気付けるよう、しっかりとサポートする鈴木譲選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
04
[子供たちの真剣な表情と走りに、大久保選手も穏やかな笑顔を浮かべる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
05
[多くの子供たちがスポーツサイクルの楽しさを知ってくれることを選手たちも願っている]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
06
[和やかだった表情から一転、国際ロードに向けて集中した表情でアップを開始する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
07
[MCのアナウンスでコースイン。大久保選手が観客のハイタッチに応える]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
08
[スタートラインに整列し、号砲が鳴る瞬間を待つ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
09
[スタートの合図と同時に選手たちが一斉に飛び出していく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
10
[人数が少ない分、しっかり固まって集団内でポジションを確保する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
11
[アタックがかかり続けるハイペースな展開に阿部選手が反応していく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
12
[集団ゴールスプリントになった時をイメージしつつ冷静にレースを進める大久保選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
13
[人数をそろえるライバルチームに対してできる走りを考えながらの展開が続く]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
14
[アタックは頻繁にかかるものの集団が逃げを容認しないままレースは進む]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
15
[雨予報を吹き飛ばした真夏の太陽が容赦なく選手たちに照りつける]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
17
[2選手のアシストを受けて単騎でスプリントに挑んだ大久保選手は5位でフィニッシュ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
18
[要所を締める走りで大久保選手を送り出した鈴木譲選手が遅れてフィニッシュ]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
19
[序盤から積極的に動き続けた阿部選手が出し切った表情でフィニッシュする]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
20
[3名での出場で大久保選手の2年連続表彰台という最低限の結果を獲得した]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

|

«シマノ鈴鹿ロードレース