2016/09/24

JPT第17戦 JBCF まえばしクリテリウム

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[上:レース終盤、集団先頭に立ってペースを上げる宇都宮ブリッツェンの選手たち]
[下:逃げ切った2名のゴールスプリントを制した入部選手がうれしい今季JPT初勝利を飾った]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

9月24日(土)に、2016年のJプロツアー第17戦となる「JBCFまえばしクリテリウム」が開催されました。

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このレースに、宇都宮ブリッツェンから以下の7名がエントリー。

増田成幸
鈴木譲
阿部嵩之
大久保陣
堀孝明
雨澤毅明
小野寺玲



2016年のJプロツアー第17戦「JBCFまえばしクリテリウム」が、初開催となる群馬県前橋市の群馬県庁と前橋市市役所周辺に設定された1周3.5kmの公道特設周回コースで開催され、3周回目に抜け出したシマノレーシングチームの入部正太朗とTeam UKYOのオスカル・プジョルが逃げ切り。最後はゴールスプリントを制した入部がうれしい今季Jプロツアー初勝利を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、レース終盤に集団先頭に立って逃げる2名を吸収しようとペースアップを開始しますが、わずかに届かず。3位争いのゴールスプリントに挑んだ増田選手、大久保選手、小野寺選手がそれぞれ4位、5位、7位。表彰台には届きませんでしたが、2枚のジャージとチームランキング首位をキープして翌日の第18戦に臨むことになります。

地元である栃木県で開催された第16戦「JBCFタイムトライアルチャンピオンシップ」から2週間空いて迎えたJプロツアー第17戦「JBCFまえばしクリテリウム」。

初開催の舞台となったのは、群馬県の中心地となる群馬県庁と前橋市役所の周辺に設定された1周3.5kmの公道特設周回コースで、基本的にフラットなレイアウトながら利根川にかかる県道10号線の橋やテクニカルなS字コーナーなども織り込まれており、踏み直すパワーとテクニックの両方が求められるコースと言えます。

そのコースに対して、宇都宮ブリッツェンはエーススプリンターの大久保選手と、欧州遠征で逞しさを増して帰国した小野寺選手の2枚看板で勝負することを選択。そこに、ルビーレッドジャージを着る増田選手もジャージをキープするためにしっかりと絡んでいくことを確認してレースに臨みました。

14:20にスタートが切られたレースは、1周回のニュートラルの後にリアルスタートが切られると早速、激しいアタック合戦が繰り広げられる展開となります。

前方で激しいアタックの応酬が続いたことで集団はタテに長く伸び、中切れが発生。レースも序盤にして集団が大きく3つに割れる展開となります。

集団が大きく割れる中、宇都宮ブリッツェンは全選手が前方の集団に入ってレースを展開。5周回目に入る頃になると集団先頭をマトリックスパワータグとともにまとめる動きを見せ始めます。

すると、5周回目の終盤に3名の選手が集団から飛び出し、若干のリードを奪う展開となります。

プジョル(Team UKYO)

入部(シマノレーシング)

ハビエル(ヴィクトワール広島)

メイン集団

しばらくすると先行する逃げの3名からハビエル選手(ヴィクトワール広島)がドロップ。先頭は2名となります。

プジョル(Team UKYO)

入部(シマノレーシング)

メイン集団

5秒~7秒程度のリードを奪って逃げる2名に対し、メイン集団はマトリックスパワータグ勢がコントロールを開始。逃げる2名とのタイム差をキープしてコントロールに入ります。

すると、マトリックスパワータグ勢がコントロールするメイン集団から2名の選手が飛び出し、逃げ続ける2名の選手にブリッジをかけようと試みます。

プジョル(Team UKYO)

入部(シマノレーシング)

↓ 3秒

木村(シマノレーシング)

中村(イナーメ信濃山形)

↓ 5秒

メイン集団

レースも後半戦に入り、少しずつ逃げる選手たちとのタイム差を縮めていきたいメイン集団でしたが、マトリックスパワータグ勢のコントロールではなかなかペースが上がらず、また、2名ながらプジョル選手(Team UKYO)が強烈な引きを見せる逃げ集団の強力さも手伝って、タイム差が若干開いていく展開となります。

このままでいくと逃げ切られる可能性が高まってきたため、ここで宇都宮ブリッツェン勢が集団先頭に立ってメイン集団のペースアップを開始。残り3周回となる8周回目に入ると、追走の2名を吸収してさらにペースを上げ続ける展開となります。

レースも残り2周回となる9周回目に入ると、逃げ続ける2名の選手が逃げ切るか、それとも宇都宮ブリッツェンが強烈な牽引を見せる集団が逃げ2名を捕らえるかというジリジリとした展開となり、レースは最終周回へ。

最終周回に入っても追走のペースを落とさず逃げる2名を追走し続けた宇都宮ブリッツェン勢でしたが、逃げ2名が若干のリードを保ってホームストレートへと姿を現します。

勝利を狙う集団内の選手たちが先行する2名を飲み込もうとスプリントを開始しますが、わずかに及ばず。入部選手(シマノレーシング)がプジョル選手(Team UKYO)から先行してフィニッシュラインを駆け抜け、見事に今季Jプロツアー初勝利を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢はレース前のプラン通り、鈴木譲選手から阿部選手とつないで、小野寺選手の後方に増田選手と大久保選手が控える形を維持して先頭で最終コーナーをクリアしてホームストレートに入り、スプリントを開始しましたが、その後方から圧倒的なスプリントで加速してきたアベラストゥリ選手(Team UKYO)に先着され、増田選手と大久保選手がそれぞれ4位、5位という結果でレースを終えました。

清水監督コメント

「表彰台を逃してしまっているので負けレースではありますが、チームとしてはレース前に想定してやろうとしていたことは全てできたレースだったと思います。ただ、集団の先頭を引き始めるのが少し遅かったということをはじめ、想定していたことと少しズレがあった部分を修正し切れなかったことが結果につながったのかなと感じています。選手たちはそれぞれ与えられた役割、展開・引く場所・ペースなどをきちんと合わせてやってくれていた部分は良かったと思います。結果が結果なので選手たちは少し浮かない顔をしていますが、形は悪くありませんので仕切り直して明日のレースに挑みたいと思います。今日は隣県ということでたくさんのファン・サポーターの皆さんに現地で声援を送っていただいたので最後は格好良い姿をお見せしたかったのですが、明日、格好良い姿をお見せしたいと思います」

Text:Nobumichi.Komori/HATTRICK COMPANY



◆リザルト

[第1回 JBCF まえばしクリテリウム - JPT第17戦 - 35.0km - ]

1位 入部正太朗 (シマノレーシングチーム) 47m07s 44.55km/h

2位 オスカル・プジョル (Team UKYO) st

3位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (Team UKYO) +01s

4位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) +01s

5位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) +01s

6位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) +02s

7位 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン) +02s

8位 畑中勇介 (Team UKYO) +02s

9位 吉田隼人 (マトリックスパワータグ) +02s

10位 サルバドール・グアルディオラ (Team UKYO) +02s

23位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) +08s

41位 阿部嵩之 (宇都宮ブリッツェン) +53s

57位 堀孝明 (宇都宮ブリッツェン) +1m27s

85位 雨澤毅明 (宇都宮ブリッツェン) +2m00s

出走=109名/完走=88名

◆2016Jプロツアー 個人ランキング

1位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 11,018P

2位 ホセビセンテ・トリビオ (マトリックスパワータグ) 10,806P

3位 ジョン・アベラストゥリ・イザガ (Team UKYO) 7,634P

4位 鈴木譲 (宇都宮ブリッツェン) 6,716P

5位 ベンジャミン・プラデス (Team UKYO) 6,106P

6位 大久保陣 (宇都宮ブリッツェン) 5,726P

◆2016Jプロツアー チームランキング

1位 宇都宮ブリッツェン 29,542P

2位 Team UKYO 27,604P

3位 マトリックスパワータグ 22,846P

4位 シマノレーシングチーム 14,184P

5位 愛三工業レーシングチーム 11,578P

6位 那須ブラーゼン 10,288P

ルビーレッドジャージ 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン)

ピュアホワイトジャージ 小野寺玲 (宇都宮ブリッツェン)



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[群馬県庁を見上げる好立地でJプロツアー初となるレースが開催された]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[レースの開催地である群馬県出身の飯野選手が交通安全パレードに参加]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[レースのスタート時間に合わせて選手たちに的確な指示を出す清水監督]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[心配された雨も上がった中でレースのスタートが切られた]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
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[各チームが繰り広げる主導権争いで阿部選手が抜群の存在感を見せる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
06
[長期遠征帰りの雨澤選手と小野寺選手も欧州レースでもまれた経験を国内レースに還元する]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
07
[個人ランキングを争うトリビオ選手のマークを受けながらも、チームメートに適切に指示を出す増田選手]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
08
[そびえ建つ群馬県庁をバックに猛スピードのプロトンが通過していく]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
09
[マトリックスパワータグのコントロールが崩壊しかける中、宇都宮ブリッツェンの選手たちがコントロールを開始]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
10
[逃げる2名の選手を吸収するためチーム一丸で集団のペースを上げる]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
12
[増田選手と小野寺選手がジャージをキープ、チームランキングも首位を守った]
photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

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